2015年11月29日日曜日

007 スペクター SPECTRE  先行上映観てきました。

今年の最後を飾るスパイ映画。 007スペクター。


プレスリリースから日本公開ですら1年以内(本公開はちょうど一年目なのですね)。
サム・メンデス監督が忙しすぎて、延び延びになっていたBond 24.  今回は私のごひいきの俳優さんたち軒並み登場するのでそれだけでご機嫌…ですが・・・。

ケタ違いの製作費といい、メンデス監督のプレッシャーも半端じゃないだろうなぁ…とずっと思ってました。これだけ鳴り物入りじゃ、コケたら目もあてられなすぎる・・・。

スパイ映画あたり年と言われるくらいなので、普段なら劇場まで足運ばないような、ミッションインポッシブルまで、大スクリーンで見てみました。やっぱ比較対象がTV、PCと大スクリーンで見たものでは違って当然。同じ土俵で評価したのではフェアではありません。

まだ公開前なのでザクッとした感想だけにすると・・・。

メンデス監督、前作スカイフォール同様、ものすごく頑張りました!(もう次作はやらないといったお気持ちもすごくわかると思いました) 
正直言ってもう、格が違います。007はやはり英国スパイ映画の王道であったのだとつくづく思いました。個々の好みは別として、スケール、完成度、エンタメの極みでしょう。 今どき事情に合わせていながら、昔ながらのスタイルも踏襲。

…といいましたが、私、子供のころ決して007映画のファンではありませんでした。というのも、私が子供のころ観たのって全部テレビの吹き替え、ロジャー・ムーア全盛期。 ロジャー・ムーアがそれほどかっこいいとも思わなかったし、吹き替えで見た記憶で一番印象に残ってるのはジョーズのリチャード・キール。

…お話になりませんね。(恥)

なのであまり歴代のものと比較して語れる立場ではございません。一度きっちり古いものも見直そうとは思ってます。 お祭り気分で劇場行って見るようになったのはピアス・ブロスナンから。この頃ってロビー・コルトレーンとかロバート・カーライルとか味のある好きな俳優が登場してたのも大きいです。 きっちり劇場で見てきてます。 特に最近のはスケールでかいからやっぱ劇場で見ないともったいないし。

それで本題スペクター。もう、王道なのでほかのスパイ映画と比べるのは野暮すぎます。まぁ、製作費レベルでミッション・インポッシブルくらいそこそこオッケーかもしれませんが、それならそれで、もう、質が違いすぎてやはり格違いだと思います。

映画本体とあんまり関係ないのですが・・・。大好きだけど、格下感は否めないキングスマンのおかげでそれまで気にも留めなかったところで笑えました。
ウォッカ・マティーニをボンドが頼んでも、スパイなんてかっこつけてマティーニ頼むやつ多いし、まったくスルーしてましたが、今回はキングスマンのあてつけのおかげで、ほんとだ…と吹き出しそうになりました。
今回も登場してました

そしてエンディングが・・・前回はMが無くなってちょっと寂しい感じで終わりましたが、今回はいかにも・・・でボンドがボンドガールをアストンマーティンにのっけて走り去るエンディング。

ダニエル・クレイグ、これボンドでやったの初めてじゃない?(カジノ・ロワイヤルはヴェスパー死んだし、そのあとのはちょっと印象薄くて覚えてないわ) 
この美女と颯爽と車で走り去る…というのはマシュー・ヴォーン監督のレイヤー・ケーキで、制作会社が意図していたエンディングで、ヴォーン監督も一応撮るだけ撮ったのです。

ですが、反骨児童のヴォーン監督、プレミア上映でびっくり、エンディングをまったく違うものにしており、フランチャイズで2作3作目も目論んでいたスポンサーはカンカン。でも反響はよかったので、そっちが正となりました。

そのレイヤー・ケーキで没となったものを再度ダニエル・クレイグが演じ、今回活用されているのにはなんとなく笑いが・・・。

↑のあと、こうなる↓予定が・・・・ふたを開けてみると・・・でした。(観た人は知っていますよね)






ボンドガールの評判は海外レビューでは大半がモニカ・ベルッチに軍配があがってました。 でも私はレア・セドゥーが好き♡ 
なので表情に乏しかろうが何だろうが許します。

















それにしても、前作スカイフォールでも思いましたが、メンデス監督の昔ながらのファンへの気遣いも半端じゃありません。
いや、これだけ気遣いながら、かつ完成度もこれ以上ないくらいに頑張らないといけないのですから、やっぱ大変。
ちなみに、私のお気に入り、ヴァルツさんと、特にアンドリュースコットの活躍は・・・ちょっと期待未満だったかなぁ。残念ながら。

真面目なレビューは後日古巣に書かせていただきます。今日はここまで。


2 件のコメント:

  1. れんかさん、レイヤーケーキのレンタルしたDVDに没になったラストシーン2つも収録されていて、ダニエル・クレイグとマシュー・ヴォーンと、雑誌社?の人の対談も収録されていて、ラストシーンについて語っていて面白かったです。ダニエル・クレイグがこの映画はモラルのかけらもないけど、主人公が犯罪者であることは忘れてはならない・・・とか。マシュー・ヴォーンは最初は監督をするの不安もあったけど、やがて天職のように感じた、と言ってました!よかったです!それから、ドラッグは、自分はかかわっているとか、かかわっていないとか、思うと思わざるとにかかわらず、今生きてる人全員、かかわっている、と言ってました!それだけ経済的にも大きい、ということですよね。なんか、暗くなります。日本よりイギリスとか、ドラッグの浸透具合は激しそうです・・・ロンドンの美しさを映画で見せたい、と言ってたのもよかったです。

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    1. vadimさん! そういえばはいってましたね!
      私ドラッグは手出したことないし、周りにもかかわってる人は実際には知らないけど、ロンドンより、ベルリンのほうが、なんかもう、クリスチアーネFそのものの、がりがりに痩せた女の子とかが小銭をせびってたり中毒らしい人に遭遇してしまう頻度は高かったような気がします。
      私The Smokeというタロン君のキングスマン前のTVドラマを見てて思ったのですが、私、3年住んでる間に、こういう人々とはほんと接触なかったよなーとつくづく思いました。カウンシルフラットとかだって、遠目にあの建物はそう…くらいには思っててもあえてそば寄ることもなかったし。
      やっぱ階級社会なのですね。

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