2011年6月29日水曜日

お守り? マーク・ウォレン(Marc Warren)のシルバーリング

久々に、マーク・ウォレン(Marc Warren)の話。 
と言っても新しいコトではないが、ず~っと不思議に思っていたこと、誰か気づいていた人、他にいただろうか? 

マークがいつも右手薬指につけていた、シルバーリング。(最近の映像ではあまり見かけないけど)
幅1センチ強はありそうなリングで、丸い模様がいくつかついているものである。
指の長い人でないと似合わなさそうなリングだ。

最初に気付いた(目に留まった)のが、No Night Is Too Long を観たとき。 
これはマークが、真面目に美しく出演している。(彼にしては珍しいくらい?)
マークのベストショットと思われる、この上なくきれいなどアップと一緒に、タバコを持つ手のリングも記憶に残った。

『華麗なるペテン師たち』再放送を見たら、ダニーも、シルバーリングを身に付けている。
同じリングのような気がする…けど、そんなのアリ? マーク私物のリング??と思い、DVD購入後確認。
 
やっぱり同じリングだった!

まったく別役で、同じリングつけてるのって、有りなの~?と仰けぞったのだが、よく見るとこれだけではなかった! 

結構、身に着けて出ているのだ。 意外とどの役でも違和感はない。 役柄がかなり違っても。
というより、アクセや衣装なんて、スタイリストさんかなんかが決めるんだと思いこんでいたので、驚きの発見。

このシルバーリングつけて登場していたのは次の作品(他にも有り?)。 私が気付いた順にあげると、

No Night Is Too Long   アイヴォ・ステッドマン
華麗なるペテン師たち ダニー・ブルー
ステートオブプレイ  ドミニク・フォイ 
Boston Kickout  ロバート   (こんな昔っから!全く気付いてなかった)

最近また再放送やった『時空刑事1973』のトニー・クレインはつけていても違和感はないと思うけど、記憶にない。

マークは少なくとも1994年頃から2007年頃までは許される限り(?)、このシルバーリングを付けて撮影しているのだ。 

それにしても! 
アイヴォは、オタク気味とはいえ(古生物学!)、インテリの博士だ。 知的で美しい大人のオトコ。 
彫刻のように綺麗で見惚れたよ。 大体あまりにもきれいでジィ~っと見入ったから、私はリングにまで気づいたのだ。 

反対に、Boston Kickout のロバートは、この上なく下品で、ハタ迷惑な、ガラの悪いゴロツキ。 近所にいたら、思わず
ライフルでも向けたくなるような、クソガキである。 トレインスポッティングのベグビー(ロバート・カーライル)みたいな奴だ。
過干渉で見栄っ張りっぽい母親と、このすさまじい兄貴に囲まれて育って、おかしくなってしまった
弟クンには心から同情する。 

と、言いつつ、ほんの0.5秒とかの、にやっとした表情が不釣合にすっごく綺麗!!と萌えてたりしたんだよね。
スキンヘッドは眼の大きさも睫毛の長さもより目立つ。 なんて長い睫毛! 
それはともかく、ダニーはまだしも、ロバートまで、同じリングだったのに気づいたときは仰天、ショックですらあったのよ。

よっぽどお気に入り、もしくはとても大切なリングだったのだろうか。 十数年も身に着けているなんて。

このリングを付けていた頃のマークは、絶好調で好演、怪演していたような気がする。何をやっても。 
身に付けてるのを見かけなくなったのも何か理由があるのだろうか? その上、なにげに、以前の怪演も減ったような・・・。

最新作、Mad Dog /マジョルカの罠。 あれだけ好き勝手していて(飲んだくれてばっか!)、このリングはつけていない。 
なので、もうお別れしてしまったんだね、きっと。

リングのお別れは仕方がないにしても、私はマークの怪演に、もっと期待したい!
お気楽なMad Dogsばかりでなく、何かやってよ~!! 
3月のインタビューでAnna Friel の夫演ってるって言っていたけど、作品が何なのかわからずじまい。 (舞台?)

Mad Dogs オンリーじゃボケちゃうよ~!!!

2011年6月22日水曜日

華麗なるペテン師たち6 Hustle S6 誉め言葉が泣くよー!

Perfect, Flowless, Stylish その他数えきれないほどの誉め言葉が並ぶ Hustle 華麗なるペテン師たち。
S6まで来ると、さすがに中だるみなのか、エピによってのムラが目立つようにになってきた。
それにしても、これはちょっとないよ~というものをまた見つけてしまった。 何しろゾウの記憶力と言われるワタシだ。

ネタバレはできるだけしないようにしているので、詳細は省くけど、S6 Ep.4はショーンとエマが父親に偶然再会する。
幼い彼らを捨てた父親だ。 ショーンが3歳の時に父親はいなくなり、以来ショーンは「会ったら殺す」と言い続けてきた。 
ここで、彼らの年齢設定が、ショーン3歳、エマ5歳の時に父が蒸発・・・・となっているのだ。 
2歳違いの姉弟ということである。

え~????

前作S5 Ep2で、新入りをクルーに加えることに決まった後、アッシュが二人について調査、ミッキーに話している。 
施設と里親を転々とした後、姉弟引き離されそうになった時、エマは、ショーンを連れてストリートキッズになる道を選んだ。
『エマ14歳、ショーン9歳』って言っていたんですけど。 5歳違いの姉弟の設定では?

S6の、お父さん登場エピでは2歳違いという設定のまま、昔の写真も似たような年頃の子供二人とお父さんが映っているというものであった。

細かいことは気にするなって?

いや、こういうのはちょっとイタダケナイなぁ~。 だってメインのキャラじゃないか!
視聴者に明らかにしないまでも、設定ぐらいきっちりあるものじゃないわけ?
60代70代のじじばばならともかく、10代、20代までの2歳差と5歳差は大きく違うぞ。

S5での5歳違いの姉弟という設定はかなり自然であった。 エマが仕切り、エマに頭が上がらなそうなショーンは、
子供時代に圧倒的に大人であったお姉チャンに育てられた結果だろう。
2歳違いの場合、ここまでお姉ちゃんはエラそうにならないであろう。

エマ役のKelly Adamsとショーン役のMatt Di Angelo は8歳離れている。
見た目の感じででも、いまさら、2歳違いの姉弟と言われても違和感が・・・。

それ以前にプロットの完成度としてまずいよね~、これじゃ。
はっきり言ってエピの間、え~、なんで??が頭に飛び交い、いまいち楽しめなかった。
(DVDおまけによると、このエピはちょっと毛色の違う渾身作であったらしいが)

この件は思わず、imdbにもレポートしてしまいました。
こんなに、パーフェクト!と言われているドラマで、こんなこと見つけると思わなかったよ~。
というか、撮影途中でも、編集段階でも誰か気づけよ~! ライター違いなんて言い訳にならないよ!

2011年6月16日木曜日

新入りは可愛いけど・・・ Hustle 華麗なるペテン師たち5

機嫌良く見ているHutsle 華麗なるペテン師たち 5以降。
新メンバー入れての5人もイイ感じ。 ビジュアル的にも絵になるし、(ピッカピカの金髪と黒人、各一名は外せないようだ) ミッキーを中心にとっても良くまとまっている。
ピッカピカ金髪山猫お姉ちゃん(エマ Kelly Adams)ははねっ返りだが、ほら、そこはもう、ミッキーたちとは年季が違う。
全く勝負にならない。シスコンのボク(ショーン Matt Di Angelo)が、ミッキーがお姉ちゃんに手を出すのではないかと
気を揉み、何かといやきもちを焼いているのがカワイイ。 彼らの生い立ちを思うと、ちょっと心が痛むけど、それはそれ。

それにしてもシリーズがすすめば、このボクも女の人を引っかけたりするのだろうか? 今のところ、
いつもボーイズクラブに送り込まれている、パシリである。あ、女性政治家のアシスタントとして潜り込むのがあったな。 
とってもコワイおばさんだったけど、怖気付かずに仕事はしていた。何かと都合のイイ下っ端である。

ボクはとてもいい表情をする。なにげに昔のヴァンサン・ペレ(Vincent Perez) のようだ。 
って顔だけオトコを演じるのが上手ってことっ? ボク自身もしょっぱなに言っている。
「賢いのはねーちゃんだろ。 俺はルックスが取り柄だ!」って。  っていうくらいなら、もうちょっと女の子引っかけたりしてもよさそうな気がするが、それでもお姉ちゃん一筋である。けなげだなぁ。

S5 DVDにもおまけインタビューがついている。 これが楽しいのよね ♪

S5製作にあたり、旧メンバーを揃えようとしたけど、諸事情でボツ。 抜けた二人分は新たにオーディションで採用。 
いつも通り、出演者のインタビュー。

S4で思いっきり株の上がったアッシュ(私が勝手に上げただけ)。
ロバート・グレニスター(Robert Glenister)本人は性格が悪くなり、コワイ人となってしまったようです。 
というか、同時進行で、ドラマのレギュラー3本抱え、忙しすぎてテンパっていたようで、
新入りがセリフを間違えたら怒鳴るし、エイドリアン(Adrian Lester)曰く、「変わってしまった。」
歳とって難しくなっちゃったのかな? といえば、いつも素敵な(に見える)Robert Vaughn はそこからさらに上である。
いつまでも元気で素敵なおじいちゃまなのが嬉しい。 遠い記憶の、ナポレオン・ソロだったのはビックリだけど。

それはともかく、新入り且つ一番若い、ショーン役のマット君(Matt di Angelo)はいろいろと気を使っているようだ。
お姉ちゃんには、姉弟らしく見える様に普段からじゃれつき、なんとロバート・グレニスターにまで
なつこうとしている。(ドラマの上ではお師匠さんだ)

ご機嫌ななめらしい、ロバート・グレニスターを、「ね、ちょっとだけだから、ハグさせて。」と軽く抱きしめている。 
グレニスターは後ろ向きなので、表情まで判らない。

だけど、グレニスターくらいの、50歳前後のおじさんはまだ旧人類。 いくら若くてかわいくても野郎は野郎、
気味悪いのではなかろうか、こういうの。 
怒らせるんじゃないかと余計な気を揉んでしまった。カメラ回ってるくらいだから、暴れたりしないだろうけど。

S5はソツなく進んでいき・・・グランフィナーレ(最終話)。
ところがこれはこの上なく、おとなしいものであった。 なぜ? いや、おもしろかったけど、華やかさが全くない。
おまけに、「え、もしかして、新入り二人はここまで?」「S5で最終も視野に入れてるのか?」と思わせるような流れもあり、
そのくせに、地味なのだ。
製作者が初期メンバーに戻せるものなら戻したいと思っているのか、新入り二人の評判がイマイチであった場合、
シャッフルしても問題ないように話の流れを作っていっているような感じである。 ビリーがよっぽどハズレだったのかな?
結局、彼らは続投。 だけど、ミッキーのショウに都合のいいキャラになってる気がするなぁ。

ダニーの騒々しさや、ステイシーの洗練されたゴージャス感がなつかしいよ。

2011年6月12日日曜日

ニューヨーク1973 文字どおりのLife On Mars 

最初の数話で毎晩観る気力をそがれてしまっていたニューヨーク1973 Life On Mars.
昨日、ふとTVをつけるとちょうどやっている時間。 と言ってもすでに30分近く経過ずみ。
いったい何話飛ばしたんだろう? まぁいいや…とそのままつけっぱなし。

途中全然見ていないけど、オリジナルとはかなり様子が違ってきているのは理解できる。

行方知らずになったと思っていたお父チャンは本当は極悪人。息子の成人サムまで殺そうとする。 
そこへアニーの超能力のおかげ(でもないが)で助けが来、お父チャンが殺され、サムは助かる。

う~ん、極悪人でもお父チャンはお父チャンでしょ。もうちょっと悲しめよー。複雑に切なく哀しい涙くらい期待するよね。
すっきりしない『正義は勝つ』モードだなぁ。

TVの中で未来の自分自身の姿を見る(?)サム。 老人ホームで白髪のおばあちゃんに本を読んであげている。 
おばあちゃんの名はアニー。同じ髪型。 どうやら未来に帰って年老いたアニーに再会と言う設定のよう。
これって某掲示板からのパクリのような・・・? もうじき2010年を迎え、1973年から37年経過。 
アニーは20代前半っぽかったが、2010年にすでに老人ホーム入りってのはちょっと無理が・・・。

ごろつきがサムに向かって言う。「あんたは宇宙飛行士みたいだ」 
うん? 70年代のアメリカでは革ジャンのストライプシャツの男が宇宙飛行士のイメージ?? 理解不能だ…。

と思っていたら、最後への伏線なのであった。

なんと、実はサムを始め、登場人物は皆、宇宙飛行士で、火星に向かっていたのだ。結局1973年も2008年も
 『バニラスカイ』(トム・クルーズ主演のVanilla Sky)もどきに、飛行中に見るプログラミングされた夢の話で、
時代はすでに2035年なのであった。 なんじゃそりゃ~。 

2035年は女性蔑視もない時代ということなのか、アニーは大出世の『ノリス大佐』である。 
ハーヴェイ・カイテル演じるジーン・ハント! こんな高齢の宇宙飛行士がいてええんかい! 
こんなジイサンを宇宙に出すって殺人行為だ。 人道的に間違っている。
急に『ガタカ』(GATTACA イーサン・ホーク主演)の異常なまでに管理システムの発達した近未来がものすごく
現実的にデキた話のように思い出された。

ロケットが無事到着して火星に降り立つ皆・・・・Life On Mars?
タイトル通りだ。 何が悪い。

・・・・ メタファーではなかったのだ。 リメイク版は。

オリジナル版、時空刑事1973のタイトルは別にLife On Marsでなくとも良かったであろう。 
数十年前に、ヒットした曲のタイトル付けて、1973年でなくとも良かっただろう。 
いや、ヒット曲はさほど重要でもなかったかもしれない。 ストーリーだけならば。

突然、異世界で生きる羽目になった男のドラマをLife On Mars と呼び、ボウイの美しいヒット曲も拝借したところが、
ストーリー以上に、この上なく粋でクールなメタファー(比喩)だと評価していた私としては、信じられないオチであった。

なんて乾いた感性なのだろう。

途中は、好みでいじりまわすにしても、この一番秀逸なところをバッサリ切り捨てるなんて。

リメイク制作班はマジメに、タイトルにヒントを隠し、最後にビックリのどんでん返し、こういう話だったのさ!と
視聴者を驚かせたつもりなのだろうか。(ちゃんと驚いたけど、驚きの種類がちがうよ!) 

異世界や異端というテーマには、憧れや畏怖も含んだロマンティシズムがあると思う。 
だからアン・ライスを筆頭にバンパイアものはヒットするし、『地球に落ちてきた男』なんて映画にボウイは出演した。

この文字通りのLife On Marsにはそのようなロマンティシズムはない。

私は最初の数話と最後を見ただけだが、真面目にドラマの流れに期待して見てきた人は、
このオチをどう思ったのだろうか? 途中楽しめたからいいや…なのだろうか。
真面目に観ていたら怒り狂いそうな、ずっこけ話だと思うのだけど。

2011年6月10日金曜日

Hustle S5 華麗なるペテン師たち5

とびとびでしか見ていなかった華麗なるペテン師たち。 Hustle S1-S6のボックス購入して観てきている。 
キャッチアップのS4まで終了。 次はS5である。 S4からS5までは2年ほどあいている模様。
テーマ音楽もお題フォントもアレンジ変えて心機一転? 刷新したのね。

話はオーストラリアにまだいるミッキーのイギリスへの帰還から始まる。

やっぱりミッキー(Adrian Lester)がスマートに登場するとほっ。 安心感もあるし、楽しめるね。
ミッキーが戻ってきたロンドンは前と違って不景気気味。(リーマンショック以降なのね、当然) 
まずはかつての仲間の行方探しから始めるミッキー。

周知のように、このS5ではダニー(Marc Warren)とステイシー(Jaime Murray)は消え、新しいメンバーが加わる。 
再会してタッグを組めたのはアッシュ(Robert Glenister)だけ。 
塀の中にいるアルビー(Robert Vaughn)にそそのかされて、二人で仕事再開。

ミッキーもアッシュも何気に凄味と渋味が増している。(年とったせい?)

S4で、すっかりご贔屓になったアッシュ。 人手がないので、アッシュもスーツ着て表に登場。 これ好きだなぁ~。
ギラギラオヤジだけど、カッコいい。 こんなオールマイティな人がパートナーだと心強いよね。 うらやましいよ、ミッキー。

ついでにアッシュの言うことって、秘かに涙が出るほどおかしいのだ。
『鳥インフルエンザ H5N1型 2型 3型 4型かも』(そんなにあるかって! S4.Ep2)
『エンロンとノーザン・ロックの株を真っ先に売りぬき、eBayとグーグルの株を一番のりで買った男』
(誰だよ、そんな予知能力付エスパーみたいなトレーダー。S5.Ep1)

それでも真面目なフツーのおじさんに見えるので、コトは進んでいく。
でもね、新入りが加わると、また裏方にまわっちゃうのよぉ。ちょっと残念。

新入り2名は・・・ストリートキッズからペテン師になる姉弟である。 エマ(Kelly Adams)とショーン(Matt Di Angelo)

S1 DVDのおまけで、クリエーターが、言っていたけど、華麗なるペテン師たちは、ファミリーのなかで、
ペテンのテクニックが代々受け継がれていくのもひとつのコンセプト。
父親(ミッキー)、妻(ステイシー)、息子(ダニー)、祖父(アルバート)+叔父さん(アッシュ)というのが元案だそうな。

ミッキーには40代後半で、ジョージ・クルーニーみたいな人を…と思っていたけど、ずっと若いエイドリアン・レスターに決めて、大筋を変えたとか。

エイドリアンも40過ぎて、渋くなったし、息子と呼べそうな若い子が加わって基本への回帰? 
皆で並んで歩く姿は『オヤジ軍団+ルーキー』。

今度のちびっこは、若作りでなく(辛辣だなぁ。でも愛してるよマーク)本当にまだ若い、21歳の男の子である。

俳優志望だが、頭の切れるお姉ちゃんにくっついてペテンに参加。 ぱしりで情報収集に行かされ、
酒に呑まれてつぶれて帰ってくる。でもちゃんと収穫は持ち帰ってくる、素養はあるボク。 
ミッキーが賢いお姉ちゃんを一緒に、連れまわすので、置いてきぼりのボクはアッシュに指導されて(遊ばれて)いる。

ダニーほどの強烈なインパクトはないけど、初々しくってかわいい。 お姉ちゃんは山猫みたいにとんがった美人。

ボクはなにげに服のセンスが悪い。 っつーか、イマドキの若者としてはおしゃれなわけ? 
横ストライプや粗いチェックのシャツにネクタイなんて私的には論外。
追々、ミッキーパパとアッシュおじさんがきっちり育て上げてくれることを願う。

新入り二人はそれはそれで、いい感じ。 だけど全体的にミッキーのショウタイムとして仕上がっている。

マーク・ウォレンにしろ、ジェイミー・マレーにしろ、キョーレツに個性的な演技派だった・・・と改めて実感。 
マークはすでにベテランだったけど、ジェイミーは若かったし。 彼女は美人なだけでなく凄かったんだ。

S5は基本に戻ったというか、捻った「やられたぁ!」感ももどり、笑いのポイントも満載。 
趣の違うS4は横に置き、S1-S3並みに(か、以上に?)笑い転げています。(3話まで観た感想)

TVドラマとしては最初に最新カメラ技術を導入したそうで(やっぱりスポンサーがついて資金も豊富?)
確かにすっごく映像がきれい。

こんな楽しいエンタメが本邦公開無しなんて許されないわよね。
子供にもぜひ見せたいから、ニか国語できるのを待ってるわ。

追記:
DVD買おうといったのは子供である。ユーチューブで観て、アヒルで遊んでいるダニーのバスタイムが気に入ったのだ。
でも日本語付はS1しかない上に、高い。ケチな母はS1-S6まで揃って半額以下の原版に目が眩んだので、子供はむくれている。

2011年6月6日月曜日

Hustle 華麗なるペテン師たち4 Ep.6 最終話

どのシーズンも最後はビッグに飾る…が鉄則らしい。 当然だよね
今のところ一番好きなのはS2の最終話だな。 アフリカンクィーンって巨大ダイヤモンドを博物館から
盗んでしまった話が一番好き。ちゃんと最後にダイヤは返す。 彼らを逮捕しようと張っていた警察(権力の権化だ)を
おちょくり、偽物コピーを数個作って、盗品と知りながら喜んで買う悪徳金持ちからお金だけ貰っちゃって。

こういうのがやっぱり、おちゃめでクール。 いいよね~。 爽快感が違うよ~。

さて、S4のEp.6。 電話でステイシーに体調を気遣われているアルビーが、9時半にはベッドに入って寝るから…
なんて殊勝なセリフ。 と思ったら、バックはギンギンギラギラ、ネオン輝くラスベガスだった! 
これはまた大きく出たな~。

アルビーが昔、勝ちすぎて出入り禁止にされたカジノで遊んでいると、旧知のガードマンに見つかり、
オーナー(息子代替り)の怒り爆発。 怪我をさせられてしまうのだ。 
(いやー!! アルビーに振り下ろされるバットなんて、見たくないよぉ!)

これで、またペテン師たちはリベンジモードへとスィッチが入る。 

家族同様の仲間を傷つけられ、このままでは済ませないと息巻くダニー。 
当のオーナーに『お前の金はすべって奪ってやる』と声高に宣戦布告。

ダニー、ビリー、アッシュと並んで歩くその姿は、ギャングそのもの。
(揃いの黒スーツで登場したら、どーしよーと思ったが、それはなくてほっとした。)

敵に真正面から挑んでいく、ダニーは潔い。 いっぱしのファイターだ。 自分の大切な人を守り、その命を預かって、
責任を果たそうとする一人前の男になった。 もう、キッドでもボーイでもない。

ダニーのプランと万能アッシュの活躍で、盗みは成功。お金はゲット。 ところが、ツタンカーメンビリーのミスで速攻で
バレて追われる身に。 アルビーの旧友の助けで、逃走中のボート爆発。 死んだと思わせ、5人はゴムボートで海へ。
この先はもう、お笑いのエンディングである。(それぞれのその直後の旅路を番外編でやってほしいものだ。ど~したんだろね)

S4は終始、笑わせてもらった。 何気にどんくさいんだもん。笑った頻度は一番高い様な気がするが、やはりS1-S3の方がずっとしゃれているし、笑いのポイントが爽快であった。

ツタンカーメンは全く不要。 あえて、擁護するなら、昇格してもまだ、カワイイいじられキャラとして残るダニーがいるので、
一番のチビとしてのかわいい立場になれなかったのは不運だった。 初期メンバーの方が良かったのは言うまでもない。

とはいえ、ボス猿2匹の群れは成り立たないので、ボスの座に就きたい成人した子猿は別の群れを作るしかない。 
ということでこのメンバー復活はもうないのだろうな。

目下、私の妄想は、20-30年後くらいにHustleのリメイクを孫と一緒に見ることである。

ダニー(マーク・ウォレン)がアルビーのような爺の役割で、若手を揃えての新しいペテン師たちの
話ができてもいいんじゃない? 天才ミッキーは早逝、伝説として語り継がれているということで。

碧い目が光る、銀髪の真っ白なお爺ちゃんになったダニー。(う~ん、むしろホラーっぽい?)
「このおじいちゃまもね~、昔はとってもかわいかったのよ~」とお茶をすすっていられる平和な世の中だといいわね。

2011年6月5日日曜日

タランティーノ節の華麗なるペテン師たち S4の謎。

Hustle(華麗なるペテン師たち)、S1からS6までのボックス買ったので、順次見ている。 一話完結なので、
就寝前にちょうどいい。 笑い転げながら、楽しく見れるので、精神衛生上にもとってもいい。
S1から、いいエンタメだな~♪と機嫌よく見てきた。ずーっと見ていたい気分にさせられる、
魅力的な5人のペテン師たち。 話はひっかけもツイストも満載。やられた~!って感じなのも爽快。
とっても良質のベッドタイムストーリー。

ところが、S4になって、トーンが変わる。
メイン中のメイン、リーダーのミッキーがいなくなる。 もちろん大きな違い。 また、Hustleの好評ぶりに目を付けた、
アメリカの会社がスポンサーを申し出てきた。予算もいっぱい使えるし、いろいろなことができるようになったらしい。

それにしても、S1-S3までのクールなエレガントさが影をひそめ、何気に話はビッグにかつ下品になりがちなのが…。 
別に脚本家や製作者まで変わったわけではない。 だけど、お金を出す人はトーゼン、クチも出したんだろうなぁ。

Ep.1、ダニーのふかしが発端でロスまで来てしまう4人。(何故ファーストクラスで飛ぶんだろう?)
「カンザスとは違うわね」に始まり、『オズの魔法使い』の引用が満載。
Hustle に限らず、『オズの魔法使い』の引用は良く見られる。でも、S1-S3までの間にあった記憶は
あまりないなぁ。スポンサーへのサービス?こういう引用って、私たちのことわざと一緒よね、きっと。
ただ、その後耳を疑う話が…! ダニーがハンバーガーを食べながら、アッシュに講釈を垂れている。
フランス人はチーズクォーターパウンダーをローヤルチーズと呼ぶ云々…。

タランティーノのパルプフィクションのパクリである。
ヨーロッパから戻ってきたばかりのビンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)がどこの国はどーだったと、たらたら話しているもののうちのひとつである

いや、これってさ~、いかにもアメリカ一番!と思っていそうな、井の中の蛙状態のアメリカ人が同じ蛙のアメリカ人に
「ヨーロッパ人は信じられねーよな~」といった調子でしゃべっているので面白いのであって、アメリカに来ている
イギリス人が、イギリス人に「フランスでは~」と話してもぜっんぜん、おもしろくもないじゃないか! 

機械屋アッシュは賢く、「メトリックだから問題なんだろ?」とばっちり正解。(注1)
それに対して「フランス人だからだよ」というボケた返事をするダニー。 ダニーのおバカぶりがオチ?
しらっとした流れの中でズーズー音を立ててコーラを飲むダニーの行儀の悪さが目に付く。なんだったのだろう、これ?

Ep.1(そしてEp.2)ひとり減った分、こき使われるアッシュ。年長者にはもっと敬意を払わんかい! 
と思いつつ、アッシュの芸域の広さには感心した。オネエのスタイリストにはびっくり。
オールマイティじゃん。控え目なのに、いざという時には何でもコイ。こーいう人の方が素敵だよね。
S4の間に私的にはアッシュの株が一番跳ね上がった。全編通してすっごくいい男じゃない。
地味めのおじさんだと思っていたアッシュがこんなにかっこいいなんて! アタシの目はふし穴だわ。

粋なミッキーが主導を取るのと、成り上がり志向の塊のダニーが出しゃばるのとでは、かなり進行が違う。
その頑張りと、ど根性はエライけど、かつてのエレガントさが全くないのは、見ててキツイなぁ。 まるで、スポ根ドラマだ。

Play dirty’としつこく食らいつくダニー。 いやー、げっひ~ん! ミッキーなら、絶対しないよ‐!!
だけどその下品にギロっとした表情がすっごくぴったりで、ゾクゾクしてしまった。
ヘタレかと思ってたのに、ブルーザーぶりが似合ってるじゃないか、キミの場合は。

ただし、全体としての下品さはちょっと勘弁してよ~って感じ。
まったく無関係なのに、いい様に利用され、踏んだり蹴ったりの目にあわされた気の毒なハミルトン氏。
こういう犠牲者は前はなかったよね~とちょっと爽快感が目減り。(笑わせてもらったけどね)。
欲深の人非人をお仕置きとばかりに、詐欺を仕掛け、汚いお金は身に付かないんだよ~と教えてあげてるのが
おちゃめで粋なのに。 手前勝手な詐欺のために、無関係の人まで巻き込むのはイタダケナイと思うぞ。

Ep.3とEp.4と続いて狙われるのは女。米流にクォータ方式採用、女の極悪人も一定数入れろって? 
どっちも嫌なオバハンではあったが、この2話はあまり爽快感がない。Ep.3の最後、ダニーたちが揃って登場。 
オバハンが「だましたわね」と悪態をつくのだが、正義の味方よろしく、並んでご登場・・・・これは、ダサイ。 
怒るオバハンを陰から見てにやっと笑って、すっと金を持って消えたほうがよっぽどクールだ。

Ep.4はさらに・・・。チャリティで得たお金を自分のポケットに入れてる強欲ババァから金を巻き上げるのだけど、
強欲ババァを持ちあげ、ショーに集まった人々の面前で大恥をかかせて貶める。
彼らにそこまで他人を裁く権利はない。 傲慢だよ。 なんでこんなにリベンジモードが入るわけ?

・・・と思っていたら、Ep.5は絶好調で、リベンジ話そのもの。
但し、今度はリベンジされる側になってしまったペテン師たち。サムライチックな頭して刀を振り回す東洋人が登場。 
誰が観ても明らかに、すべてタランティーノ風。 その割には話のテンポがこれまでにないほど良くないのだ。
画面を横切ってとび蹴りをするダニーには失笑。 明らかにCGのコピペなんだもん。

今回は有り金すべて取られてしまうのだが、最後は彼らをだました、即席ペテン少女のモノローグで終わる。 
ダニーが金の話をしているのを耳にした貧しい少女は、一大プランを思いつく。 詐欺師をひっかけ、金を横取りして、
搾取される奴隷人生から抜け出すのだ。 金を手に新天地へと旅立つ男と女(兄と妹なのだが)。
これもトゥルー・ロマンス以来、踏襲されているタランティーノ流のエンディングじゃないか。(注2)
フェアリーテイル調の語り口も。

おまけに、即席ペテン少女と兄は、賢いだけでなく、仁義を通し、弱きを労わることのできる、立派なCon artist であった。 
泣かせるじゃないか。

とはいえ・・・。
ねぇ~、こういう話ってさ~、シリーズの一話使うんじゃなくって、『番外編』とかでおまけでつけてくれません?
その方がずっとありがた味も楽しさも増すと思う。 タランティーノ節も番外編のお遊びと思えば、ストンとくる。

それにしても、「5人がマジックナンバー」と増やされた新人、ビリー。 
ツタンカーメン(というか、ツタンカーメンの守護犬?)のような容貌はチャーミングでもないし、表情にも乏しい。 
なんでこんな貢献度の低い人を追加したんだろ? おまけのインタビューの方が雄弁で表情豊かだなんて、
ダイコン役者ってことじゃん! 居なくてもよかったよ、アンタ。 まぁ、この人はS4のみでもう出てこないからいいけどさ。

残すはシリーズのグランフィナーレになる(はずの)最終話である。 なんかもう息切れしてきた。

追記: あまりなじみのない方のための注釈

注1: アメリカ&大英帝国、とその他の世界の大半の先進国では単位の使い方が違う。
メトリックは我々日本人ですら、フツーに使っている国際基準。 重量はキロ、グラムで表す。
もうひとつのインペリアルはポンドで表すのだ。クォーターパウンダー(日本でもマ○ドナルドにあるでしょ)は
1/4ポンド(pound)の肉で作ったハンバーグだ。 メトリック換算では113㌘という、ハンパな重量なので、呼びようがない。
国際基準に沿えば、おかしいのはアメリカ&大英帝国なのだが、彼らはそうは思わない。
それでも、10数年前から、イギリスではスーパーなどの食料品の表記はキロ、ポンドの併用が義務付けられた。
助かったよ~。 わかりやすくなって。 欧州連合万歳!

注2: トゥルー・ロマンスは金のなかったタランティーノがトニー・スコットに売ってしまった脚本である。 
オリジナルは、映画と違い、男は死に、女がひとり金を持って逃げるというものであった。 
なので、このパターンをここからタランティーノ節と呼ぶのは厳密には正しくないかも。
暇だったら、こちらもどうぞ

2011年6月2日木曜日

スペードのタトゥー ジョン・シム(John Simm) 

後3週間ほどで放映されるMad Dogs (Mad Dog /マジョルカの罠)。 
ユーチューブのトレーラーに連られて、DVDはpre-orderで購入視聴済み。 (辛抱のないヤツなのだ)
Mad Dogsは面白かったけど、ストーリーと関係ない部分で卒倒モノだったことがふたつ。

ひとつは、ずいぶんと肉付きの良くなったマーク・ウォレン(Marc Warren).
ふたつめは、ジョン・シム(John Simm)の『見事な』タトゥーである。

私はずっとジョン・シムは右上腕部にあざがあるのだと思っていた。 いつもうっすらと青ずみが沈着しているように見える。

ユーチューブで『ジョン・シムのタトゥーは何?』という書き込みを見かけ、「なぁんだ、あれタトゥー?
子供には合わないから消してたのね」と思ったものの、アンサーまで確認せず、そのまま忘れてしまった。 
私が観たジョン・シムの出演作でタトゥーがはっきり映っているものはなかった。見た記憶が全くない。

それがMad Dogsで初めて目にすることになった。
バスタブにどっぷりと沈み込んでいる、ジョン・シムの右肩近くにあったものは・・・
なんとスペードだった。(トランプのマークの!) 

それもゆうに7cm四方以上はあると思われる。 かなり大きなスペードで、真っ黒(濃紺?)のべた塗り。

これは・・・スゴイ。 これだったとは・・・。 なぜこんなものを・・・正直、かなり引いてしまった。

勝手な推測だけど、今までこの巨大な黒スペードを、歴代のメイクさんは、せっせと塗りつぶしてきたのだろう。
このタトゥーは目立ちしすぎ、ドラマに合わないと判断され、塗りつぶされ、視聴者に観られることはなかった。(たぶんね)

ところが今回のMad Dogsは旬の俳優4人の主導である。 4人の名声で人もお金も集まって作られたお気楽なドラマ。 
4人はそれぞれ、素のまま、楽しそうである。 (驚愕、苦悩もしているけど)
そして、だれも、止めることなく、このタトゥーも、フルでお披露目されたんだろうな・・・。

私は役者さんのタトゥーはNGだと思っている。 
今時、後加工で不要なものは何でも消せるだろうけど、昔、映画の中のミシェル・ファイファーの白い背中のど真ん中に
実寸大らしい、女郎蜘蛛のタトゥーがあり、興醒めした。
やっぱり、タトゥーってそれだけで、自己表現しちゃうから、役柄で必要な時だけ貼ってる方がいいんじゃない?

ジョン・シムの黒々としたスペードに気がついてみると、はい、フィッツに出演時も、よく見ると
うっすらとスペードの形していました。 (明らかに塗りつぶされていたけど) ステートオブプレイも然り。

こんな昔から、このタトゥーだったんだ・・・・。

ジョン・シムは昔エコバニ(Echo & the Bunnymen)の前座をやっていたそうだ。
エコバニのリード、イアン・マッカロクと仲がいいらしい。 
中高生の頃、エコバニも好きだったが、その頃、ジョン・シムは就労年齢未満の子供のはず。
私のエコバニ熱が冷めた後のことなのだろう。 イアン・マッカロクとかなり歳はなれていると思うんだけど。 
どっちもカワイイ童顔であるのが共通点だね。

それにしても、ペーペーのミュージシャン時代の名残なのかもしれない、このスペード。 
右肩に大きなスペードつけた少年がステージ上に登場してきたら、少女時代の私でも、やっぱり引いただろうと思う。

イギリスにいた頃、腕に『SHAM 69』と刺青のある、おじいさんを見たことがある。刺青の入っている腕は皺だらけ。 
この人、昔はパンクだったんだーと今や全く似合わない刺青をみて思った。

ジョン・シムの思ってもみなかった形状のタトゥー。 べた塗りスペードは、全く想定外である。 
やっぱ役者さんにはNGだよーと強く叫びたい気持ちが残ってしまった。