2017年8月27日日曜日

O.S.S. 117 ジョン・ギャヴィンに萌え! Pas de roses pour OSS

過日(ってコレ途中まで書いて放置してるうちにはや数ヶ月経過💦)、ルチアナ・パルッツィ目当てで半信半疑でゲットしたBD、Pas de roses pour OSS. (邦題:殺人売ります)あては外れて英字幕ナシ。

でもでも!ゲットしてよかったーーーー! ジョン・ギャヴィン(John Gavin)ってとってもチャーミングでかわいい♥

ちゃんとオールリ―ジョン、うちの国産テレビに入れてそのまま観れるBD.(←これうれしい)
今世紀に入ってからのジャン・デュジャルダンのお笑いバージョンはツタヤでも借りて観れるけど、60年代の本格スパイバージョンはお買い上げなしでは一生観れません。

O.S.S.117あと2枚フレデリック・スタフォード(Frederick Stafford)がO.S.S.117 役のを2枚持ってます。Atout coeur à Tokyo pour OSS 117(東京の切り札)とFuria à Bahia pour OSS 117 (リオの嵐)この2作品だけは英字幕もついているのです。
実はジョン・ギャヴィン、かつて007になりかけたことが有ります。不発に終わった2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビーの後、正式に次期ボンドとして契約まで交わしてたのに、ショーン・コネリーをどーしても007に戻したかった制作側に契約をチャラにされてしまったのです。その後またもやショーンコネリーがおりた後、候補にはなったものの、ジェームズボンドにはアメリカ人より英国人がいいという製作会社の要請でまたもやポシャってしまったのでした。その時にボンドになったのがロジャー・ムーア。ちなみに、フレデリック・スタフォードのOSSはなんとなく仏版ロジャームーアのボンドって感じです。こっちの方が古いけどね。

ジョン・ギャヴィンがボンドにならなかってもそれは別にいいのです。

もっとOSS117やってほしかった~と切に思うんだもん! ところが、この一作のみ。っつーかこれがたぶんあの時代のOSS117としては最後の作品なのよね。以降、今世紀のおふざけジャン・デュジャルダンバージョンまで作られていませんでした。

で、肝心のジョン・ギャヴィンのO.S.S.117。

ショーンコネリーのあとがまにと考えた人がいたのは納得。身長193センチ。ベッドからはみ出すほど足は長いわ、長いすらりとした指の手がとてもきれい。そして思いっきり低い声がとっても素敵なのです。おまけにちょっとした表情が少年っぽくってかわいいのです。そう、女の人見てニヤついても、ちょっと少年感、ショーンコネリーのボンドみたいにスケベじじい的にいやらしくないのよ。これはポイント高いです
アイリッシュ系アメリカ人とメキシコ人のハーフなのでやや浅黒い肌。そしてこの体格でのアクションシーンはド迫力です。

スパイの定番 タキシードだってばっちしよ♥
O.S.S.117もモレなく女に目がなく、毎回美女が登場。余談ですが私はボンドガールよりOSS117に出てくるの美女の方がみんな好みだなー。ルチアナさんみたいに全スパイ映画に登場した人もいるけどさ。

さて、それでは映画自体のお話にしましょ♪
戦後の世界情勢も不穏な時代。政界要人が暗殺されまくるのですが、そのうち犯人があがったのは2件のみ。政治思想的な理由でなく、背後に犯罪組織がプロの殺し屋を雇い、誰かしらの利益のために暗殺を働いていると考えられ、なぜかアメリカの手先となっているO.S.S.117、ユベール・ボニサール・ド・ラ・バートは顔を整形して殺し屋に成り代わり、潜入捜査をします。L'organizationという犯罪組織があることだけはわかっているのです。
白昼堂々と銀行強盗、通りすがりの通行人は銃殺という大惨事を働き(実は全部ヤラセ)新聞の第一面に指名手配犯として顔写真掲載。めっぽう美しい商売女と一夜をともにしますが、翌朝新聞を見たこの美女は当然警察に通報します。
このあとの捕り物劇が微笑ましい(?)っちゅうか、かわいいのです。

寝込みを襲われたのですっぽんぽんでの大立ち回り。

 







手をあげろ!と拳銃を向けられ敢えなく断念、新聞を離して手をあげます。そして逮捕されてしまいます。

早々に殺人犯逮捕!テレビのニュースでも大体的にどこに移送されて云々まで放送されています。それを見てにんまり指示を出すあやしいキラキラ服のおネエっぽいおじさん。

なんか見覚えがあるでしょ?
そう、ナポレオンソロ、The Five Daughters' Affair(0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦)で、5人姉妹のうちのひとりのパパ(愛人って意味よ)だったクルト・ユルゲンス(Curd Jürgens)














この方もルチアナさん同様、ボンド映画にも出演してます。1977年の「私を愛したスパイ」ロジャームーアボンドであのジョーズ(リチャードキール)の親玉でした。
哀しいかな、子供の頃テレビで日本語で見た切りなので、あまり覚えていません。
ジョーズは強烈に印象残ってるけど。今度借りて再見してみます。


ちなみに全く気付いてなかったのですが、この方、我が大女神様マレーネ・ディートリッヒの映画第一作と最終作にも出てたの???と思ったら、勘違い!いえ、同じく嘆きの天使というタイトルの1959年のアメリカ版リメイクでオリジナル(1930年独)ではエミールヤニングスが演じた老教授役をされていたのでした。あ~ビックリした!でも最終作のJust a Gigoroには出てたのですね。あ~~ん、これも見ているのに全然思い出せないわ💦 また見よう。

O.S.S.117でも悪役ですが、l’organization の元締め。Le majorと呼ばれてます。(感覚的には将軍みたいな感じ?)

さて、本筋に戻りましょう。
逮捕されたO.S.S.117、護送中に近い付いてきたヘリコプターが催眠ガスを散布、拉致されてしまいます。(それを確認したアメリカ人の上司が速攻でワシントンに飛行機で帰国しているのに笑いました。この上司、そのまた上司にOSS117が敵の手に安全にわたるまで、帰ってくるなといわれてたのですよ)

着いた先はアヤシイお屋敷。立派な調度品が飾られたお屋敷にはどこぞで死亡したはずの犯罪者や顔に傷のある使用人とかがうろうろ。チャイナドレスの能面美女に連れられてまずはメディカルチェックと保健室のようなところに案内されます。
現れたのは美貌の女医さん(ルチアナさんです)











それを見たとたん顔をほころばせ、嬉しそうに診察されるO.S.S.117。えへえへって咳マネがかわいい。(^^♪

診察後にお部屋に案内してもらいLe Majorに30分後に会うように言われます。

拉致されたものの、実はリクルート。君のようなクラスの人間にふさわしいミッションが云々おべっかを言うおねえ将軍にずけずけ返すO.S.S.117.

部屋に戻って暇暇にベッドで読書。すると美貌のお医者様がドレスアップして部屋にやってきます。

これ幸いとばかりに調子がよくないから診てくれと言って、ちゃっかり心臓の音を聞いてもらって抱き寄せるO.S.S.117。
盗聴器が仕込まれた指輪はコップの水に投げいれて、電気を消してしまいます。
盗聴器を聞いていたオネェ将軍、
O.S.S.117の鋭さに素晴らしい!とまたまたご機嫌。
夜は使用人たちに楽団組ませてクラシックコンサート。シューベルトがお気に入りの将軍様。楽団員は皆元犯罪者、顔に傷があったり、皆暗い顔。とっても不気味な音楽会。

美人の女医より、オネェ将軍が重要なクライアントと今晩会うことを聞き出した、O.S.S.117。自室は夜には自動雨戸でロックされてしまったので換気口から屋根に脱出。外壁を伝ってバルコニーから会合を盗み聞ぎます。どこぞの銀行頭取が目障りな国連大使を処分してくれと依頼しており、将軍は明日には人を発たせると言っているのです。

とりあえず、自室に戻り夜を明かすO.S.S.117。

朝になったら確かに早々にお呼び出し、女医さんになんでもオッケーのワクチンを打ってってもらい(ご機嫌のユベールに反してルチアナさんの憂い顔に注目)将軍様の元へ。
ジェイムズミリガンという名前で偽パスポートに偽ID、記者という設定でカメラその他一式準備してもらい、スイス銀行に100万フラン振り込むという条件で中東へと旅立ちます。  

ところが、実はルチアナさんにうたれたワクチンは毒。24時間ごとに中和剤を打たないと死んでしまうのです。旅先で今度は男のドクターに指示されいうことを聞かざるを得ないOSS.

レセプションに出てターゲットを確認。ちゃっかり依頼者の銀行頭取の娘とも仲良くしようとするO.S.S.117. 国連大使がアラブの民族の宴に招かれてるのでそこで殺れというのが指令。

ドクターの手下のどもり男に絡まれてはずみで殺してしまったO.S.S.117。
死体の有効活用に気が付き、ミッション遂行。翌朝の新聞の一面は国連大使の死亡記事。ドクターからミッション成功の連絡が入ります。

この通信が笑えちゃうの!彼らはコードネームとばかりにディズニーキャラの名前を使用します。O.S.S.117はミッキーマウス。ドクターはドナルドダックに将軍様側近カラスはグッフィ。将軍様自ら通信機を手に"Ici Blanche Naige" と言ってるのに、何その白い雪って?と思ったのですが、これって白雪姫のことなのね!さすがオネエ将軍様!一張羅のようなキラキラ衣装といい、爆笑しました。

コードネームグッフィのカラス氏と今回、二人目のOSSガール?
カラス氏の持つSmith & Wesson Model 28 revolverに萌える人もいるらしい
ここで将軍様がO.S.S.117を殺せと指示を出すのですが、アタクシのにわか仏語力では、将軍様がO.S.S.117をスパイと知っていたのか、100万スイスフランをケチって殺せと言っていたのかはよくわからず。Le Ratがネズミなのは推測着くけど、英語同様、スパイや裏切り者を指しているのか、ミッキーマウスだからネズミなのかもよくわかんない。
めでたしめでたしの最後。
このお嬢さんは偽名使いまくりののOSSの本名なんて知らないはずなんだけど、
なぜか最後はユベールと呼んで駆け寄ってました。(←コレ定番)
そう、私がすっごくシャクなのは、話の流れは大体追えるけど、スパイ映画では肝の(?)悪玉が広大な世界征服計画を語るところ、何回仏字幕みながら聞いても見ても内容が理解できませんでした。(涙)クルトユルゲンスのオネエ将軍の語りがよくわからなかったの! コレ仏語を地味に習い続けていればいつか理解する日が来るのかしらね?
正直挫折しそうなんですが…

もうひとつ挫折しそうになっているのには、O.S.S.117のBD、複数語字幕を付けたものの発売嘆願をしよう!という話があったときに何が何でも日本語も入れさせてやる!と非公開サークルに居座り続けていた私。
ここにきて、なんと、米版BDが発売されることになりました。米版なので、もちろん全部英語字幕付き!私ももうちょっと早くにそのニュースを知っていれば、そっち買えたのに!という気になりました。

つまり、今後無理して仏アマで買う代わりに米アマで英字幕付きBDを買えば少なくとも全部英字幕付きなのです!これは快挙! ですが・・・こうなると複数言語案はとん挫するよなぁ。だってみんな(ってあたしのサークル仲間ね)英語が最低限あればなんとかなるんだもの。

気合で日本版発売の嘆願に走るしかないかしらん?
皆さん、こんなの興味あります?私はジョンギャヴィンはとっても気に入ったし、女性陣は一連のボンドガールより私好みの美女が多く大好きなのですが・・・。

ところで嘆願と言えば手近なところで、ジャン・デュジャルダン版お笑いO.S.S.117の3を要望する嘆願があります。
これが全然集まってないの!(悲)お暇な心優しい方、ぜひ清き一票を!

それとね、⤵O.S.S.117殺人売りますの冒頭の部分なのですが、この政治的なシーン、二つ目は明らかに日本です。1950-1960年代の何なのでしょうね? 
私が生れる前なのでこのパトカーにのせられている人が誰なのかもさっぱりわからないのです。
この時代をご存知の、お姉さま、お兄さま方、お手すきの時に教えていただけたらとってもうれしいです。