2012年11月30日金曜日

こんなにきれいだったのね。20代のDavid McCallum

ナポレオン・ソロのイリヤを見ていても、なんて綺麗なんだろうとドキッとすることは多々ありました。
おじいちゃま(Robert  Vaughn)が美しいと言っていたFREUDも見てしまいました。 本当にきれい。

そしてYoutubeで、こんなものをみつけてしまいました。 
イリヤ以前のデヴィッド・マッカラム20代の頃のものです。(最後のクリップ以外) FREUDのハイライトも05:30あたりから。

何と言ってもポーセリン肌が素晴らしいですね。 

他の方々と映りが違っています。 今時フレディ君(Freddie Fox)とか見て、美しいとは思いますが、現代っ子の彼らは、
自分のウリも意識してるでしょうし、やはり美しくあることに気も使ってることでしょう。

1950-60年代初めに、恐らくそんな色気も全く意識なく、素のスッピン状態でこんなに綺麗なのはスゴイと思います。 
顔立ちの陰影の濃い映り、赤い唇の感じがゴシック映画にはぴったりの美しさ。(別に出てるわけではないです)

勝手に『ポーの一族』(萩尾望都作)、アランのイメージかな…と思ってしまいました。 エドガーではないですね。 
誰か守ってくれる人がそばに居るほうが似合っている感じです。 それにしても華奢ですね~。

これだけきれいだから、おじいちゃまも自然と可愛くってしょうがない状態になるのでしょうね。
ちなみにフロイトが06:16~06:28あたりのところで、緊張しているカールを安心させようと微笑みかけます。 
でもこの映画の中でフロイトは始終シリアスであまり笑顔など見せないのです。
後半に延々と続く、セシリーとの関係においても。 なので、2回目にFREUDを見て気づいた時に ビックリしました。

デヴィッド・マッカラム、おじさんキラーなのかと・・・。

最もフロイト役のモンゴメリー・クリフトは1950年代にゲイだと言われ、且つドラッグだなんだと問題を抱えていた上に、この映画自身のテーマがテーマだったので、彼の出演も含めて、製作が大変だったそうです。(サントラCD附属テキストによると)

あまりに綺麗なので他の50-60年代の出演作も見てみたいと思いますが、入手は厳しそう。
FREUDがDVD復活してただけでもラッキーなくらいです。  『危険なメソッド』に感謝、感謝♪
そしてこのクリップを作ってくださった方、本当にありがとう♪


2013.01.11 追記
↑の映画、皆、日本公開されたことがあったものでした!  全て私がこの世に生を受ける前の話ですが・・・。
ビックリです。 なので古巣(映画を語ろう2.0β)にもレビューしてみました。半世紀以上前の映画です。

Freud(1962) フロイド 隠された欲望 日本公開1964年 
Violent Playground(1958) 暴力のメロディー 日本公開1966年 もともとアメリカでは公開されてなかったイギリス映画ですが、イリヤ人気で60年代に入ってからアメリカでも公開されたそうです。
Jungle Street(1960) ジャングル横丁 日本公開1962年 邦題がぴったりなチープなメロドラマでした。

若いデヴィッド・マッカラムはとても綺麗なので、大スクリーンで見れる機会があった人々がうらやましいですね。 あと20年早くうまれていれば・・・。今まで3-5年早く生まれたかった―!と思ったことならありますけどね。(笑)  まぁ、我が家の46インチでよしとするしかないか。

ちなみにこれら(↑)はアマゾンUKで購入できます。古い映画の復刻DVD(デジタルリマスター)なので英字幕も特典も何もない、映画のみ入っているものばかりです。 昨今の98%正確な、難聴の方用字幕付きがフツーになってきていると、ちょっと不親切に思えてしまいます。フロイトは特に字幕も欲しかった。
日本語字幕のついたものがどこかには存在するのね。 画質はDVDより落ちるのでしょうけど。



2012年11月15日木曜日

FREUD フロイト

ナポレオン・ソロのDVDおまけに付いているインタビューでおじいちゃま(Robert Vaughn) が言っていました。
デヴィッド・マッカラムとロバート・ヴォーンの二人に対して、UNCLEで共演する前に
お互いを知っていたか?という質問に対しての答えの一部です。

『フロイトに出ていたデヴィッドが大好きでね。とっても美しかったんだよ。あれはちょっとしたセンセーションだったよ。』

とってもとってもとっても興味がわいてしまい、探したら、何と今年DVD化されていました。 
どうやら昨年(東京ではちょうど今上映中)公開されたクローネンバーグの『危険なメソッド』が呼び水となり、『フロイト』も
DVD化されたみたいです。 英アマ、米アマでは購入できます。

David McCallum が登場するのは、ほんの5分-10分ほどなのです。 ですが、彼の登場シーンは2時間強の映画の中で
一番インパクトがあっただろうと思います。 とってもきれいです。

トルソを抱きしめるカール・フォン・シュローサー(デヴィッド・マッカラム)

史実に忠実らしい、当時は異端の若い心理学者の葛藤の物語であるはずのこの映画は、彼の登場で一気に
ゴシック映画のような妖しい美しさが加味されます。 幻想的な夢や回想シーンはまるでレ・ファーニュの世界。

デヴィッド・マッカラムって本当にフォトジェニックだったんですね。 50年前のカメラ技術であること、全体の流れからみても、
何らかの意図的に効果を加えて撮ったショットとも思えないのですが、幻想的に綺麗なんです。そこにこの人が居るだけで。

カール・フォン・シュローサーは後にフロイトがエディプス・コンプレックスという概念を提唱する発端となる患者です。

幻想的に美しい、デヴィッド・マッカラムは映画の前半どころか、最初の四半分くらいにしか登場しませんが、この映画、
とても面白かったです。 フロイトがどのようにして患者と向き合い理論を組み立てて行くか、またほんの言葉の端から、
自分自身の幼少時代をも振り返り、綿密に答えを探っていく姿が丁寧に描かれており、『危険なメソッド』こちらにレビュー書いてます) よりずっと見ごたえのある映画です。
今では普通に誰でもが聞いたことのある精神医学論が全く存在していない時代の話です。




1962年製作ということは50年前、半世紀前の映画ですね。 
監督はJohn Huston。 

ちょっと、IMDbで調べてみたら、David McCallum 以外の人はほとんど鬼籍に入ってます。

驚いたことに音楽がナポレオン・ソロと同じJerry Goldsmith. 
この方もつくづく時の人だったんですね。
音もゴシック感あふれるノイズ系+クラシックで、私的には
どストライク。 サントラも見つけました♪




精神分析学など全くなかった1885年。 病院で様々の症状を訴える患者を前に、何が悪いのか探り当てなきゃいけない
医師は、てんてこ舞い。 何が悪くて病気なのかさっぱりわからない患者もたくさんいます。

そんな中、病気は体の機能の不具合ではなく、精神的なものだと主張する一派があり、フロイトは彼らの行う催眠療法を効果的だと考え、自分も導入しようとします。

ですが、フロイトの勤める病院の院長メイナートは催眠療法を認めず、フロイトは病院を追われます。

催眠療法を提唱しているブロイラー医師につき、共同研究者として、フロイトも催眠療法で患者の往診を始めます。 
患者が覚えていない記憶を催眠療法で呼び戻して、本人に原因を認識させることで、症状は治まります。
そんなある日、フロイトはシュローサー将軍の屋敷に呼ばれます。 将軍の息子カールの乱心の治療です。
外から鍵のかかる部屋に軟禁されているカールは詩を愛する澄んだ瞳をした青年。突然の客人におどおどと、気を使う
繊細でやさしげな若者です。 軍人である父親を尊敬していると、部屋には将軍が若いころに出征の時に着ていた
軍服をトルソに着せて飾っています。 でもその尊敬する父親をカールは攻撃したのです。 
「精神病院に入れるのか。」と混乱しているカールに催眠治療を行います。(カールの睫毛の影がとてもきれいです。)

フロイト「事件の日、何をしていたんだね」
カール「僕は父がナイフで肉を切り分けているのを見ていた。ナイフが光を反射して、その合間に父が僕を憎しみのこもった眼で睨んでいた。 あいつは僕の喉にナイフを突き刺すつもりだ。僕もにらみ返した。僕たちは、にらみ合って、
一触即発だった。奴が先に手をだすか、それとも僕か。だったら、僕が先制を切る。薄汚い豚野郎!お前の血を流してやる」ナイフを握りしめ、声を荒げるカール。

フロイト「どうして父上を豚なんて呼ぶのだね?」
カール「あいつは、若い女の子をレイプした。まだ17歳だった女の子。僕の母さん。」
夢遊病者のように立ち上がり、ナイフで父親の軍服をはぎ取ると、カールはトルソを愛おしげに抱きしめ、
「母さん」とつぶやいて、キスをします。

その姿を見てフロイトは激しく動揺してしまいます。とりあえず、カールの催眠は覚ますものの、記憶の認識はさせず、
なかったことにして、そそくさと立ち去ります。 その晩からフロイトは悪夢にうなされるのです。

フロイトはカールと長い綱でお互いをつないだ状態で崖を登り、洞窟に入ります。奥にはフロイトの母が座っています。 先を行くカールが母に寄り、抱きしめてキスをするのです。 フロイトは怒ってカールの綱を引き戻し、洞窟の外につき落とします。 転落するカールの綱に引きづられ、綱をナイフで切り放そうともがくフロイトを高らかにあざ笑う父の声が響き渡ります。
毎晩、悪夢にうなされるフロイトは患者の往診も治療もやらなくなってしまいます。

半年以上が過ぎ、ブロイラー医師が訪ねてきます。かつて追い出された病院の院長メイナートが心臓発作を起こしたのです。メイナート院長にすぐさま来るように言われ、死ぬ間際の院長と和解します。メイナートはフロイトを息子と思い、後継者としても高く評価していたからこそ、旧態依然とした病院から外に出したのです。

フロイトは改めてシュローサー家に向かいます。 ですが屋敷にひと気はなく、将軍はザルツブルグに住んでおり、
息子のカールは収容先の精神病院で肺炎で死んだと聞かされます。
治療を行えず、死なせてしまったカールに詫びながら、フロイト帰途につきます。

そこからフロイトは人が変わったように、治療にも研究にも励みます。
そしてかつて自分も治療に関わったことのある、セシリー・ケルトナーと言う女性の催眠療法に同席するうちに、
催眠療法で蘇る記憶に矛盾をみつけ、必ずしも正確でないことに気づきます。 記憶のさらにその奥に意図的に蓋をされている隠された記憶があったのです。(深層心理ですね)

セシリーは父親の死後、具合が悪くなり、医者を変え、手を変え、治療を続けていますが、一瞬治ってもまた、何かと問題を起こしています。 

そんなセシリーにフロイトはオブセッシヴなほど、根気よく付き合います。彼女の見る夢、彼女の発する言葉に、なぜなのか…という問いかけと関連付けを行い、矛盾は洗いだし、また新たに根本を突き詰める…という作業を繰り返し、彼女の治療と共に自説を完成させていきます。 人間の心は一枚岩ではないのです。 この一つ一つの過程にかなり衝撃的なものも有ります。 蓋をしていた記憶を呼び戻され、自傷に走ることもあり、つらい作業です。 またフロイトは自分の父親の死と葬儀をきっかけに自分自身の心の闇にも焦点を当てて探っていきます。 カールが登場していた夢は、子供時代のフロイトに置き換わり、自分の中の母親への愛情と執着、父親への畏怖、ライバル心なども認めていくのです。

そうして、母と娘の確執、父と娘、または母と息子の近親相姦的愛情、夫婦の問題、父と息子、幼児の性・・・と今では基本として定説になっている論説(自身に当てはめて受け入れるか否かは別として)を次々と提唱していきます。

でも今時でも、自分があてはめられたら、大半の人が拒絶するであるように、19世紀末には誰にも受け入れられないのです。 学会で手ひどく嘲笑を浴びるフロイト。 

フロイトの気が遠くなるほどの問いかけと検証をずっと見続けてきたこと、おまけにフロイトが提唱していることは
21世紀の我々にとってはかなり、あり得るものとして常識であることも有り、
学会のエラそうな医者たちにバケツの水でもかけてやりたい気分になってしまいます。

異端者のフロイトは後世には高く評価されます。 彼の努力と粘り強さは、それにふさわしいものに思えます。 
長いけど、長さをさほど感じさせない映画です。

ターミノロジーもそこそこ多いのでSDHつけてくれたら助かるのですが、古い映画でそこまでのサービスがないのがや難点。
でも一見の価値は大有り。 幻想的に美しい、デヴィッド・マッカラム見るためだけでも十二分です。


2013.01.11 追記
驚いたことに(って私が知らなかっただけだって!) この映画、日本公開もされていたようです。
フロイド 隠された欲望(1964年公開)真面目なレビューも書いておきました。(こちら
↑てんてんがついているから、検索してもあたらなかったのね。フロイトでしょう、ふつー







2012年11月2日金曜日

筋金入りのサディスト Miss Diketon が好き!      0011 ナポレオン・ソロ

昔見たことがある…程度のの懐かしさで見始めた0011 ナポレオン・ソロにこんなにハマるとは思っていませんでした。 Complete Set 3週間ほどで見終わりました。 推定120時間以上? まぁ、たまにはそんな暮らしもいいよね。

その中で一番好きなエピソード。 シリーズではThe Concrete Overcoat Affairという二部もの。 
劇場版としてThe Spy With Green Hat  という映画にもなっています。

60年代のTVですから、基本的にお色気は控え目。 なのに、このエピだけは異色で過激にエロティック。 
お茶の間番組とは思えない、ゾクゾクとした高揚感が・・・。 普段は脱力~なアクションが特徴なのに、迫力満点の銃撃戦。 
ゲスト出演の皆さまが主役顔負けに素晴らし過ぎるの!

ジャネット・リー(Janet Leigh) 演じるダイクトン女史(Miss Diketon)に惚れました。 
ジェイミー・リー・カーティスのママだったのね。 


先に、おじいちゃま!(ナポレオン・ソロのRobert Vaughn) 懺悔の告白を聞いてください

        『 おじいちゃま、ごめんささい><。 実は白黒のS1で、すでにイリヤにとっても邪にそそられていました。 
         モノトーンで浮かぶ、陰影が綺麗。 素のままの金髪の睫毛の落とす影とか、 なんか唇赤そうとか、
         襲いたくなるような、とってもサド心をくすぐられるところがあったの。 でも、おじいちゃまが
         あんまりにもイリヤが可愛くってしょうがないって顔しているし、とても大事にしているから、
         そんなヨコシマなこと、申し訳なくって絶対に言えないと・・・。』
 
その密かにヨコシマな感覚を一気に開放してくれちゃうのがダイクトン女史。 彼女が関わるものはすべてエロティック。
このエピは登場人物がとにかく強烈。 太陽の恵みを一杯に受けて生命みなぎる、シシリアンマフィア一族と、
スラッシュのおビョーキチームの対照的なこと! よくぞストーリーで同居させたと思います。 
健康に過激で、元気に大声なマフィアのじいさま方と、歪んだ欲情を過激に表すダイクトン女史+神経症的なストレイゴ氏。
あふれる家族愛に対して表裏一体の歪んだ愛憎のコントラストが素敵。 素晴らしいです。

ダイクトン女史は神経症的な上司ストレイゴ氏を愛してますが、彼女の献身は彼には伝わらず、うとまれています。
冷徹なスラッシュという組織の中で、失敗者の処刑は合法。 ナイフを投げ付け、その断末魔を味わっても仕事のうち。 
水を得たサディスト、ダイクトン女史。 彼女は常に大きな投げナイフをガーターで身をつけています。

タイトなミニスカートをたくしあげ、ナイフを取り出す、女史のカッコいいこと。 獲物を見る時の、次の残酷な愉しみを想像している彼女の表情が素敵。 獲物をしとめた彼女は、自らの体の一部と化したナイフを通じて、肉を裂かれる犠牲者の
断末魔の恐怖と苦痛を感じ取って恍惚とするのです。

ダイクトン女史の残酷な高揚と陶酔、恍惚は見ている私にも伝わってきます。 この残酷にエロティックな感触は
バタイユの『眼球譚』に通じるものがあります。 なんて素敵。

イリヤをゲットした女史。それもおもちゃにして可と言うお墨付き。 「死ぬまで愛してあげる」と舌なめずりをするような女史の表情はコワくって、でも美しい。 


だってイリヤってきれい。 
David McCallumは当時35歳くらいのはず。

つやつやの肌は、若づくりの達人 大御所No.1 のマーク君
(Marc Warren)の上を行くのではないかと思うほどです。 

このきれいな肌に赤い血が一筋走ったら、さぞ美しく映えるだろうな・・・って思ってしまいますよ。


サディストのダイクトン女史はイリヤを吊るしあげて拷問。 
身体の内側の柔らかそうなとこばかり痛め付けられてるのは、かわいそう。
 
胸は痛むけど、欲を言えば、紺と緑のチェックシャツは早々に引っ剥がしておいてほしかった。
そこはむごたらしく見せられないお茶の間への配慮かしら?

ナチス残党の博士が誉め讃えたその素晴らしい拷問は、
もう少し見せてほしかったかな。 (ごめんね、おじいちゃま)



スラッシュセントラルから、アンクルエージェントは生かしておけと、指示が入るので、イリヤは切り刻まれずにおろされます。
ストレイゴのところに連れて行くイリヤを革ベルトで首つないでひっぱっているのは、さすが筋金入りのサディスト。 
革ベルトがもっと両面濃色で、イリヤの長袖シャツがない方が絵的に映えたのではと欲張りたい・・・。(ってムリか)

イリヤを引き渡したダイクトン女史。 次は人質にされた元マフィア一家の娘を見張るように言われます。 
小麦色の肌がワイルドで、若くて初々しい、ダイクトン女史とは真逆の女の子ピア。 

ここで女ふたりの取っ組み合いが始ります。 これがね、またエロティックなのです!(BGMがいまイチ。残念なことに)
 
YouTube で見つけたコレ↓ なんとドイツ語吹替え版ですが、ちょうど良いところだったので参考に。

デュランデュランのGirls on Film(グラビアの美少女)のPVを彷彿とさせるこのシーン。

80年代を迎えたあの頃ですら、エロで過激すぎて物議を醸していた記憶があります。
中学生の頃、地方局で日本未デビューのUKバンドの紹介なんかもやってくれる希少な音楽番組がったのですが(ナイターの関係で消滅)、日本正規発売前にGirls on Filmを放送してくれたのです。
無修正だったので、子供にはキョーレツに衝撃でした。 数年後、日本で発売されたのは修正されたもの。 

ダイクトン女史とピアの女ふたりのなまめかしいファイトシーン。 60年代には、かなり過激だったのはないでしょうか。 
それを加味するとやっぱりこのエピは凄いと思います。

エロティック路線はさておき、もうひとつの見どころ、元マフィアのおじいさまたちです。

スラッシーズに扮するおじいさまたち。

今までこのシリーズにあった、どの戦闘シーンよりもど迫力で、カッコいいのです。 じいさまたち、皆、味のあるいいお顔。 有無を言わせない迫力。 若いころはさぞ男前だったろうな。 
姿勢もよくって、揃ってマシンガンぶっ放す迫力は、ソロやイリヤの戦闘シーンなんて、足元にも及びません。(きっぱり断言)

タランティ-ノのトゥルーロマンス(監督はトニー・スコット)にでてくる映画好きのマフィアとお屋敷での銃撃戦は
これを思い出してたのかなぁ・・・と少し思いました。(あくまで私見)

スラッシーたちをあっという間に降伏させ、さらに銃殺しようとするじいさま。 
さすがアルカポネの禁酒法時代をサバイバルしたつわもの。 コトの善悪はともかくカッコ良すぎます。
なんて正のポジティヴなエネルギーに満ち溢れているのでしょう。 

これが、ダイクトン女史とストレイゴのビョーキな負のエネルギーと共に、エピソードの中で違和感無しで共存しています。

私の一番のお気に入りのエピソードとなったThe Concrete Overcoat Affair、映画版でもいいから、
AXNミステリー放送したらいいのに。 このエピは意外なことに、私がさほど好きでないS3の中のものなんですよね。

でも、これはとってもとっても秀逸です! 文句なしに星5つ!                                 ★★★★★