2011年5月30日月曜日

ニューヨーク1973 Life On Mars  早々に挫折 

AXNがふたつのLife On Mars(オリジナルとリメイク版)の見比べをしつこく宣伝、お薦めしていたのでのせられてみた。 
同じ時間帯に毎日放送するのなら、オリジナルが観れてリメイクが観れない理由はない。 
昔、フィッツのリメイク版に激しくがっかりさせられたことがあるので、基本的にリメイク版はムリしてまで観ない。 
オリジナル、時空刑事1973は何度か観ているが、ニューヨーク1973は観たことがなかった。

ふ~ん、これだけ、イントロの入り方もまねっこで、「1973年のNYを舞台にした話」で、
時空刑事1973を演じているわけではない…というのは苦しい言い訳。
リメイク版は最初っから分が悪くなる。 この点を配慮して、好意的に観てみることにする。
デヴィッド・ボウイの歌う、Life On Mars はいつ聞いても素敵だ。

2001年に消滅したはずのWTCがそびえ立っているのは、グッジョブかな。(もっと派手に驚愕しろよ、サム・タイラー!)

 レイ&クリスのコンビは何故、オリジナルそのままに近い容貌の人たちなのだろう? サブだから、
敢えて独自性を考えるのも面倒だったのだろうか?

サム・タイラー … 証明写真でも並べてみれば、NY版の方が男前かもしれないが、やはりジョン・シムのチャーミング度には敵わない。 ジョン・シムはちょっとした表情でとても人を惹きつける役者さんだ。  
NY版はカッコいいお兄さんだが、ソフトな現代人が、70年代の野蛮人の巣窟に投げ込まれた感じがしない。 
他の面々より背も高く筋肉質。 正当に男前なので、むしろ未来から来たスーパーマンのようだ。 

ジーン・ハント … なぜハーヴェイ・カイテルなのだろう? と、いう疑問を持つ人は私だけではないようで、Imdb掲示板でやはり喧々諤々。 こちらのサポーターによると、ハーヴェイ・カイテルは『70年代のNYの市警を、まさしく体現していて素晴らしい』そうである。 私には判定のしようがない。 
フィリップ・グレニスター演じる、ジーン・ハント役を演じているのではない・・・とファンの反論が。

私もハーヴェイ・カイテルが好きだった。 レザボアドッグスのMr.Whiteはかっこ良かったし、ピアノ・レッスンも良かった。  
ただひとこと。 
NY市警ってこんな年寄りをいつまでも、こき使っているんかい! 退職させてやれよー! 

ハーヴェイ・カイテル本人は70歳近いはずだ。 せめて50歳前の俳優で誰か適任者はいなかったのだろうか。 
う~ん、ほかにも感想はいろいろあるけど、まぁ、おいておこう。

そうこうしているうちに、リメイク版は3話まで観たものの、止まってしまったよ、結局。 
・・・・ 合掌。


余談: NY版サム・タイラーのJason O'Mara は近々Band Of Brothers Cast Interview にも登場する。(7月以降?) 
Meehanって、確か2話のパラシュート投降で、ジャンプ寸前に爆撃されて行方不明になった司令官だ。 あまり記憶に残っていないが、次のカランタンで、皆がMeehan を探していたのは覚えている。 この人だったんだね~。 

2011年5月28日土曜日

ちょっと驚きの発見 吹替え版 フィッツで・・・。

Best Boys 心理探偵フィッツ 『悲しい出会い』
前世紀に終盤の15分程だけを観た時の記憶。 

ゲイリー・シニーズ似のヒゲ男が相方の説得、フィッツに唆されて、涙ながらに愛を訴える。 
相方は銃を手に、自分より大柄な女と子供を人質にしている、もやし少年。 
ヒゲ男の迫力に、どう反応していいんだか、居心地の悪さを感じているうちに、
もやし少年がスナイパーに射殺されてしまった。 
なんでこんな子供が射殺されるんだよーっ!!とショックが大きく、それっきり蓋をしてしまった。

数年後、ジョン・シム(John  Simm)を見かけて『少年!生きていたのね(あたりまえだよ)』とすごく安堵した。 
ヒゲ男のフレーズもしっかりと覚えていた。 よっぽどインパクトが強かったんだろうな。

ヒゲ男…なんて身も蓋も無い言い方をしてるが、このBest Boys でグレイディ演じる
リアム・カニンガム(Liam Cunningham) この上なく素晴らしい。
再放送時、その迫力と表情の動きから目が離せなかった。 
特に後半、すごすぎて、体が震えてしまった。 彼が演じるグレイディには惚れたよ。 なんていい男なのだろう。

フィッツの数あるエピの中で、もっと深い話はあると思うが、各エピでの登場人物のなかで
この二人が一番哀しく切ない。 最後の悲痛さに脚本家を心底恨んだ。

そしてこのエピは、同時進行で進んでいるフィッツ一家のストーリーも相まって、どこかフェミニスト映画のような感じ。 
体の奥からふつふつとした静かな怒りが湧き上がってくる感触だ。

それはさておき、吹替版でも同じくらい感情移入できるものなのだろうか? 
この表情豊かな二人はどんな感じになるの?

声優さんはまず登場人物の声を作る。その声を維持したまま、トーンを替えるのは難しいのだろう。 
私の職場の電話応対の声と、子供を叱りとばす声が、全くの別人でも構わないが、
声優さんはキャラの声を維持しなければならない。

グレイディの声は終盤の泣きの入ったところに合わせたのだろうか? 
最初から恐い顔とはちぐはぐ感がある。 怒鳴りに迫力がない。 ケンカで軍を除隊になった男と言うにはピンと来ない。 
むしろ、『蜘蛛女のキス』のウィリアム・ハートを思い出した。

もやし少年、ビルは、ジョン・シムが驚異的に幼く演じている。 声やしゃべり方がかなり子供っぽい。 
そのせいで17歳どころか15-16にしか見えない。あの感じなら女の声優さんでもいいんじゃないかと
思うくらいだが、それはダメか。
吹替の声は・・・なんか、すれっからしでふてぶてしい。 これはちょっと残念すぎる。
吹替え版ペンハリガンがいつも女教師みたいなのも、ずっと残念だと思っていたが、これはそれ以上に・・・・だ。

吹替版は意外と異訳も省略も多く(なぜ?)、数ヶ月前に観た字幕版の方がよほど原語に忠実だったぞ。 
おまけに、いかめしいナレーションが【あらすじ】を決めつけている。 
そして何気にいろいろなシーンが細切れにカットされていることに気がついた。 
それも『この表情がいいよね~』と(勝手に)思っていたようなところがかなり。 ナレーションを追加したから?

このエピに関しては私はかなりマニアックだ。 
グレイディに惚れこんだのと、ジョン・シムの愛くるしさ(成人とは思えん)にあてられ、何度も観ている。 
書き起こしぐらい出来そうな勢いだ。

この話、ベスト・ゲイ・ラブストーリーと称されることもあるものの、この点(ゲイ)に関しては
ビミョーなまま放置されている。 字幕版だってそのままだ(ったと思う)。 

ところが吹替版は、最初っから、ゲイの少年が、グレイディの『隠された資質』を嗅ぎ付け、
寄ってきているような感じだ。 
何かで『ジョン・シムとおホモだちの話』と一言で片づけてあるのを見て、むっとしたことがあるが、
吹替版視聴者なら、それも有りかも…と思った。

これはちょっともったいない。 吹替え版って、もっとオリジナルに忠実なものではなかったの?
それに何より、セリフにさほど差異はなくとも、語り口が全く違うシーンもある。 何故??

例えば、グレイディがやけどを負ったビルを病院に担ぎ込んだ時、グレイディは父親然として
事の顛末(ウソだけど)を丁寧に医師に説明していた。 
親子のフリというのは訳あり年の差カップルがよく使う手だ。ゲイも例外ではない。

吹替え版ではただ、カリカリして不躾な男だ。言葉づかいも荒い。 
遠い昔にTVで観た『狼たちの午後(吹替)』を思い出した。 アル・パチーノが出ていた、
ゲイの男が恋人の性転換手術費を稼ぐために、銀行強盗をする話。 
こういう感じ、吹替版制作用、ゲイの男の基本イメージなのだろうか? 
マニュアルでもあるの? 実際に遭遇したことはないけど、「○○あるよ」と話すのは中国人…みたいな感じで。

私が子供の頃、TVで観る洋画は必ず吹替版だった。 ずっと日本語にかえてあるだけだと思っていた。 
吹替版を観なくなって久しい。 昔見た映画もやっぱ、オリジナルとは違っていたのだろうか? 
そもそも、原版と吹替版の両方を見るというのがイレギュラーなのだけど、
吹替えだから話が違う・・・てわけには行かないはず。

私が子供のころTVでみてそれっきりの映画は、一度見直さなきゃいけない…と思い始めてきた。 

2011年5月27日金曜日

心理探偵フィッツ やめられない、とまらない・・・?

心理探偵フィッツは私のお気に入りのドラマである。(暗いなぁ)
DVDもBOXで持っている。 いつでも好きな時に観れるのだ。

なのに再放送がある度にテレビに貼り付く私。 うっかり最初を見始めると…終わりまで観てしまうのだ。
今回も連続放送、2話ずつ、24:00から26:00まで。 ちょうど家には確実にいる時間なのが、かなりまずい。
また今回は国内初放送時の二カ国語。 吹替版を見ている。 これが、別の意味で面白く(?) 
録画しているのに翌日まで待てずに、結局観ている。 

吹替版で観るフィッツは…90年代のドラマどころか、70年代のドラマの再放送でも観ている気分。 
『特捜最前線』とか『大追跡』とか、ファミリー劇場で再放送しているヤツとトーンが似てるぞ。

何がすごいって、ナレーションというか、エピの初めの『前回のあらすじ』と終わりの『次回の予告』が、なにげに難解。 
言葉遣いがとてつもなく古典的で、頭の中で文字変換しないと理解しづらい。 
「唾棄(だき)すべき二重人格者」とか「一重二重(ひとえふたえ)に張り巡らされた」なんて、90年代だって口語で使う人いたのだろうか? 四十路の元文学少女ですら一瞬考えてしまう、単語熟語を羅列するこのナレーション。 
今時の人々は解るのかしらん?

原語版にナレーションはない。 NHK制作の吹き替え版オリジナルである。 すっごいもの作ってたんだね~。 
ぜひその昔に観ておきたかったものだ。(笑) 

TVドラマを見る習慣を全く失くしていた私をTVに戻したのが 『心理探偵フィッツ』である。BS放送時にフィッツの数話を見て、全部見なかったことを後悔した。 以降、TVドラマも家にいたら、観るようになったのである。

鬱になってしまいそうな、暗い話ばかりの上に、言葉を失ってしまう展開が大半。(笑えるとこもいっぱいあるけど) それでもフィッツの語りはパワフルでじぃ~っと聞き入ってしまう。 これだけ個性的なメインをがっちり揃えているのもそうそうないし、各エピの主人公、役者さん達がすごくいい。 心にず~っと残ってしまうセリフとかも多いのだ。

心に残ったセリフは今回は日本語で。 どーなってるのか興味あったんだけど、やっぱ、オリジナルの迫力には負けるよね。

個人的に面白かった発見。
1. フィッツの声をやっている玄田哲章さんは、機動戦士ガンダムの終盤に登場するスレッガー中尉の声優さんであった。 スリムでキザなスレッガー中尉と大デブのフィッツ。 
この間20年はあいていると思われ、同じ声優さんの声とも気付かなかった。 

2. 『孤独な男  To be a somebody』のロバート・カーライルの声はステートオブプレイでジョン・シムの声の、家中宏さんと言う人だ。 でもアルビーの声はカルの声ほどだみ声ではない。 後のエピにジョン・シムも登場するけど、別の声優さんだった。

最近はこの俳優にはこの声優さん…て決まっていないのかな?

あ~、自分でもくだんないことやってるな~と思う。 あと数回で終了してくれるのがうれしい。
そろそろ体力の限界である。

2011年5月25日水曜日

刑事ジョン・ルーサー 高評価のウラには?

このドラマ、日本でどれだけ人気があるのかは不明。 
但し、AXNの、前宣伝は立派だったし、本国ではS3まで決まっている秀作(ということらしい)。

S2もそろそろオンエアされるし、アマゾンUKではDVDの予約注文が始まっている (すごい!!!)
だいこくさんが楽しいリンクを教えてくださっている。 (こちら)

刑事ジョン・ルーサー、S2の前宣伝トレーラーである。 私はBBCの動画はアクセスできないので、ユーチューブで。 Luther - New series 2011 trailer

なんじゃこりゃ~。

ドラマの一番の見せ場が、黒人刑事ジョン・ルーサーが暴れて部屋をめちゃくちゃにすること…のようである。 

映像としてはとても美しく、音楽とともにカッコ良くすらもある。 でもジョン・ルーサーがめちゃくちゃにした部屋が
逆まわしで元に戻って ちゃんちゃん。 ビジュアル的には素敵ではあるが、「で、どういう話?」なのだろう。

おまけに’Ask Idris' なんて、ジョン・ルーサー演じるイドリス・エルバ(Idris Elba)へのQ&Aもある。 一般視聴者があらかじめ、質問を送り、イドリス・エルバが答えるというものだ。(こっちはあまり真面目に見なかったけど) その中にこんな質問があった。

Q『ジョン・ルーサーのすさまじい怒りを演じる秘訣は?』
A『僕(イドリス・エルバ)自身もいろいろと怒りを抱えている。それをすべて集めて表にだすんだ(後略)』 

ここでふと、思った。

このドラマ、もしかして黒人への差別や偏見を煽っていません?

『黒人ってさ~、やっぱ危ないんだよ~、いくら優秀な奴でもこの程度。 こんなに暴れてさ、とばっちり喰ったら、大変だろ~。 そばによらない方がいいよ。 くわばらくわばら』

というサイレント・プロパガンダ(なんて表現があるかは知らないが)のように見えてきた。 あ、Hidden Agenda(隠されたテーマ)と言った方が正しいのしら?

なんて思っていたら、職場の女性がこんな話をしていた。
東日本大震災で、日本人の落ち着き、冷静さは世界から絶賛された…という旨のユーチューブの投稿に対しこんなコメントがあったというのである。

『日本は黒人がいないから暴動にもならないだけなんだよ』 (確かに東北にはめったといないかも)

彼女は「こんなひどい書き込みをする人がいるんです!」と憤慨していたが、それを聞いて、やっぱりそうだ…と思った。 

刑事ジョン・ルーサー は白人と対等のポジションを得つつある黒人たちへのリベンジであり、黒人への偏見や差別の復活をたくらんだ、『秀逸な』ドラマなのだ。(たぶんね) やな感じだなぁ。



2012.01.28  追記

ジョン・ルーサーでお立ち寄り下さる方、ありがとうございます。 ちなみに私個人の好奇心なのですが、ジョン・ルーサーをお好きなあなた、ぜひ、シャドウラインも見て頂ければと思います。今月からAXNで、放送されています。

2011年5月23日月曜日

祝! キルステン・ダンスト(Kirsten Dunst) カンヌで主演女優賞獲得!

今朝、日経の隅っこにクリスティン・ダンストなんて掲載されてて、が~ん!! だったけど(昼までに訂正されてた。ほっ) 何はともあれ、おめでとう~!! 自分の子供のことのようにうれしいわぁ!

インタビュー・ウィズ・バンパイア、孤独な吸血鬼の哀しみを誰よりも表現していたキルステン。 すっごい子役さん!と思ったものだ。 子供だったけど、話題になったイケメン吸血鬼の男衆よりずっと真に迫っていて素晴らしかったです。

同じころに出会った子役さん(って何歳まで子役と呼んでいいのだろう)は彼女たち。

ナタリー・ポートマン (レオン)
スカーレット・ヨハンセン(モンタナの風にふかれて)

私はこの3人の中ではキルステン・ダンストが一番将来有望度が高いと思っていた。
その後 若草物語で見かけ、ポツポツメジャーものに出ていたと記憶するけど、キルステンは意外と堅実な(地味ともいう)容貌に成長し、あまり派手な役はやっていない。(ご本人のプライベートライフは別として)

逆に、ナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンセンがこれほどゴージャスでセクシーな女優さんになるとはまったく想像していなかった。 なんてかわいい!とは思ったし、大女優になりそうだとは思ったけど。 

私の予想ははずれたかな?(最も彼女たちはこの先50年以上は女優をするだろうから、まだまだわからないよね)

それでも勝手に一番手!と思っていた彼女の受賞はとっても嬉しい。
そして映画(Melancholia)も楽しみ。

だって監督はラース・フォン・トリアーで、ほかの出演者が、おなじみシャーロット・ゲーンスブールにシャーロット・ランプリング。 オビョーキ路線は確実。 常連のウド・キアーもやはり登場。

公開は順次夏ごろから年末へ向けて? 日本公開はまだ未定。 あ~これじゃまたアマゾンUKのお世話になってしまいそうだなぁ。

2011年5月22日日曜日

死刑制度のない国でのキルオーダー  刑事ジョン・ルーサー(Luther)最終話を見て。

イギリスのTVドラマでも狙撃班出動はよく見られる。
私がイギリスにいた頃(92-95年)、狙撃班は特殊部隊、しかも頻繁に出動するのは比較的新しい活動であった。

また一般のおまわりさん(私服の警察も含む)は拳銃を所持していなかった。 日本と違って。
90年代のドラマ、心理探偵フィッツなどを見てもこれは明らかである。拳銃を持った犯人が出ると即、特殊狙撃班。メインキャストたちは取り巻いて見ているだけである。

冷戦が終わり、90年代に入って、ベルリンの壁がなくなり、東側のマフィアが入り込みやすくなり、拳銃での犯罪が劇的に増えたらしい。 当時日曜の新聞(日本と逆で平日の新聞の3倍はぶ厚い)で慣れない狙撃班出動時のまぬけ話がちょこちょこ掲載されていた記憶がある。その当時は狙撃班に犯人が射殺された…などと言う事件はほとんどなかった。

はるか昔、家に帰ってテレビをつけたら、心理探偵フィッツがやっていた。NHK BSだったと思う。 すでに最後の10-15分くらいだったので、全体の話は見えなかったけど、拳銃を手に人質を取っている犯人(と言っても15-16歳くらいの子供に見えた)が、しっかりと体の真ん中に2発撃ち込まれて、射殺された時のショックは忘れられない。 それも半分説得されかけているタイミングで・・・・。
狙撃班の失敗話の一頁か…と、やり切れない怒りを感じたものだ。 早まったスナイパーのチョンボなのだとばかり思っていた。

その後もイギリスドラマでスナイパーが出てくるたびに思った。(と言ってもドラマの展開を盛り上げるには持って来いなので当然なのだけど) なぜ、犯人を射殺してしまうのか? 
威嚇射撃じゃないのか? 手足を狙って捕獲じゃダメなの?
殺さなくったっていいじゃない!と思うようなことが多かったからだ。

そこでルーサーの最終話である。(ちょっと前のことだが、下書き途中で放置してたのよ、これ)

ルーサーは同僚にはめられ、殺人犯扱いされてる。 同僚の企みで呼び出されるルーサー逮捕のために狙撃班も出される。そこで取沙汰されているのは「キル・オーダー(kill order)」。 今まで'kill order' という、言葉を認識した記憶はない。 'Get him(大抵男なので)’と司令官が発せば数発撃ちこまれ射殺と言う展開のものばかりだ。

ルーサー自身、彼らは自分の心臓を狙っていると言うくらいだから、『狙撃犯出動=射殺措置』なんだろうな。 

これではっきりした。 けど、非常に居心地が悪い。悪すぎる・・・。

死刑制度は(おそらく人道的理由で?)廃止されているのに、一警官(まぁ、偉い人なんだろうが)の判断で人の命を奪ってええんかい!ということである。 

例えば、アメリカが国を挙げて、ビン・ラディンを殺害したって、あそこはそういう国だと思っているので、またかよ~、くらいにしか思わない。 中東で万引きをした旅行者が腕を切り落とされても、とても気の毒には思うが、そういうお国だし…なのだ。

だけどさ~、欧州連合なんて、死刑制度の有無を近代化、民主化のバロメーターの一つに入れているくせに、一警官がキル・オーダーをイチ個人の一存で出せるなんて、あり得ない気がする。 ものすごい違和感だ。

これぞ、ダブルスタンダード・・・で済ませていいのか!

何年か前にテロ容疑者と思われた男が警官にロンドン地下鉄で射殺されたことがあったなぁ。 射殺された人は本当にテロリストだったんだっけ? 射殺されたら、死人に口なし状態である。

動物愛護団体が死人を出すほど気合いの入ったデモをやったりするけど、キル・オーダーに異論を唱える人はいるのだろうか?

帰国してから、すでに15年以上。 浦島太郎となった私はTVドラマを根拠に思いを馳せるのみだ。

2011年5月17日火曜日

メサイア 血塗られた救世主  Messiah The Rapture

連休中にテレビのチャンネルを変えている子供が「あ、いるよ。」と一言。 マーク・ウォレン(Marc Warren)だ。 メサイアじゃないか! それも2カ国語版。 吹き替え版まであったのね、これ。

「日本語だよ、これ観てもいい?」とやや夜遅めの時間。 まぁ、いいよ、明日は休み…と一緒に見る。 DVDは持っている短編。

DVDを見たときには、マークの浮きっぷりに唖然。 なぜ?
吹き替えになっていると・・・、マークの浮きぶりはそれほど気にならない。だけど、これはもともと「どーしちゃったの??」と思うくらい不出来であった。 マーク・ウォレンはいつも成り切りタイプの役者だと思っていたので、驚きであった。

 
いや、話自身も構成とか、脚本がいまいち(どころかいま三歩以下)なのだ。 それにしても以前のマークなら、大した話じゃないけど、この人だけは良かった! とか、脇だけど、この人の怪演で、かなり場が盛り上がってるよね・・・みたいなのの方が多かったはずだ。 それがどうしたんだろう?

この人にも鬼門はあったのか? 若づくりに特化しているうちに実年齢キャラができなくなってしまったのだろうか? かなりミスキャスト感があった。

いや、マークだけでなく、全体的にキャストのバランスも悪い。構成もビックりを狙おうとしている意図は見え見えだけど、かなり空回りだ。 そう、すべてのバランスが悪く、しらけるのだ。

だいたいさ~、最初の方から思わせぶりに犯人らしき男(殺人現場の写真をこっそりとっていたり、血を洗っていたり)の映像をちらちら見せておきながら(それだって今時面白くもない)、いざ、ご対面、男の家で待ち伏せ、床にねじ伏せて逮捕したら、実は役所に雇われている、殺人現場の清掃人だった・・・ このオチはまわし蹴り級だ。 そういう展開でもいいが、だったら、チラチラ映像は入れるなぁ!! 視聴者をバカにするのにも程がある。 

誤認逮捕が、3名…それも毎回「これだ!」と大物捕りヨロシクまわりを退避させ、狙撃班までスタンバイ。 劇的な逮捕劇・・・あげく全員濡れ衣であった。

名誉棄損で訴えられるだろ~、フツー。 ところが一名はなぞ解きまでして見せ、親切に捜査にご協力。 いや~、さすが宗教家は心がひろいね~。 警察側は全員降格級の無能集団だ。

警察側の人々にも、それぞれ事情があり、不倫も恋愛もあるのだが、これが詰め込み過ぎ感があり、いまいち感情移入に至らない。 個々には悪くない話なのにしっくりこないのだ。 何か焦ってる?(誰が?)

21世紀のサスペンスドラマと思えないほど、お粗末だ。 これが日本語吹き替え版まであったなんて・・・『華麗なるペテン師たち』のダニー効果だったのだろうか?

唯一気に入ったのが異国風のテーマ音楽。 だけど、クレジットが入ってなかったよ~。 誰の何という曲なのか未だわからずじまい。

数百円のお買い物だったから許すけど、数千円のお買いものだったら、言いがかり付けて返品したかも知れないワ。(あ~ブッソウだなぁ。)

2011年5月15日日曜日

びっくり! フィッツでパンドラがかかるなんて

心理探偵フィッツがまたもや再放送している。 もしかして、ジョン・シムが出てるエピが一話あるから? このところAXNミステリーはまるでジョン・シム祭りだ。

フィッツは確か今年の1月にもやっていたな~。その前2年くらいはなかなかやらず、この時に全部見ようと思ったけど×。 結局DVDを買ってしまった私。(この数年、録画機器がなかったので)
なんか私がDVD買ったら、再放送、頻繁にやるの~?って感じ。その数か月前にステートオブプレイも買っちゃっていたのに。

今回の再放送は字幕でなく2か国語だ。 Ep1は忘れてたけど、子供のために日本語吹き替えを録画してもいいな…と思って予約設定。 でも一昨日は何となく、時空刑事1973 Life On Marsを見た後、そのままにTVをつけたまま、ごそごそ。

これは前世紀中にはじめてNHK BSで放送されたものなんだね。96年頃だった? なんか画像がアナログ時代のままなのか、数か月前に見た字幕付きのより粗い気がする。うちのTVが変わったせいではないだろう。(26型ブラウン管→液晶46V

実はフィッツの日本語吹替版を見る(聴く)のは初めて。すごい違和感だなぁ。
誰がしゃべってんだか、画面を見なきゃ解んないじゃないのさ。でも、全体的にどんな声の吹き替えになっているのか、興味はあるぞ。
クリストファー・エクエルストン、もっと素敵な声にしてあげればよかったのに。 全然カッコよくない。フィッツはどの話も役者がすっごく良かった。 吹替でも同じくらいひっ迫した感情って入るのかしら?

Ep2. To Say I Love You (恐るべき恋人たち NHKの日本語タイトルのつけ方は結構イイと思う)は私の好きなエピの一つである。

始まって十数分、『え、え、え~っ!!!』とTVの前に猛ダッシュ。

パンドラだ!! コクトーツインズの! 私の女神様、リズ・フレイザーの声じゃないか!  Cocteau Twins : Pandora BGMDVDのものと違う。 前回1月の再放送の時も、好きなエピだったから、夜中に観ていたはず。でも、このシーン、コクトーツインズではなかったと思う。

TV放映時とDVDが一緒じゃないのはよくある話。 もとはパンドラだったって話もimdbで読んだ記憶もある。なんでもライセンスの問題らしいけど、いまいち理解できていない。 なぜTV放映時は問題にならないのに、DVDはだめなのか。

ともかく一番最初に日本でフィッツをやった時は全くTV放映のものと一緒だったんだ! (ほんの数話をとびとびにしか見ていなかったけど)  以降の字幕版はDVDと同じ? この時代、DVDはまだなかったから? VHSビデオの時代か。 そういったビデオとかが発売される前だったかもしれない。
話には聞いてたけど、まさか、パンドラの流れるこの話がいまさら見れるとは思ってなかったから、すごくうれしい。 きゃぁ~!! 
その上、フィッツとペンハリガンが行ったパブで流れているのはユーリズミックスじゃないか! これもDVDは違ったかも。 自棄になったフィッツが庭でガンガンかけている音楽もちがうような・・・。

そこでちょっと希望が!

Worried About the Boy である。

このDVDはあの頃の『おお~っ!』っと思う音楽はほとんど削られている。 オリジナルサントラのBBC TV放映時のままで日本でぜひぜひやって欲しい。 TV放映だけならライセンスは問題にならないということなら、絶対オリジナルバージョンを一度流してほしいものだ。

カルチャークラブが結成30周年記念世界ツアーを本当にやればそれに合わせてどこか放送してくれるだろうか? 何かイベントでもなければ、日本で放映なんて理由があまりなさそうだけど。 いや、私の年代ならそれなりに視聴者とれるはず。 コンサードでDVDまで売ってしまうとか。 今でも消費のターゲットになっている世代だ。
ボーイ・ジョージはソロ活動に忙しそうであったが、来日してほしいものだ。 どっちにしろ、まだ先の話だけど。

コンサートはいまさらいかない公算大。(あの巨体を目前にするのは耐えられないと思う)だけど、Worried About the Boy のオリジナルは是非是非とも観たい!

Worried About The Boy  Featurette おまけで付いてるメイキングとインタビュー

このDVDは買って得した気分度が高い! おまけで付いてるFeaturette。みんなすっごく楽しそう!

マルコム・マクラレン役のマーク・ゲイティスが言う。 
「自分が実際経験したちょっと昔の話ってイイよね。 あ、もう30年も前なのか。」  

彼は私と同い年だ。 

アタシの青春時代(これも死語?)は30年前・・・・。 考えるのはやめよう。(-_-メ)

メインを演じてるダグラス・ブース(19歳)やフレディー・フォックス(21歳)たちにとっては生まれる前の話である。 彼らはそのままの格好でインタビューに応じている。

ところでマリリン演ってるフレディー君。 オトコにもオカマにも見えない。imdbにSon of....とあるので、男なのは確かだろう。 親も俳優の2世だ。 でも、他に既卒の出演作品がまだ少なく、写真が全然ない。と思ったら、早々にファンサイト立ち上げてる人がいた。 ドイツ語で…。これです。http://www.freddiefox.de/  あ、ここはこの数日で着実に写真増やしてる。 先日見たときは昔のピート・バーンズみたいな、色っぽいお姉さんにしか見えない写真しかなかったのに。

ちょっとこのフレディーくんの他の出演作品漁ってみたい気分。 見れるものあるかな?

DVDパッケージにボーイ・ジョージ本人現れる!とも書いてある。 あれ? 出ていたっけ・・・?と思ってもう一回見直してみた。

にぎやかにFeaturetteが進む中、マリリン(フレディー君です)がキャ~っと声を上げて喜んでいる。 なんかTシャツにマジックで書いてもらってるぞ。 ん? ”Boy xxx”何とか書いてある。

え~!!

マジックでサインしているのは小山のような大男である。黒い服を着ても明らかな肥満には効果なし、どでかさは隠せていない。 赤いキテレツな帽子をかぶり、首筋に唐草模様みたいなタトゥー。 後ろ姿と、帽子を目深にかぶった姿しか映らないが、 このハンパじゃない大男がボーイ・ジョージだったのである。

すごすぎる・・・・。

カルチャークラブは来年だか再来年に、30周年でワールドツアーをやろうというプランがあるらしい。 ちょっと前にこの話を聞いたとき、初来日公演行ってるし、もし来るなら行こうかなって少しは考えた。でもこのボーイ・ジョージをみて心は決まった。 

絶対行かないっ。

私はもともと、お相撲さんとかプロレスラーとか、かさ張る男の人は苦手だ。 こんな山のような大男がステージに登場した日にはサンダルでも投げつけてしまいそうである。

数年前に「ビョルン・アンドレセンの今」というのを見たとき以上の衝撃であった。


2011.11.03 追記:
最近、フレディ・フォックスで検索して、こちらの記事に立ち寄って下さる方がちらほら・・・。 
お立ち寄りありがとうございます。 『三銃士』ご覧になった方々でしょうか。
ちなみに、日本未公開BBCドラマ、The Shadow Line にフレディ君は出演しています。
別記事がこちらにありますので興味のある方はよろしければこちらもどうぞ

2011年5月14日土曜日

Worried About The Boy  ボーイ・ジョージの栄光から転落(?)までのお話

私はカルチャークラブの初来日公演に行っている。 すごく昔の話である。 
私がカルチャークラブのファンだった期間は短い。 せいぜい1年くらいかもしれない。
単に私の嗜好がより暗~く過激な音楽にシフトしていったなかで早々に熱が冷めただけである。 コンサートで見たドラエモンさながらのボーイ・ジョージも冷却にさらに拍車をかけた。 
サングラスかけっぱなしで顔見せなかったしさ。

それでも、去年BBCが作ったTV映画、Worried About The Boyは、興味津津。 まさしく、なつかしい時代だ。 imdb やamazonのレビューによると、TV放映分とDVDではサントラが大幅に違い、かなりベツモノらしい。 それはちょっと嫌だなぁ。マークがSteve Strangeか
う~ん、それだけで買うのも? そのうちどこかでやるからいいや・・・と思っていたのが、またもやついでに買ってしまった。

連休中に視聴。BGMはなつかしい曲よりも、ピンとこないものの方が多い。 ライセンスの問題らしいけど、この理屈、私にはよくわからない。なぜTV放映時はOKDVD化すると不可なの??? 

だけど、出演者が面白い。 話はどーってほどではないが、出演者のキャラが強烈で見てて面白いのである。それからおまけについてるインタビュー! 私はやっぱこれがあるからDVD買っちまうのさ!

ジョン・モスとボーイ・ジョージがそういう関係だったのは知らなかった。不覚である。 それとも覚えていないだけなのかな? ボーイ・ジョージがBow Wow Wowに入ったものの、嫌われて追い出された話も初耳。 Bow Wow Wow も私は好きだったよ~。 ちっちゃくてかわいいアナベラちゃん。私と同い年だったのね。
うちでは今でも「チワワ~チワワ~チワ~ァァワ~」と子供と一緒に歌っている。 Bow Wow Wow Chihuahua こんな感じよ。  単に「チワワ飼いたい!」とごねる子供を歌ってごまかしてるだけなんだけどね。
  
ところで、実在の人の話をネタに映画化する場合、『実在の本人はもっときれいであった』と見せるのはルールなのだろうか? オードリー・ヘップバーンもマリリン・モンローも必ず、実物の方がずっと美女だったと思うような映画やドラマばかり。 美人女優が演じてても、それほどきれいに見せないように撮られている感じだ。

この映画もそうなのだ。

ボーイ・ジョージに扮するダグラス・ブース(Douglas Booth)はまだ10代。imdbでみる写真だとかなりの美少年だが、この映画だと、やっぱり本物の方が…といった感じの出来上がり。 だぶだぶの服きると、かなりそのまんま。 Bow Wow Wowのフォトセッション。 どでんとしたボーイ・ジョージとアナベラちゃんとの遠近感がいかにも…で、よく感じ出てるよ。(笑)

ボーイ・ジョージのフラットメイト。 マリリン・モンローと名乗り、そっくりの髪型、ほくろまで付けてるオカマくん。 そういえば、カルチャークラブがでてきた数年後に、ボーイ・ジョージのまねっこみたいなドレッドヘア(ただし金髪)のマリリンってのが出てきたけど、こいつじゃないよね? でも、そんなにマリリンと名乗る輩がわんさかいていいの?と思ってちょっと調べてみた。 

どっひゃ~!! 

あのマリリンじゃないか!(ウィキに昔の写真までのってる!) そんな昔からボーイ・ジョージの友達だったの? 

マリリンが出てきたころ、私はすでにインディーズやポジパンにシフトしていたので、あまり感知していなかった。 だけどMTVでみたPVは覚えている。ギンギラ、銀ラメのローブ着て歌っていた。 たぶんこれ。 あ~いうギンギラ服が、下品に、ゴージャスに似合うのはのデイヴ・リー・ロスくらいである。 貧相な体格に全然似あってなかったぞ、マリリンは。 歌も私好みでは全くなかった。

でも、このマリリンは気に入った。 本物より気に入ったキャラ♪ 演じてるのはフレディー・フォックス(Freddie Fox)21歳。ドラマスクールを卒業したばかりの新人!

ジョン・モスはもうちっと若い人の方がよかったのでは?とは思うものの、かなりのそっくりさん。

そしてスティーヴ・ストレンジがマーク・ウォレンである。キャストが決まった時から、43歳のマークが20代初めのスティーヴ・ストレンジ役をやるのに、ブーイングが出ていた。 とはいえ、いざオンエアされると評判はいい。 マークお得意の怪演ぶり…である。 違和感はない。 いい味だしてるじゃないか。

だけど、だけどである!

やっぱりさ~、四十路オトコが、半分未満の年のピッチピチの若い男の子と同じ土俵で厚化粧をするのはキビシイ。 お肌の衰えは隠せない。お化粧のノリが全然違うのだ。 これは酷だよ~。

それより何より! 終盤近く、クスリで身を持ち崩すボーイ・ジョージが、寂れたBlitzでやはりクスリで崩れてるスティーヴ・ストレンジを探す。 二人は並んで仰向けに寝そべり、「俺たちは、もう死んでるんだよ」と。

その時のマークのお腹が出ているではないか! ぽっこりと小山が。 この時点でもスティーヴ・ストレンジはまだ20代のはず。 これはないよ~!

Mad Dogs(Mad Dog/マジョルカの罠 になったのね)で、マークのだぶつきはかなり気になったが、中年男らしくするためなのかも…と良心的に解釈することにした。 ビキニからはみ出した、むちむちオシリを振って歩く姿は笑えたし(子供のお気に入りのシーンだ)、そのために体重増やしたのかも・・・と。 あぁぁ~!!! そういう訳じゃなかったのね!

その後、助けを求めて荒れるボーイ・ジョージに向かってジョン・モスが言う。
「俺たちは年をとった。そして前よりキュートじゃなくなった。(後略)」

この言葉の意味を必要以上にひしひしと感じてしまったよ。 あぁ、加齢とは何と残酷なんだ。
嗚呼・・・。 私自身も人のこと言ってる場合じゃないのは自覚してるけど、絶句・・・・。









2011年5月10日火曜日

Band of Brothers Cast Interview  不覚にもはまってしまった!!

マーク・ウォレン追っかけて(?)、偶然見つけたバンドオブブラザーズ(Band of Brothers 以後BoB) Cast Interview.

これが面白くってすっかりはまり、部分的にしか見ておらず、 記憶も遠くなっていたこのドラマ、Complete Boxを買って見直すことに。 連休中、天気の悪い日はDVD三昧。ドラマをきちんと見て、記憶の新しいうちにインタビューを聞いた方が面白いので、まずはドラマ再視聴を優先。

いやぁ、やはり人数が多いからだけど、「あれ、この人○○じゃん」みたいなのがなんと多いことか! こんなにみんな出ていたんだね。
SATCキャリーの元カレの一人(Ron Livingston)もいたし(しかも全話登場でも覚えてなかった!)、 James McAvoyまでいた。カランタンで減った兵士の補充で、登場後、数十分であっけなく戦死。 なので彼のインタビューはないだろうけど、いったい何歳だったのだろう? まだ若いはず。
それにBoB、あらためてきちんと見ると、素敵な人が多いじゃないか!(というか、みんな素敵にカッコ良く見える?) イギリス人もかなり出ている。

最もBoBを見てるだけでは気が付かない。 こわ~い、デイル・ダイ大佐が、『Britsがイギリス英語しゃべらないようにしっかり見張っとけ!』と箝口令だしたんだもの。 みなさん発音矯正済み。それぞれ、アメリカの地方の訛りでしゃべっています。 (私にはアメリカの地方訛りの区別まではつかないけどね)

インタビュー聞き始めて、「あれ?この人も?」ってなもんです。
ダミアン・ルイスだけはアメリカンぶりが、かなり堂に入ってる。(個人的にはやや耳障りな音だよ~)

無事Ep10まで観終わり、実在のお父様方(いや、おじいちゃまだね)のインタビューも観終り、今はラジオのインタビューをキャッチアップ。
だけど、これ、全然終わりません。

何しろ番組自体は去年から月2回くらいで継続している。 私が気付いたのが先月。その時点ですでに20-30人のインタビューが終わっている。
ここまで来ると、こんなことにうつつを抜かしていていいんかいっ!というくらい時間を取られてしまう。

でも楽しいんだもの! 
あぁ、好きなものにどっぷり浸っていてノー問題の10代のころがなつかしいわ~。 
ちょっと戻りたい気分かも? 夜中に3時間半MTVを見て(当時我が家にビデオはなかった)、翌日は学校をサボる。 今は仕事、育児を優先せざるを得ない仕方ないけどさ。

戦争映画は特に趣味ではないけど、スピルバーグのものとは比較的相性が良い気がする。
オリバー・ストーンはトレーラー見ただけで石投げつけたくなる。金にあかして大げさに宣伝してる割にはつまらないし、あのアメリカ的な英雄然とした陶酔がキライだ。
反面、スピルバーグのは割と好きなのが多い。
クリスチャン・ベールのデビュー作『太陽の帝国』も好きだし、『シンドラーのリスト』もよかったと思う。(もう一度見る根性はないけど。)

マーク君、あなたの追っかけしてて、こんなのにめぐり会えてよかったわ。
ありがと~。 次は誰のインタビューを聴こうかしら。 悪いけどあなたのトランスクリプトはやめやめ(笑)。ほかの人のインタビュー聞きたいから。