2015年6月14日日曜日

ガイ・リッチ―新作! コードネーム U.N.C.L.E


なにを今更・・・だけど謳ってみます。
さすがに、リメイクの一言で片づけるのをやめようという気になってきました。
いいかげん、失礼ですよね。

鳴り物入りの2番目のトレーラー、結局前回そそくさと紹介だけしたUK版と同じみたいですね。



最初のも悪くなかったけど、こっちの方がダンゼンいいわ。 ずいぶん凝ったのね。

なんだかんだ言って主役はThe man のままでソロなのかしら?(注釈参照↓) このトレーラーではソロさんの目を通したイリヤの説明が豊富、シリーズのイリヤとはもちろん全然違うのだけど、面白い・・・。
(しかしどっちもごついなぁ・・・、これだけはどーころんでもアタシの趣味じゃないわぁ)

いや、もう一年くらい前、リメイク撮影中ショットとして筋肉隆々のカヴィル君がパツパツスーツ姿で
にらみを利かせて現れたときに、「ターミネーターのリメイクかと思った」とおっしゃった方がいたのですが・・・

あながちはずれてなかったようです…?

単純なお仕事のはずが、人間ではないとんでもないものが登場したと愚痴るソロさん。確かに・・・。

ソロさんの車のトランクを引きはがし、投げつけ、それでも追って来る、ハマーイリヤ。
T-1000かとおもいましたよ。
Throw like a secret agent ってあんたくらいよ、こんなの。
ターミネーター2 どこまでも追ってくるT-1000
こちらはれっきとしたマシンです。











いや、80年代にタ―ミネーター見たときに十二分に怖かったT-1000.
そこからさかのぼること20年。1960年代にこんな非人間的なものに追われたソロさんの驚愕は察するに余りあります。

barely human…確かにホラー映画級の恐怖ですね。シュワちゃん登場と同等以上でしょう。

というおバカな話はさておいて・・・。

なんだかもう、コードネームアンクルという別邦題もついたし、ガイ・リッチ―の新作として楽しもうって気満々になってます。別邦題のおかげでかちんと来ないだけなのかもしれません。

とは言え…やっぱ、私はシリーズに言及せずにはおれないハードコアファンなのです。
その上、大いなる文句たれです。
そして、コードネームアンクルの注目度が上がる中、まじめな新作解説を巧みに書かれる方は他におられると思うので、私はあくまで主観に基づき、堂々と脱線させてもらいます。

ヴィクトリア役のエリザベス・デビキの出演が決定時、アンジェリーク再登場か?と旧ファンは大いに盛り上がりました。
私も大いに期待してしまった一人です。ファムファタル(本当は男の運命を狂わす女なのですが、最近では悪女を総してそう呼ぶ?)との配役にわくわく。

アンジェリークとはシリーズ敵方スラッシュの敏腕エージェントですが、ソロさんとは旧知の男女の仲です。



この堂々たる大人のオンナっぷり、悪女っぷりに比べると、長身のデビキ女史、完璧に美しいのですが、ちょっと迫力不足の感があります。声が高めなのも気になります。どこか背伸びした少女のようです。

セルロイド人形のような完璧な美しさ
やはりお人形。とても美しい。

 ですが・・・、第2トレーラー見てて全然違うことに新たに気付いてしまいました。
ヴィクトリアに拷問されるカヴィルソロ
新作とは関係ないのですが・・・・。

シリーズのソロさん拷問シーンのひとつにこんなのがあります。

The Gurnius Affair『アメリカ大陸制服作戦』というお話ですが、ナチス残党が世界征服と第三帝国復活をもくろんでいる合間、イリヤはドSの元ナチス将校の息子に化けて敵方に潜入。
捕えられたソロさんを拷問するのです。

「うまれて来たことを後悔させてやるぞ」と凄んでみせて(→)
電気ショック攻め。(↓)


「もう持たない」と囁くソロさんに、「お前ももう若くはないんだ」と返す傍若無人ぶり。

このふたり1歳違いに見えます?



その当時のコレの評判は知りませんが、20年近くを経て、特攻野郎A チームの一話、ナポレオンソロファンへの出血大サービス、The Say Uncle Affairにて再度これを彷彿とさせるシーンが登場します。

ちなみに特攻野郎Aチームあたりはツタヤでも借りてみれます。
0011ナポレオン・ソロはUS版DVDでも買わないと無理ですが。




ヴィクトリアと同じく、自白剤打ちまくり(マッカラムさん)
おとなしく(楽しそうに)拷問されてるヴォーンさん





イリヤ、いやもとい、かつての同僚、イワンからの電話に孫娘!?それとも若い愛人からの電話か!? と思うほど相好を崩すストックウェル大佐にこの仕打ち。イリヤも結構ひどかったけど。

カヴィルソロ&ヴィクトリアとおなじことしててどーする!
(2015.06.22追加)

ですが、ふと思ったのです。
ナポレオン・ソロではソロに次ぐ優秀なエージェントのはずのイリヤはしょっちゅう騎士ソロさんに助けられる姫…なだけでなく、ファムファタルの役割りまで果たしてたのね…と。

イリヤだけでなく、ヴォーンさんと組むといい年になってもどうもオンナノコ仕様にされてしまいがち(?)なマッカラムさん。

だけども、ますますリチャード・キールに見えてくる(ここ読んでね)、新作ハマーイリヤはどう転んでもオンナノコ仕様には到底なりえませんねぇ。
それでも配役でいっちばん嫌だったはずのハマー君、ハマーイリヤの今後の成長ぶりを結構楽しみにしていたりします。

さぁ、新作ソロさん、ヒトとは思えん暴れん坊イリヤを躾けられるでしょうか?
楽しみです。


さて、今日のおまけはドイツ語吹替え版。ドイツもタイトルは同じくコードネームアンクルです。
やっぱ吹き替えると声が・・・ですねぇ。




注釈:ソロとイリヤのコンビ活躍と思われている0011ナポレオン・ソロ、何故原題はThe Man(Men でなく) from U.N.C.L.E.なのか? もともとこの原題に落ち着く前はSOLOというタイトルで、このお話はお茶の間のTV版ジェームズボンド、ナポレオン・ソロのドラマになる予定だったのです。
イリヤ・クリヤキンはチョイ役の予定で、デヴィッド・マッカラムも7話分の契約しか当初はしてませんでした。
始まってから、二人のコンビがとてもいい感じなのと、イリヤ人気の高騰で、コンビのお話になり、その後のバディものの原型のようになってしまったのでした。



2015.11.18 追記
コードネームアンクル公開後一気にお立ち寄りが増えました。ありがとうございます。
皆さま映画を楽しんでいただいたからこそ、こちらへ寄っていただいてるのだと思っております。
続編みたい!もっとみたい!と思われた方、いらっしゃいますよね?

つきましては・・・ぜひ続編嘆願も…いかがでしょう? こちらをご参照ください。

2 件のコメント:

  1. イリアのスローイング・シーン確かに凄いですね(笑)。
    オリジナル版イリアに関しては女性に人気があるというのを理解しました。
    映画でどんな設定なのだろう?楽しみです。

    カヴィルのスーツは僕には違和感があまり感じられませんでした。
    「今の映画やドラマはどんな役であれマッチョ標準装備だから」が理由です。
    エキストラでさえマッチョ(や痩せている女性)ばかりで、時折、映画やドラマを見ていて「見栄張り過ぎ」とビーチシーンなんかでは思う時があります。

    スーツの箇所を読んでいて昔、知り合いが言っていた言葉「パツパツスーツはスーパーマンだけ、スーツはむしろスマートで背筋がそこそこあるか、MODSスーツが似合うガリガリな方がカッコイイ」を思い出しました。

    知らなかった(僕の場合知らなくて当然なのですが)、女スパイの話。
    記事のアンジェリークの箇所でルパンで言う峰不二子的存在がいると知りました。
    以前教えていただいたワルサーの話を含め、「このドラマがかなりルパンへ影響を与えてるのでは?」と今回の記事、大いに楽しめました。


    P.S.
    偶然「0022アンクルの女 The Girl from U.N.C.L.E 」というスピンオフがあるのを今日知りました。


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    1. Asteroid Cowboyさん、こんばんは!
      そうかーそうですね、ルパン3世、♪ワルサーP38~ この手のなかに~ぃー♪って歌でしたね。
      確かに私世代でもワルサーP38なんて名称、認識したのはルパン3世が先。でもすっかり忘却の彼方に行ってました。キャー、思い出させてくれてありがとうございます。
      思わず、懐かしくって歌探してしまいましたよ。エンディングの夕焼けの中をバイクで疾走する不二子ちゃん、サンダーボールの(007です)ルチアナ・パルッツィのよう。彼女はナポレオン・ソロでも色気でソロさん殺そうとする敵方の悪女役で出ています。日本のだと映画版ですね。
      不二子ちゃん、アンジェリークが原型と言われれば、そんな感じ。

      でも私はイリヤがまるで不二子ちゃんのように見えたことがあります。ついでに↑のAチームですが・・・、腕時計に仕掛けたガスでストックウェル大佐(元ソロヴォーンさん)を眠らせ拉致するイワン(元イリヤマッカラムさん)にやはり不二子ちゃん連想しました。(この当時すでに50歳超えたおじさんですが)

      ナポレオン・ソロ、70年代-80年代のテレビ、漫画類にかなり影響与えてますよ。
      シリーズ見ると、あれ~、このシーン知ってるー!みたいなの結構遭遇するんですよ。
      でもほら、ナポレオン・ソロがパクッてるわけないので、パクられた元ネタがこれだったのかーみたいな。
      今のところ、次回の再放送(新作映画の公開とともにまたあるかな?)待つか、US版DVD買ってしまうしか視聴手段がないですが、そういう元ネタ探しに見ても面白いですからぜひ機会があれば!
      ちなみにAチームなら借りてみれます。第5シーズンの6番目、『大量殺戮爆撃機の恐怖!』 The Say Uncle Affair ですが、これも爆笑ドラマです。

      アンクルの女は私も見ていないのですよ。ドタバタの第3シーズンの頃に並行したスピンオフでかなりのドタバタ喜劇のようです。まぁ、さほど評判も芳しくなく、1シーズンで終了。私は引退後にまとめて観ようと老後の視聴リストに入れています(笑)

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