2015年8月31日月曜日

コードネームU.N.C.L.E すでにDVD 発売日決定

この事実をどう受けとめればいいの?

観た方のレビューは決して悪くない、どころか結構良い。リピート鑑賞者もそこそこちらほら。1週間でもう9回見た(!)なんて言ってるポーランドの方までお見かけしました。 
なのに数字になぜか繋がらないコードネームアンクル。

12月なので今回は私も11月に劇場で先に観ることにはなりそうです。

だけど、もうDVD化の話が出るなんて、素直に全然喜べません。
だって、だって、これってもう劇場の興行収入見切ったってこと・・・?

どうやら今や公開している劇場数が先週金曜には1/4くらいは減ってます。よりによって金曜日にですよ! たった2週間で打ち切るってあり?古い映画のリバイバル上映じゃあるまいし・・・。

WBジャパンを取り残さず劇場公開させ終わったら、即DVDだすぜってとこなのでしょうか?

もう、ほんと呪いの復活としか思えない・・・!
(あーん! ごめんなさい1-2年前は呪いの復活祈ってました、私。反省・・・)

それにつけてもデカイふたり・・・!



かと思えば、この週末で84%上がってるという未確認情報も! インターナショナルでの公開数が増えたから…とのことですが。

それにしても劇場公開が一段落もしないうちからDVD発売日が公表ってのはやはり残念なはなしのようです。

もうAmazonにも載っています。 もう予約も受け付けています! なんと・・・!



これは笑える!


しかもDVD+BD+ デジタルの3点セットで25ドル!偉い大盤振る舞いじゃないですか!

DVDオンリーで19ドル。だったらBD買いますよ。

アマゾンのレビュー、★1なんてつけてるの恐竜級の石頭のやつらばっかじゃないですか。

「シリーズアンクルのテーマが出てこなかった」(年寄が聞き落しただけで実はこっそり入れてあります、聞き落すアンタがばか)「一時間見たけどアンクルが一切出てこなかった」(アンクル創生前だからでなくてトーゼンだっていうの!)

こういう、くだらないレビューを堂々と良く残せるよ・・・。

アマゾンレビューは70%以上が★4★5(46%)です。 半分近い人が★5つけてんなら上出来だと思います。

嗚呼、野望は崩れたり? それともWBがシリーズの活用で一儲けを考えてくれる・・・とか。
とりあえずみたいわ。

追記:2015.08.31
英アマの方にはすでにブルーレイのカバーまで!
はぁ〜〜。もうため息しかでません。>.<

2016.01.06 追記
拙宅へのお立ち寄りありがとうございます。
こちらの記事で書いているアンクルDVD, US版の話でございます。
日本のは・・・2016年5月ごろ…とこちらのサイトにありました。
なんでこんなに遅いのでしょうね。 ふざけた話。
WBの規模ならまた日本語込みのBDがあってもいいと思いますが、こちらに関しては未確認です。

紛らわしい記事書いててごめんなさいねー(汗)

2016.01.17 追記2

DVD類にまで気をかけてくださる皆さま! 驚いたことに、なんと、コードネームアンクル、英ナショナルフィルムアワードのアクション映画の項目でノミネートされておりました!!
こちらはどこの人でも一般投票できます。
なのでぜひぜひ、続編を観たい方はアカウント作成(個人情報提供不要)してご投票願います。
詳細はこちらで

追記: 2016.01. 19
ミスリードでこちらに辿りつかれた皆様。日本版も、ついにアマゾンで予約始まりました。
発売は3月16日。またもや数パターンありますので詳細はアマゾン等でご確認下さい。




2015年8月29日土曜日

キングスマン 幻の未公開シーン 遂に見つけた! Kingsman:The Secret Service

あぉーん!
ついに巡り会えました。幻の未公開シーン!
タロン君が言ってた、エグジーがハリーに食事の仕方を教わるというものです。

残念ながら6月に発売されたDVD はどこ製のもdeleted cut はついてなかった様です。




このシーンは、タロン君がジャケットとってエプロンつけたコリンの胸筋がすごかったとうれそうに話していた当の未公開シーンです。 思わず注視してしまいますが、つくづく着やせするのですね、コリン・ファース。 以前に別映画で、この人脱いだらすごいタイプ?と思った記憶も確かあります。

タロン君がコリンファースに恋してるのは火星から見てもバレバレとまでいわれてますが(笑)、この写真だけでも確かに。 素直でかわいらしい限りです。

でもやっぱりフルシーン動画で観たーい‼️ 何を教えてもらってたのかしら。(パンのかじり方??)

日本版DVD, もしこのシーンその他の未公開シーンを納めててくれたら、ちょっとくらい高くても絶対買うわ!だからぜひお願いね! もし世界初で未公開シーンも含めたDVD出してくれたら、海外組数名には買いあげさせる自信はあります。リージョン違いなぞ気にせず対応機器のゲットまでしそうな面々思い当りますから!

ところで!未公開シーンといえば、めずらしく配給元のキングスマンFBサイトがアップしてました。
アタクシですら初見の写真を・・・!
これは、2への布石…? マーリンがアーサーの座っていた議長席に座り、ロキシーはランスロット席。 そういうことなんだ。それでエグジーがガラハッド席・・・と。
 
今月、原作者のマーク・ミラーが自分の次のプロジェクトだれとやるかで、「マシューはキングスマンの続きで忙しくて駄目だし・・・」とFB上でぼやいているので、おっ!ヴォーン監督自分でやってくれるのね! 2の話も進んでるんだ!と歓喜してたのですが。
の一方で、何かでマシュー・ヴォーン監督の言っていた、ハリーの復活も考えている…というのにもとっても期待もしていたのです。と、言っても続きでハリーが実は・・・!なんて言われてもちょっと・・・というのもあるので、むしろ前日譚prequelも期待してました。

私、実はハリーとエグジー父の出会い、なんでまたエージェントに推薦することになったのか、その17年前の話にはとっても興味あります。そして最終候補に残った後の推薦者と過ごす24時間、エグジー父とハリーはどう過ごしたのかってとても興味津々です。なのでコリン・ファースがでるのなら、ぜひ前日譚をと思っていました。なんかおまけのそれこそクリスマススペシャルみたいなのでもいいから、やって欲しいなぁと思います。(TV放映してDVDに含める・・・みたいな) エグジー父、本編では一瞬だし、覆面で即死んでしまうしだからか、タロン君より若い俳優さんでした。眉がきれいな弧を描いている、顔だちの美形度だけならタロン君より高そうだけど、数分の覆面のまま死んじゃう役…としてのキャスティングなので、長編でもそのまま採用可の俳優さんなのか不明。
既に撮影時より数年は経ってしまうだろう、タロン君に父役もやらせちゃうとか?

↑ のマーリン(というよりマーク・ストロングと言ったほうが正しい?すでにアーサー?)議長席の写真はもしかしたら、エグジーの最後のパブシーンと並行、もしかしたらその直前に辞令としてあったとかのDeleted Cutなのかもしれません。 これらは未公開なので、2でやっぱその線はやーめたーもありなのかもしれませんが、マシュー・ヴォーン監督どうしてるんでしょうねぇ。

それにつけても、まずは未公開シーン入りのDVD出してほしい!
冒頭のダイニングのシーンもですが、ヴァレンタイン退治後のキングスマンダイニングだって何なのか観たい!もっと言えば、ハリーがエグジーに車のドアまで開けて乗せるとこだって見たいわ。他にもいっぱいあるのだろうし。 
カ○カワさん、日本版DVD、期待してますからね!


追記:   2015.09.04
探せばいつか巡り合えるものなのですね。もうひとつ見つけたので。 
ハリーもやさしい顔してるじゃない。なんかタロン君の大好き!状態の気持ちがわかる気がする。なんかおかしいくらいパパになってる。これはやっぱビデオで観たいですね。こんなシーンもあったら対比が面白かったのにね。



追記:  2016.04.12

2015年8月24日月曜日

コードネームU.N.C.L.E 2週目以降、そして波及はいかに…?

あれだけ派手に宣伝していた割に、オープニングで思いっ切りこけてしまったコードネームU.N.C.L.E。(涙) 

普段だったら、自分の主観第一なので、興行成績なんぞさして気にいたしません。ですが、今回はアンクルの権利をあのWBが一手に持っているため、この映画の成績さえよければ、波及でオリジナルシリーズ、ナポレオンソロ関係のものも各国でDVDが出たり…とあるかも?と勝手に野望を持っていたので、興行成績、それも手っ取り早く、わかりやすい結果が出て欲しかったのです。>.<

WBは業界の常識で、きっとヤバいと察知していたから、あんなに意味不明の追加トレーラー作りまくってったんですね。巨大ポスターだってかなりの量。この夏公開の映画の中じゃ広告宣伝費ダントツでかけていたみたいです。なんと製作よりも多い?8250万ドル! 当初予算減らしたりしてた割にはなんで急に気合入ってるんだろう?と不思議に思ってたのですが、駆け込みでも気合を入れないとマズそうな顔合わせだったのですね。回収できないとますますマズいじゃない。

公開日を再度変えなかったWBが悪いって説もあるけど、それだけで映画の良しあしは変わんないんだから、そこで悪あがきしていたとしても・・・ねぇ? トレーラーが言われていた日にウェブに出なかっただけでパニックで大騒ぎする旧ファンも結構な数いる中、何言われるかわかんないですよ、そんなことした暁には・・・。

オープニングの1週目のボックスの数字が低いというのは、まだ観ていない人がたくさんいるということ。なので、フツーに公開してる間に、一週目にStraight Outta Compton観に行った人たちが観に行ってくれれば良いだけの話なのですが・・・。

アメリカでのオープニングがこけたので、あとはインターナショナルが頼みだなんて言われていて、3か月後の日本じゃインターナショナルにも入らないんじゃないかって感じ。DVD買った方がきっと早いよとうみそと組に同情される始末。

興行成績が悪いと、さっさと費用回収するために早々にDVD化されるのが世の常のようです。そうなると、コードネームアンクルのDVDは出るけど、それでおしまい…なってしまうのでは、こちらの思惑が・・・!
トム・クルーズのオブリビオンなんかもそうでした。DVDは即行で出てたし、確か、トム・クルーズは急遽プロモで中国行ってました。

そして、今回、主役のふたり、カヴィル君とハマー君はブラジルに昨晩到着してます。プロモのためです。まだ2週目なので、当初から予定されていたプロモなのか、急遽現状打開のために送り込まれたのかは不明。

こちらでこれからいくからねーというクリップが見れます。O Agente da U.N.C.L.E.

なんかうらやましいなーと思ってしまいました。
リオに到着したカヴィル君

向かっているハマー君
日本はまだまだ先だから、順番に回っても来れるよねー?なんてちょっと思ったりしますが。ホントに日本もまわってきたりして。カヴィル君は2年程前にMan Of Steel のために来日してますねハマー君もだ(ローンレンジャー)。 どちらも日本は2か月遅れで公開してます。(私はスーパーマンもローンレンジャーも好みの映画じゃないので未見。)



今回は3か月遅れ。 でも彼らが来れば、それはそれで数字は上がるだろうし、アンクルの認知度も上がるのでぜひ!と思うけど。 がんばれ!! WBジャパン!

ちなみにロシアでのオープニングは上々。公開週はミッションインポッシブルも抜いて第一位。独自追加シーン有のトレーラーが功をなしたのでしょうか? アメリカ以外ではまだ Straight Outta Comptonはまだこれからの公開なのです。日本は…全く聞いてませんけど…何時するんだろう?そんなに強敵になってしまった映画、ぜひ観させていただきます。

新映画の波及としてめでたい話はシリーズと新映画すべての情報を集めたアンクルファイルという新サイトが誕生したこと。赤黒基調でなかなかクールです。 そしてかなりの充実度!

それからイギリスで初PAL式のDVDセットが発売されたことでしょうか。まぁ、日本在住の身ではおなじリージョン2でもPALは通常機器で使えないので、どーでもいいのですが、このDVDセット、欧州市場を視野に、なんと!ドイツ語の吹替え音声まで含まれているらしいのです。 それも60年代にシリーズ放映時の吹替えのもので、みなもう、無くなったのではと思っていた幻の独語吹替えそのものだったそうです。ドイツではかなりの注目度のようですし。  

堂々と表紙を飾っています。この雑誌はウェブ版なら単体で買えるとの話だったのですが、日本が圏外にされているようでした。 

こういう、目に見える進展が日本のものでも欲しい!日本語だってオリジナル吹替え付DVD待ち望んでるファンはいっぱい! 団塊の世代の方々ですからかなりの人数にはなるはずなのです。

そして肝心のコードネームアンクルの評判ですが、レビュー類は決して悪くないし、この数字の割にはすでに2の話も上がってます。

ほんとトレーラーだけでどこまで判断つくか・・・なのですが、トレーラーの感触じゃ結構面白そうに見えたけどなぁ。

あと3か月!道のりは長いわ。





2015.08.24 別ベージにするほどでもないので夕刻追記。

ブラジルについたハマー君があまりにも楽しそうなので。


奥様足長くってスタイル抜群
お天気もよさそうで何より。観光を堪能したら、しっかりしっかりプロモに励んでね!

ちなみに...続きの話なんてまずは1億ドル超えしてから、2億ドル超えしないと現実的にはハナシにもならないそうです(涙)

そしてこの週末もやっぱアメリカでの客足の入りはいまいちで、アメリカ単市場だと2週目の合計でやっと2623万ドル。キングスマンのオープニング週だけにもはるかに及ばない数字。頼みのインターナショナル足してやっと5200万ドル強。

製作費とんとん、どっちもスパイもの、しかも今年の新参。一時は名コンビの監督それぞれの作品で、キングスマンと何がどう違ったのだろう?コードネーム見たら考えてみたいわ。

さらに経費かけてブラジルまで飛ばしてんだから、しっかり宣伝して全国民にチケット買わせるくらいの気合いでがんばってよね! (ほとんどWBマネジメントの気分・・・) 






2015年8月17日月曜日

ショック!コードネームU.N.C.L.E. USでのオープニングは撃沈!

WBの最後の追い上げ広告宣伝に何事か…と思ってはいたけれど、もうちょっと期待していたコードネームU.N.C.L..E. アメリカでのオープニングが結局、今年のスパイ映画の中では最下位のオープニングになってしまったようです。

Straight Outta Compton(日本公開未定)に思ったよりも一足がとられてしまった…と解釈するにもキツイ現実が…

アンクルよりもはるかに低予算映画で且つ75%くらいの数での劇場公開しかしなかったStraight Outta Compton。もともと事前のレビューでこっちの方が期待値は高かったのだけど、こちらが推定の倍の成績(5610万ドル)でアンクルは推定の1600万ドルを2割近く下回った1350万ドル。

これはさすがにキツイなぁ・・・・。

観た人のレビューは、まぁ、いいのも悪いのも混在してるけども。 

WBの頼みの綱があとはインターナショナルの興行成績とまで言われ始め、そんなにシビアな状態なの?とショックです。

ご近所台湾や韓国はこの週末のオープニングのはずだけど、どうだったのでしょうね?

まだトレーラーしか見てない身では映画の良しあしまったく言えないけど、自分が多少気にいらない映画だったとしても、興行成績は上げていて欲しい…という思惑があったので、そこそこヒットの映画にケチつけるくらいの事を想定していたので、かなりガックリです。。 私自身が撃沈だわ。(泣)


まぁ、オープニングだけがすべてじゃないけど、比較のために・・・(全部USでの数字です。参照はここ

ミッションインポッシブル     5550万ドル(予想は5600万)
96時間/レクイエム        3920万ドル
キングスマン           3620万ドル
スパイコメディ          2910万ドル
ファンタスティックフォー       2570万ドル  (大コケと言われていたのけどまだましだった?)

ここまでたどり着いて、期待もさせといて、呪いの復活なんてやめてほしいわ。

 

2015年8月14日金曜日

コードネームU.N.C.L.E.  ガイ・リッチ―監督のトレーラー解説


ガイ・リッチ―監督がNYタイムズにて、ご自身でトレーラーの解説をされています
これはもう映画のイントロなのですね、きっと。 ishisan 情報ありがとうございます。

これまでのトレーラーのようなブツ切りでなく、ワンシーンまるごとです。


例のカーチェイスからベルリンの壁を超えるまでのシーンでその部分だけの解説です。
・・・で、結論からいうと、つまんないのです。リッチ―監督の解説。なんだか残念だわ。

ビデオに関しては、へ~、こんな風になっていたんだーと、とてもありがたいのですけど、同時に、え、ほんとにこんなのなの?とも思いました。

このシーンではアメリカ人のソロが壁の向こうで自分と同じ仕事をしているKGBイリヤに出会い、当時の大問題であった。アメリカとロシアの不均衡を表したかったのだと。この二人は文化的にも背景も全く違っているけど、ソロにとっては壁の向こうの超人的に優秀な人間との出会いなのだそうです。(だから何かとソロさんがどんくさいのですね、これまでのトレーラーでも)そして彼らがお互いに共感していく過程を描く伏線的なシーンなのだと。

リッチ―監督いわく40代以上の世代なら覚えているはず、ベルリンの壁によって、人々が閉じ込められていた、今思えば異常な時代だったのだけど・・・と。

私ももちろん覚えてます。それで、そんなことをわざわざ言われたもので、えっと・・・ベルリンの壁って空中飛び越えれば何とかなるものだったの?みなさん銃殺されてたんじゃなかったっけ?と。

ソロさんたちもですが、特に途中で一回空中で引っかかってしまったハマーイリヤ、よく銃弾浴びずに西へ着地出来たもんです。皆さま結構殺されていたと思うのですが、イリヤは工作員として知れた顔だったから(?)、だれも手を出さなかったとかでもあるのでしょうか?別トレーラーでカヴィルソロが「西へようこそ!」とハマーイリヤに言ってるの見たぞ。 そしてこれがリッチ―監督のいうクリエイティヴな壁超え?なのでしょうか。

せっかくの解説に違和感。 

おまけにこのNYタイムズのビデオ、拝借できるユーチューブアップされてないかと見てるうちに、リッチ―監督と脚本のウィグラム氏のインタビューを見つけてしまいました。



先月上がったもののようですが、なんと覇気のないこと。これ、たまたまタイミングが悪かったのでしょうか?インタビュアーのリードが下手なの? 結婚式の準備云々忙しい合間に引っ張り出されてお疲れだったとか? 

シャーロックホームズ撮ったあとに次何しようかと探していたら色々なタイトルリストに有り、これならシャーロック・ホームズみたいにやれそうだし…と。なんかサラリーマンの話でもきいている気分。
キャスティングの話も全然わくわくしないのです。

…なんかほかのインタビュー探してみようっと。

うみそと組はプレミア鑑賞組なんかからもちらほら入ってきてます。
最終的には個人の好みもあるでしょうから、自分が見るまでは何とも言えないのですが、とりあえず、シリーズのファンとして楽しみにするのは次の3つの情報です。

1.オリジナルテーマが5音符(!)ほどあった。 ←ひとメロディ未満くらい? うっかりすると逃しますねぇ。しかもモンテネグロバージョン、私の一番得意でない第3シリーズバージョンのようです。
2.クレジットにノーマンフェルトンの名前はあった。(なぜかサム・ロルフはスルーならしい。)
3.ハイトランド氏のアンクルブック177ページが踏襲されている。 ←実は比較的新参ファンの私、先日米アマの在庫を見つけて頼んだとこなので、まだ未読なのです。日本公開までには読めるとは思いますが、何なのでしょう?(これが一番わくわく)

まぁ、もうあと7-8時間もすれば、かなり反響は解ると思うので、今日はとりあえずおやすみなさい。

キングスマン 私はいかにして愛するようになったか。How I learned to love the Kingsman.

一か月を切ったキングスマン劇場公開。配給会社さんが頑張ってくれているおかげで、キングスマン関連のイベントが日々フィードに入ってきます。今年はラッキーな事にお盆休みが長いので、映画館にもしっかり足を運んでおり、宣伝トレーラー2種だけ大画面で観ました。(しかし日本版は何故秒単位とこんな短いのー?)

だけど私はなぜこんなにキングスマン公開をすでに年単位で待ち焦がれる羽目になったのか? いかにして愛するようになったか? かなりビョー的だとは思います。なので記憶をたどって整理してみました。
発端はコレ。2013年10月13日にFB上のMan From UNCLE- Spies & Detectivesにお友達が投稿した記事。 
こんなのでした。(FB見れなかったら↓)


これは撮影始まって間もないころにアップロードされた非公式撮影風景写真です。
友人はもともとマーク・ミラーの大ファン。そしてプロフィール写真からもわかるように、007を筆頭にスパイ映画好き。彼の投稿によると、マシュー・ヴォーンがボンド映画もどきをマーク・ミラーのコミックスで作ると聞き、それはどうやら、The Secret Serviceらしいと嗅ぎ付け、待ちわびていたそうです。当初彼自身はコリン・ファースがジャック伯父さん(キングスマンでのガラハッド/ハリー)に配役されたのがかなり不満だったらしい。原作を愛する彼的にはジェイソン・アイザックスを思い描いていたそう。ところが、この写真のコリン・ファースが原作の描写による、優雅なスーツに身を包んだ紳士そのままだったため、もう100%宗旨替え。タロン・エジャトンはドンピシャのガリー(エグジー)役だし、もう映画製作完了と公開を心待ちにするようになった…との事。

彼はこの当時原作絵のリンクを貼ってくれてるのですが、サイトが移動しちゃってます。

そう、彼の貼り付けたこの10枚の写真。コレが私にとってのコトの始まり。2年も前です。(驚)
コリン・ファースがあまりにも素敵で、もう、私も彼と一緒に心待ちにする人と化してしまったのです。(友人のセンスは信頼してるので彼のお薦めは必ず観るという背景もあり。)

この時には原作のチラ見くらいだったのでもう一回この記事を読み返し、その当時に見ただろう原作も探してみました。 The Secret Serviceの一部はここで見れます。 KINGSMANという頭言葉が追加されたコミックも中身は同じなのかしら?(読め読めとさんざん兄様方に言われたけど、アメコミそんなに好きじゃないし、米アマ来るの遅いし、高くつくしで読まずじまい)
でもこのリンクの25ページ程を読んでみると・・・、原作は原作でガリーんち親子の問題とかももっと深く論じてるのですね。そしてアーノルド教授は誘拐されるセレブ、マークハミルご本人のままです。

いま記事読み返すと、なんか可笑しい。確かにどこかの時点でキングスマンって頭についたタイトルになったんだーと思った記憶はあるけど、この時はThe Secret Serviceでしかないし、彼はマイケル・ケインがMI6のヘッドを演るんだよーと興奮しています。

私はこの時コリン・ファースが素敵すぎて、当時まったく知らなかったタロン君の印象はほとんど残っていません。なのでもう一度写真を見直してみました。 私が印象に残っているのはこの3つ。



今思うと非公式写真のこれらでは映画本編のハリーよりもっと、いやかなりハードな感じがします。
紳士然としてしらっとにこやかに笑みをたたえるハリーよりずっとずっと厳しい感じ。ちょっと違いますね。

撮影はエグジーがホルボーン警察署を出てきたところのようです。本編とはカメラアングルがかなり違いますが、左側見えない部分にハリーがいるのでしょうか。

そして、家まで送ろうと言っていたハリーは無礼なクソガキですら、紳士然として車のドアを開け、エスコートするのですね。
2年前に見たときには当然、全くシチュエーションを理解してませんでした。↓


ちなみにこの車、キングスマンタクシー? この角度だと分かりにくい。ハリーは助手席のドア開けてるように見えるのですが? どちらにしろ、これは今やDeleted Cuts なのですね。

私が最初に見た写真ってどれだったんだろう?という疑問からひっくり返してみたのですが、こうやって見直すと面白いですね。

これらの写真、非公式なものだし、撮影現場にいた誰かが撮った、修正も加工もなしの写真だと思われますが、これだけ素敵に決まってしまうコリン・ファースってスゴイと思います。 
やっぱり長身、着やせ型、姿勢の良さってかなり大きいのかしら。とにかく格好良いのです。
そして映画も全く裏切ることなく、期待以上の映画でした。

タロン君がインタビューで言っていた使われなかったシーン、そしておそらく他にもたくさんあるだろうDeleted Cutsにとても興味があります。 だいたいトレーラーにだけ出てきて本編では出てこないシーンってなんなのよ?と思ってしまいます。 日本語付もあったと思いますが、アーサーの書斎、暖炉前でアーサーとガラハッドが(おそらくエグジーの事を)話してるシーンで「同情したんだね」というのがあります。原版劇場用トレーラーのひとつではここにさらに続きがあります。

You felt sorry for the boy.(同情したんだね)のあとにHe will find it even humiliating.(彼は侮辱だとおもうぞ)というのがあったのです。 その前後も何かあるんだろうなーと思うととっても興味がわいてしまいます。

私はBDを所有してますが、特典にDeleted Cuts というのは残念ながらありませんでした。 やはりKingsman、マニアックにはまる人も多いようで、UK版とUS版と違うのではないかと騒ぎにもなっていたりします。(結局今のとこ全く同じのようです) 何かでニューエディションが出ることでもあり、もし、Deleted Cuts が含まれるのなら、絶対再購入します。
日本版DVDがもし、がんばって、Deleted Cutsもゲットして含めてくれたら絶対買います。(私ごくたま~にですが、USまたはUK版と日本版の2枚所持してたりします)

公開まであと一か月。最寄りの映画館は今こんな状態です。これはめっちゃうれしいですね。ポスターのオリジナルからのデザイン変更は大いに不満なのですけど。


センスは私の好みからほど遠いのですが、配給会社さん、ここへきて最後の追い込みで頑張って宣伝してくれてると思います。 DVDもいずれ出すことでしょうから、今からそういうの買い集めてくれてたら、思いっ切り見る目かわっちゃいます。

ぜひぜひ日本の配給会社さん、Deleted Cuts収集をしてDVDに追加してもらいたい。
あ、US版についてる特典は落とさないでくださいね。Behind the Scenes 絶対省いたらダメだと思います。
よろしくお願いしまーす。




2015年8月7日金曜日

コードネームU.N.C.L.E. イリヤのマッカラムさんも絶賛!最新インタビュー!

デヴィッド・マッカラム最新インタビュー!!

マッカラム(David McCallum)さんがひと足先に、コードネームアンクルをご覧になりました。
現在、NCIS ダッキー、かつてTVシリーズ、0011ナポレオン・ソロのイリヤだったマッカラムさん。
皆に愛されるマッカラムさん

プライベートスクリーニングでご覧になったそうです。2日くらい前にRadio Timesにも記事が出ていました。 

昨晩(8/6)アメリカでFOX 411が行ったインタビューが放映されたようです。これ、ホントに最新インタビューですね!おまけにマッカラムさんがご自身のナポレオン・ソロと新作コードネームアンクル両方の話をしているのです!! なんて素敵。
こんなのが出てくるなんて夢のようだわ!

インタビューをしたFOX411Throwsback Thursdayのサイトはこちら

でも、どなたかがユーチューブにもインタビュー映像、アップしてくれてました!
もし↓ブロックされたら、FOX411の方から見てくださいね。




マッカラムさんのお言葉をざざっと注釈すると・・・・。
*************
①アメリカはベトナム戦争だ冷戦だと皆が怒りをためているような時代だった。
そんな中でナポレオン・ソロはちょっと皮肉ったような、特にそのころにはあり得ない設定のドラマで皆がちょっと現実逃避できたこと。人々はロシア人がアメリカ人とチームを組んでるなんてそのころにはあり得ない物語に逃避しちゃったんだ。コレがほかのドラマとは大きく違っていたのだ思う。

②どんなドラマでも成功した評判の番組には必ず登場人物間のケミストリーがうまくいっている。NCISなんてあれだけの大所帯だけど僕らはとてもいい関係だ。ナポレオン・ソロでも、レオ・G・キャロル、ロバート・ヴォーンにぼくは本当にいい仲間だった。 プライベートでの付き合いはそれほどなかったけど、とても楽しかったし、素晴しい仕事ができたと思う。

③ロバートヴォーンはナポレオン・ソロの前にルテナントというドラマに出ていて、カメラやほかのクルーなど製作チームはほとんど同じだった。だから、彼にとってもアンクル製作チームはもう家族のようだったと思う。 彼は本を書く勉強をして、学位も取ろうとしてたからいつも本の虫だったよ。僕はイギリスでいつもアメリカ映画を見て育って、自分が映画で見ていたあこがれの人たちと一緒に仕事できて、大興奮だった。僕はアクションも好きだし、いっつもああしようこうしようとロバートをひっぱリまわしてたよ。

④フレッド・コーネカンプがMGMで斬新なカラー映像技術を生み出して、アンクルもカラーに変わってぐっと素晴らしいモノになった。

⑤悪役で一緒に仕事ができて素晴らしかったのはジョージ・サンダース。彼は何エピソードかに登場したけど人生についていろいろ話してくれた。そして彼は自分の言葉に忠実に生きた人だった。 ジャック・パランスも素晴らしかった。

⑥女性に関しては時代も社会もが今とは全く違っていたと思う。昨日もテレビ番組で若い女の子になんで大学なんか行くんだ、どうせ結婚して子供を産むだけなのに・・と言っているモノを見かけたけど、古い話。 アンクルではとても美しい女性キャストがたくさんいた。
だけどね、新作のアリシア・ヴィカンデルがアンクル関係の女性では一番ゴージャスで魅力的だと思う。

⑦もうずっと色々な人がアンクルの新作を作ろうとしていた。タランティーノなんかもそうだ。だけど誰も冷戦時代でかつ皆を納得させるキャラクターのいい脚本を書くことができなかった。アクション映画なんてもう他に山ほどあるしね。

⑧今回、ガイ・リッチ―と脚本のライオネル・ウィルグラムは素晴らしくエキサインティングな、僕たちが60年代には踏み込めなかったような映画を作ったと思う。それでいて、サム・ロルフやノーマン・フェルトンがナポレオンソロで作り出した、多くの要素を踏襲している。素晴しい作品だ。

⑨新作で僕の一番のお気に入りのセリフはヒューグラントが言った最後のセリフ。つまり少なくともこの続きが一作はあるってことだろう? 絶対そうだよ。

⑩(アーミーハマーはイリヤの後を継ぐのに十分ハンサムだと思う?と聞かれて)
新作はソロもイリヤもかつての僕たちに似せて見せようなんて全くしていないよ。だけどアーミーの身長(196cm)はうらやましいと思うな。(マッカラムさんは170cmそこそこ)

⑪ストーリーの事とは別に、新作の彼らのバックグランド、イリヤの振る舞いでわかるどんな人間なのかとか、ソロの過去とか僕たちは残念だけどまったく言及しなかった。彼らのバックグランドはとても面白いし、この点に関しても素晴らしい出来だと思う。

⑫10-12年くらい前に本を書いてみたいと思って書き溜めたんだけど、あちこちの引き出しの中に押し込んだきりになっていた。いいかげん何とかしなきゃと思ってこの度 "Once a Crooked Man"
という本になったんだ。来年1月12日から発売で、なんともう、Amazonで予約までできるんだよ。
自分でもすごすぎる!と思ったよ。

⑬書いてるのはとっても楽しかった。おまけにありがたいことに出版社が2作目を書いてくれって言ってくれた。 なので今僕は執筆活動に励んでいるよ。
*************                                          以上


ここからはアタクシの感想と思惑。

個人的には⑥のアリシア・ヴィカンデルの話でおおーっと思いました。私もガビーちゃん好きなのでとってもうれしい。(でもあたしはルチアナ・パルッツィが一番好き♡)

⑧の当事者がサム・ロルフやノーマン・フェルトンの創りだした要素を持っているって言ってくれるなんてすばらしいじゃないですか!ガイ・リッチ―監督も感涙なんじゃない?これでまだまだかたくななままの旧ファンの心の氷も緩むかしらん?

⑨のウェイバリー(ヒューグラント)が言う映画の最後のセリフって何なのでしょう? トレーラーには未放出よね? あの「コードネーム、アンクル」だけじゃないわよね? とってもとっても気になります。 ヒュー様、お願いだから、脱自しててね!

もう、公開まで1週間切ってる国もあるのですね~。独身貴族だったら、どこか近場のアジア圏に格安航空券のキャンセル待ちでも狙って・・・というオプションもアリかと思うけど、子持ちはツライわ、こういう時・・・。

あと3か月、長いわぁ…。

2015年8月5日水曜日

Legend が観たい! (キングスマン、タロン君も出演)

Imdbの投票で遊んでいて、ひょっとタロン君(Taron Egerton)のページを見てみました。
まぁ、彼は新人なのであんまりなんも何もないのだけど、今年(2015)公開作品になっているLegendのページあらためて見てびっくり! (ポスターかえました*\(^o^)/*)

トム・ハーディ主演なのは知ってたけど、これ、クリストファー・エクルストンやポール・ベタニーまで出てるじゃない。
英国オタクには垂涎の豪華キャスト!(英国ってより欧州オタクか、私は)
と思ってトレーラー(最後に貼ってます)見始めたら、あれ、このブルドッグ顔のおじさんは・・・チャズ・パルミンテリだぁ!
 ブロードウェイと銃弾。
チーチ(右:チャズ・パルミンテリ)めっちゃ好き。

うわー年取ったなぁーと思ったけど久々のご対面は感涙もの。ブロードウェイと銃弾とかユージュアルサスぺクツとか、ブロンクステイルではめっちゃいい味出してました。懐かしいー。こりゃもう、出演者だけで絶対観に行っちゃう映画だわ。
垂涎どころか絶叫しちゃいます。




クリストファー・エクルストンを囲んで(?) 
左:イカレ分裂症のロニー 右:マフィアのプリンス、レジー
どっちもトム・ハーディ

リジェンドは1950-60年代のロンドンで暗躍した実在の双子のマフィアの話。
90年代にスパンドゥ・バレエのケンプ兄弟が双子を演じた映画もあります。(こっちは私は絶対観ない)

トム・ハーディがマフィアのプリンスとまで呼ばれるレジーと彼のイカレた弟ロニーの2役を演じてます。
クリストファー・エクルストンはこの二人を捕まえようとするおまわりさん。 彼もかなり老けた・・・シャドウ・ラインで泣かされて以来のような気がする。

だけど、トレーラーでさらに仰天だったのは・・・。

アメリカマフィアのチャズ・パルミンテリが「フィラデルフィアに来いよ」と双子を誘います。「いい女を世話するぞ」と如何にもマフィアものにありそうなお言葉。するといかれロニーが、「俺は男の方がいい」と返し、目が点になっているチェズパパ。まぁ、そりゃ、60年代に堂々と言うヤツはそういなかったことでしょう。ロニーはゲイでばなく、バイなのだそうですが、まぁ、それはおいといて・・・。

タロン君トレーラーにちょこっと出ています・・・が、なんかもうひとり、若い金髪の男の子と一緒にロニーのテーブルについている様はどうもヤクザおやじがお稚児さん侍らせてるみたいな様相・・・↓


と、思ったら、ほんとにお稚児さんだった! 軽くショック!
タロン君、だいじょうぶか!?ちゃんとお母さんと相談したの?と思わず言いそうに・・・(唖然)

この写真はよく見かけたけど、てっきり弟分かなんかだと…
タロン君の役どころはこのいかれロニーの愛人兼片腕・・・。ちなみにこの映画Aggressively Sexual(過激な性描写あり)なのだそうであります。

ヤクザの愛人・・・なんてフレディ・フォックスみたいな子の方があってる気がしないでもないけど、フレディ君じゃ片腕や用心棒系には不向きだもんなー。

若くてまだ初々しさが残ってて、いざ暴れることもできます…ってなると、タロン君なんだ。

トレーラーにほんの0.2秒ほど、変態ロニーが金髪の子(の方だと思うけどわかんない、タロン君の方?)を裸にして布団叩きみたいなのでおしりぺんぺんしてるのが映ってたけど。

なにキレてんだかわかんないけど、ちょっとかわいい。

この写真だと十分オカマにみえるよタロン君
ちなみに双子が実在の人物であるのと同様、タロン君演じるマッドテディも実在の人物。
ロニーだけでなく当時のMPともそーいう関係で、このMPにセックスの対価として金持ちの知人の住所をもらって強盗に入るという(政治家もロクな奴じゃないわねぇ)、エグジーとは180度違う筋金入りのワル。ある日忽然と姿を消してしまい、双子のレジー(ストレートの方)に殺されたと言われているそうです。(英デイリーメールウェブ版によると) なんかすさまじいね。

実在した双子とふたりの間にいるのがタロン君演じるマッドテディ
目つき悪いけど、コリン・ファースの若い頃にちょっと似てる?

この映画、イギリスでは9月公開(日本でキングスマンが公開されるころ)その他米国10月…と来年お正月にかけてどんどん公開となってますが、日本の情報はありませんねー。

マッドマックスのトム・ハーディが一人二役やってるような映画、どーして誰もOn Timeにもって来てくれないのでしょう?ちなみに監督・脚本はあの、L.A.コンフィデンシャルの脚本書いた人です。 十分宣伝になるでしょー?  英国映画って日本での公開にはかなり不利なのね、007級でない限り。なんかまた数か月後にDVD 買ってそうな予感がするわ。

では件のトレーラーね! 音楽もいいです、これ。




2016.02.07 追記
結局DVD買って観ました。日本公開は6/18と4か月以上先なんですもん。感想文アリ。
レジェンド 狂気の美学 やっと視聴Legend - Sexually Aggressive...?

『レジェンド 狂気の美学』 関連記事はこちら



2015年8月2日日曜日

キングスマン マシュー・ヴォーンはキューブリックが好き?

今週の早稲田松竹はスタンレー・キューブリック作品の2本立て。さっそく観てきました。

『時計仕掛けのオレンジ』(1971)たぶん、20年くらい前に一度見たきり。
『博士の異常な愛情 または私はいかにして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか』(1964)は全くの初鑑賞。

ところで配慮したつもりのキングスマン感想文 の中で、イカレ具合が『時計仕掛けのオレンジ』と似ている…と書かせてもらいました。これは全く感覚的なところでだったのですが、本日『時計仕掛けのオレンジ』も含めてキューブリック作品を観ると、改めてあれっ?えっ?って思うことがいくつか。

マシュー・ヴォーン関係の記事とかも結構読み漁ったけど、キューブリックの名前が出てくるようなのって見た記憶はありません。この二つの映画に関していえば、監督がまだ生れる前の映画です。いや、観て影響受けてたっていいんだけど、イギリスでは『時計仕掛けのオレンジ』は90年代でもまだ発禁もの、テレビで映画の中のシーンが紹介されただけで物議を醸して大騒ぎになっていたまぁ、日本での大島渚監督の『愛のコリーダ』に匹敵すると思えばいいくらいの扱いでした。つまり、見ようと思ってすんなり見れる映画ではなかったのです。

なので、その辺は誰か監督にインタビューで聞いてみてよーと叫ぶしかないのですが・・・

まず、全然覚えてなかったけど、あの威風堂々(Pomp & Circumstance) が時計仕掛けのオレンジの中でも使われていました。 政府が華々しく、新しい悪人更生プログラムの被験者を選別するシーンです。
キングスマンでは終盤近いところでフィナーレのように壮大に流れる、アレです。
ぱっと思い浮かばない方はこちらのリンクで聴いてみてください。 05:15からが両映画で使われている部分です。時計仕掛け…の方は全く覚えてなかったので驚きました。

それから、極悪主人公アレックスが押し入る作家の邸宅の鏡使いと視覚効果に、キック・アスでのマーク・ストロング演じるヤクザのボス、ダミーコ氏の自宅に添付け道場の鏡を思い出しました。

キック・アス





時計仕掛けのオレンジ








私、マシュー・ヴォーン監督の鏡使いはとっても好きなのです。 

キック・アスのこの鏡も終盤の対戦でレッドミストの複写状態は目が覚めるほど美しい絵でした。鏡があるのとないので大きく視覚効果が違います。

キングスマンでもエグジーの心情や成長を表す一環として、鏡をのぞいているエグジーが何度となく出てくるのがとてもうまいと思っていました。レイヤーケーキもそう。


そして、2作目『博士の異常な愛情(略)』を見ているとこんなシーンが! ええーっ!これって・・・
博士の異常な愛情 Dr. Strangelove

キングスマン Kingsman:The Secret Service
似てますよね? 例の威風堂々が流れながら、花火となってこうなっていく歴史に残りそうなシーンですが・・・↓



おまけに、『博士の…』では水爆の起動装置がまぁ、アクシデントで止められない状態になってしまい、地球上が核で全滅は必須。なら、選ばれた人だけ早急に炭鉱とか地下深くに潜って半減期の100年を過ごそう、だれが新時代に残るか…云々の話になるのですが、この選ばれた人は隠れて助かりその他は全滅…てのも全く同じコンセプトですね。

『博士の…』はもう、キングスマンどころではなく、痛烈にブラック、いわゆるsatireにしても利きすぎなくらいのブラックコメディです。映画冒頭にかなりくどくどと、本作の登場人物、話は実在の人物や既に亡くなった人物とも一切関係ありません…というお断りが通常の3倍くらいの長さで延々と流れています。 その理由は映画を観終わればわかるのですが、かなりキョーレツでした。

ここまで来るともう、因縁のように思えます。だれかマシュー・ヴォーンとキューブリックの事言ってる人っていないのー?と思って両名一緒に入れてググってみました。 するとあった、ひとつだけ!

Strangeloving X-Men というタイトルで『X-Men ファーストクラス』と『博士の…』に言及したもの。2014年の記事。キングスマン公開よりも前です。

左がX-Men 右が博士の異常な愛情 (Just The Beard Talking より拝借)
そしてこの方もググってもだれもそんなこと言ってないけど、マシュー・ヴォーンはキューブリックファンなのじゃないかと。

X-Men、この間ついに見てみたけど、やはりあまり趣味ではなかったので、気付かなかった!というより、私はもう、キングスマンの刷り込みが出来上がっちゃっていたので。

キングスマン、往年のKubrickファンのかたにもぜひ見てもらいたいですね!


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余談ですが、『博士の異常な愛情』の飛行機航空シーンで勇ましくかかっていた曲、ダイ・ハード3でジェレミー・アイアンズ率いるネオナチどものテーマでも使われたませんでした? これもかなり前に一度見たきりなのであやしいのですが、だれかご存じないでしょうか?



2015.08.08追記

↑のダイ・ハード3の件解決! 結論から言うとアタリ!でした。20年も前に一度見た切りの映画の挿入歌なんかよく覚えていたものですが、サントラ専門のブロガーさんの記事でダイ・ハードのネオナチテーマを確認。「ジョニーが凱旋する時」という曲とのことですが、これで調べたら、博士の異常な愛情もこの曲使ってるって、掲載されてました。 あーすっきり。