2011年5月14日土曜日

Worried About The Boy  ボーイ・ジョージの栄光から転落(?)までのお話

私はカルチャークラブの初来日公演に行っている。 すごく昔の話である。 
私がカルチャークラブのファンだった期間は短い。 せいぜい1年くらいかもしれない。
単に私の嗜好がより暗~く過激な音楽にシフトしていったなかで早々に熱が冷めただけである。 コンサートで見たドラエモンさながらのボーイ・ジョージも冷却にさらに拍車をかけた。 
サングラスかけっぱなしで顔見せなかったしさ。

それでも、去年BBCが作ったTV映画、Worried About The Boyは、興味津津。 まさしく、なつかしい時代だ。 imdb やamazonのレビューによると、TV放映分とDVDではサントラが大幅に違い、かなりベツモノらしい。 それはちょっと嫌だなぁ。マークがSteve Strangeか
う~ん、それだけで買うのも? そのうちどこかでやるからいいや・・・と思っていたのが、またもやついでに買ってしまった。

連休中に視聴。BGMはなつかしい曲よりも、ピンとこないものの方が多い。 ライセンスの問題らしいけど、この理屈、私にはよくわからない。なぜTV放映時はOKDVD化すると不可なの??? 

だけど、出演者が面白い。 話はどーってほどではないが、出演者のキャラが強烈で見てて面白いのである。それからおまけについてるインタビュー! 私はやっぱこれがあるからDVD買っちまうのさ!

ジョン・モスとボーイ・ジョージがそういう関係だったのは知らなかった。不覚である。 それとも覚えていないだけなのかな? ボーイ・ジョージがBow Wow Wowに入ったものの、嫌われて追い出された話も初耳。 Bow Wow Wow も私は好きだったよ~。 ちっちゃくてかわいいアナベラちゃん。私と同い年だったのね。
うちでは今でも「チワワ~チワワ~チワ~ァァワ~」と子供と一緒に歌っている。 Bow Wow Wow Chihuahua こんな感じよ。  単に「チワワ飼いたい!」とごねる子供を歌ってごまかしてるだけなんだけどね。
  
ところで、実在の人の話をネタに映画化する場合、『実在の本人はもっときれいであった』と見せるのはルールなのだろうか? オードリー・ヘップバーンもマリリン・モンローも必ず、実物の方がずっと美女だったと思うような映画やドラマばかり。 美人女優が演じてても、それほどきれいに見せないように撮られている感じだ。

この映画もそうなのだ。

ボーイ・ジョージに扮するダグラス・ブース(Douglas Booth)はまだ10代。imdbでみる写真だとかなりの美少年だが、この映画だと、やっぱり本物の方が…といった感じの出来上がり。 だぶだぶの服きると、かなりそのまんま。 Bow Wow Wowのフォトセッション。 どでんとしたボーイ・ジョージとアナベラちゃんとの遠近感がいかにも…で、よく感じ出てるよ。(笑)

ボーイ・ジョージのフラットメイト。 マリリン・モンローと名乗り、そっくりの髪型、ほくろまで付けてるオカマくん。 そういえば、カルチャークラブがでてきた数年後に、ボーイ・ジョージのまねっこみたいなドレッドヘア(ただし金髪)のマリリンってのが出てきたけど、こいつじゃないよね? でも、そんなにマリリンと名乗る輩がわんさかいていいの?と思ってちょっと調べてみた。 

どっひゃ~!! 

あのマリリンじゃないか!(ウィキに昔の写真までのってる!) そんな昔からボーイ・ジョージの友達だったの? 

マリリンが出てきたころ、私はすでにインディーズやポジパンにシフトしていたので、あまり感知していなかった。 だけどMTVでみたPVは覚えている。ギンギラ、銀ラメのローブ着て歌っていた。 たぶんこれ。 あ~いうギンギラ服が、下品に、ゴージャスに似合うのはのデイヴ・リー・ロスくらいである。 貧相な体格に全然似あってなかったぞ、マリリンは。 歌も私好みでは全くなかった。

でも、このマリリンは気に入った。 本物より気に入ったキャラ♪ 演じてるのはフレディー・フォックス(Freddie Fox)21歳。ドラマスクールを卒業したばかりの新人!

ジョン・モスはもうちっと若い人の方がよかったのでは?とは思うものの、かなりのそっくりさん。

そしてスティーヴ・ストレンジがマーク・ウォレンである。キャストが決まった時から、43歳のマークが20代初めのスティーヴ・ストレンジ役をやるのに、ブーイングが出ていた。 とはいえ、いざオンエアされると評判はいい。 マークお得意の怪演ぶり…である。 違和感はない。 いい味だしてるじゃないか。

だけど、だけどである!

やっぱりさ~、四十路オトコが、半分未満の年のピッチピチの若い男の子と同じ土俵で厚化粧をするのはキビシイ。 お肌の衰えは隠せない。お化粧のノリが全然違うのだ。 これは酷だよ~。

それより何より! 終盤近く、クスリで身を持ち崩すボーイ・ジョージが、寂れたBlitzでやはりクスリで崩れてるスティーヴ・ストレンジを探す。 二人は並んで仰向けに寝そべり、「俺たちは、もう死んでるんだよ」と。

その時のマークのお腹が出ているではないか! ぽっこりと小山が。 この時点でもスティーヴ・ストレンジはまだ20代のはず。 これはないよ~!

Mad Dogs(Mad Dog/マジョルカの罠 になったのね)で、マークのだぶつきはかなり気になったが、中年男らしくするためなのかも…と良心的に解釈することにした。 ビキニからはみ出した、むちむちオシリを振って歩く姿は笑えたし(子供のお気に入りのシーンだ)、そのために体重増やしたのかも・・・と。 あぁぁ~!!! そういう訳じゃなかったのね!

その後、助けを求めて荒れるボーイ・ジョージに向かってジョン・モスが言う。
「俺たちは年をとった。そして前よりキュートじゃなくなった。(後略)」

この言葉の意味を必要以上にひしひしと感じてしまったよ。 あぁ、加齢とは何と残酷なんだ。
嗚呼・・・。 私自身も人のこと言ってる場合じゃないのは自覚してるけど、絶句・・・・。









2 件のコメント:

  1. DVDはどこで購入されましたか?日本語字幕付きでしょうか?

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    1. いらっしゃいませ。
      購入したのは、Amazon UKです。英語字幕すらついていません。
      おまけの特典が充実しており、また、カルチャークラブのCDもついていたので、80年代に青春を謳歌した世代には嬉しいかぎりです。何しろ私が持っていたのは、レコードでしたから(笑)

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