2011年5月17日火曜日

メサイア 血塗られた救世主  Messiah The Rapture

連休中にテレビのチャンネルを変えている子供が「あ、いるよ。」と一言。 マーク・ウォレン(Marc Warren)だ。 メサイアじゃないか! それも2カ国語版。 吹き替え版まであったのね、これ。

「日本語だよ、これ観てもいい?」とやや夜遅めの時間。 まぁ、いいよ、明日は休み…と一緒に見る。 DVDは持っている短編。

DVDを見たときには、マークの浮きっぷりに唖然。 なぜ?
吹き替えになっていると・・・、マークの浮きぶりはそれほど気にならない。だけど、これはもともと「どーしちゃったの??」と思うくらい不出来であった。 マーク・ウォレンはいつも成り切りタイプの役者だと思っていたので、驚きであった。

 
いや、話自身も構成とか、脚本がいまいち(どころかいま三歩以下)なのだ。 それにしても以前のマークなら、大した話じゃないけど、この人だけは良かった! とか、脇だけど、この人の怪演で、かなり場が盛り上がってるよね・・・みたいなのの方が多かったはずだ。 それがどうしたんだろう?

この人にも鬼門はあったのか? 若づくりに特化しているうちに実年齢キャラができなくなってしまったのだろうか? かなりミスキャスト感があった。

いや、マークだけでなく、全体的にキャストのバランスも悪い。構成もビックりを狙おうとしている意図は見え見えだけど、かなり空回りだ。 そう、すべてのバランスが悪く、しらけるのだ。

だいたいさ~、最初の方から思わせぶりに犯人らしき男(殺人現場の写真をこっそりとっていたり、血を洗っていたり)の映像をちらちら見せておきながら(それだって今時面白くもない)、いざ、ご対面、男の家で待ち伏せ、床にねじ伏せて逮捕したら、実は役所に雇われている、殺人現場の清掃人だった・・・ このオチはまわし蹴り級だ。 そういう展開でもいいが、だったら、チラチラ映像は入れるなぁ!! 視聴者をバカにするのにも程がある。 

誤認逮捕が、3名…それも毎回「これだ!」と大物捕りヨロシクまわりを退避させ、狙撃班までスタンバイ。 劇的な逮捕劇・・・あげく全員濡れ衣であった。

名誉棄損で訴えられるだろ~、フツー。 ところが一名はなぞ解きまでして見せ、親切に捜査にご協力。 いや~、さすが宗教家は心がひろいね~。 警察側は全員降格級の無能集団だ。

警察側の人々にも、それぞれ事情があり、不倫も恋愛もあるのだが、これが詰め込み過ぎ感があり、いまいち感情移入に至らない。 個々には悪くない話なのにしっくりこないのだ。 何か焦ってる?(誰が?)

21世紀のサスペンスドラマと思えないほど、お粗末だ。 これが日本語吹き替え版まであったなんて・・・『華麗なるペテン師たち』のダニー効果だったのだろうか?

唯一気に入ったのが異国風のテーマ音楽。 だけど、クレジットが入ってなかったよ~。 誰の何という曲なのか未だわからずじまい。

数百円のお買い物だったから許すけど、数千円のお買いものだったら、言いがかり付けて返品したかも知れないワ。(あ~ブッソウだなぁ。)

0 件のコメント:

コメントを投稿