2016年4月27日水曜日

GANGSTERS, BROTHERS, HEROES. ジョン・ヒルコート監督に敬意を表す。

GANGSTERS, BROTHERS, HEROES.
…皆さま、この3語を見て2016年現在何を連想なさいますか?

先日教祖様づいた勢いで…ツタヤで借りてきました。
『欲望のバージニア』 (原題:Lawless) そして気に入って、ツタヤだけ!DVDには何も特典ないのが不満で、英アマで買ってしまいましたDVD(なんと2.5ポンドですよ!)

本日発送通知が来たので、GW中に届いてくれればゆっくりまた見れるなあ・・と楽しみにしております。(っても他もいくつかまとめて頼んでるのですよね)

この映画も教祖様ニック・ケイヴが脚本まで書いたとはつゆ知らず、スルーしていたおろかな私。そう、ヒルコート監督を特にフォローしていたわけでもなかったし・・・。

いや、『プロポジション-血の誓約』も『欲望のバージニア』もヒルコート監督作と知っていて上映中に気づいていれば絶対見に行っていたとは思います。 実際には監督作なんてはるか昔の『亡霊の檻』しか見ていなかったのですもん。

その『亡霊の檻』の記憶から言うと・・・『プロポジション-血の誓約』も『欲望のバージニア』もちょっと意外ではあり、自分の不覚さが悔やまれてなりません。
この2作品、かなりの映像美です。『プロポジション-血の誓約』の荒涼とした砂漠に不思議な形状の岩岩、夕日などの未開拓地の殺伐とした自然の風景の美しさと砂漠の中に建てられた瀟洒な家のインテリアの美しさ。47インチで見ながら、あぁ、大スクリーンで見たいと心底思いました。『欲望のバージニア』も然り。山の緑、森の緑。夜も稼働してる蒸留所の炎で山は夜になるとクリスマスツリーのように見える…このくだりでは本当に、大スクリーン逃したのを悔やみました。

この二作品の美術担当の方が同じかどうかは未確認ですが、ヒルコート監督、独特の映像美センスを持ち合わせていると思われます。これは・・・25年前の『亡霊の檻』からは全く窺い知れなかったこと。いえ、私の記憶が遠くなっているだけかもしれませんが、正直血みどろの壁と吠えまくる教祖様と音楽の印象しか残っておりません。

…もっと密着してフォローしておくべきでしたね。痛恨の極みです。

この2作品はジョン・ヒルコート監督xニック・ケイヴ脚本/音楽 そしてガイ・ピアースが出演。
ガイ・ピアース株も大きく跳ね上がりました。名優だとは思ってはいたけど、ここまでの幅広い怪演ぶりとは!
いやもう、ほんとに厭な悪徳代官で、こっちまで死体を踏みつけてやりたくなるくらいまったくシンパシーの持てないイヤな奴。お見事です。



そしてこの『欲望のバージニア』ですがこのキャッチ、GANGSTERS, BROTHERS, HEROESってそのまま転用できそうではありません? 
なににってあの『レジェンド 狂気の美学』のキャッチとしてですよ。

いえ、このキャッチ、プロポジションにだって使えます。この2作の舞台は全く違いますが(前者:開拓時代のオーストラリア 後者:禁酒法時代のアメリカ)両作品とも実在した荒くれ者の兄弟と警察など取り締まる側との攻防です。そしてこの兄弟たちはどちらも『伝説の○○』なのです。

『欲望のバージニア』に至っては奇しくもトム・ハーディが不死身との伝説を持つフォレスト・ボンデュラントを演じているのです。そして戦い方とかはレジェンド レジー・クレイそっくり。手に何かつけて相手をぶん殴るのです。
こう来るとなおさら、私の身勝手な妄想、レジェンド へルゲランド監督に不満があるわけではないけど(最もゼロでもないけど)この映画をジョン・ヒルコート監督に撮ってみてもらいたかったという妄想がさらに膨れ上がってきてしまいます。

ジョン・ヒルコート監督映画はその暴力度合いもよく取り沙汰されます 『プロポジション-血の誓約』では大半をオフスクリーンバイオレンスにしたという監督。残虐行為そのものは一切スクリーン上に出さないのですが、何が起こっているかは明らかで一気にR-18に跳ね上がります。
オフスクリーンバイオレンスの古典的代表がタランティーノの『レザヴォア・ドッグス』の耳切り落としシーンです。そのものを見せられたわけではないのに、その効果的なことったら!劇場で貧血起こして倒れた人も確かいたはず。
その場を見せられてるわけではないのになぜか受ける残虐性と恐怖感ったら!

これが『欲望のバージニア』に至っては堂々オンスクリーンバイオレンスです。流れる血の量もハンパではありません。バイレオンス度はレジェンドのはるか上を行きます。レジェンド、冒頭トーチャーギャングと言われたリチャードソン一味がグロイ拷問に興じてますが、白かつらのポールベタニーがええ味だしてますなぁ…というくらいで、ベタニさん筆頭に結構いい役者ぞろえ、出演者の名前見るだけで、劇場行っちゃうくらいの俳優揃えている割には、各人いまいちインパクト薄いまま終わっちゃうのですよね。フランシスを語り部にしてしまったのが間違いだったのか…。と言っても誰ならよりベターなのかは思いつきません。

『欲望のバージニア』は当事者でもあるボンデュラント兄弟の末っ子ジャックが語り部になり、禁酒法時代が終わり、平和になり、兄弟たちもカタギになり家族を作り、「世の中は静かになったなぁ」というつぶやきのようなセリフで静かに終わるのですが、これが、なぜか一緒にとても感慨深い気持ちにさせられてしまうのです。カンヌ映画祭でスタンディングオベーションでたというのはものすごく納得。シャイア・ラブーフの声の演技力なのか、脚本の流れが美しいのか。

ヒルコート監督、シーンごとのペース割がお上手なのだと思います。
ボンデュラント兄弟と悪徳代官レイクスの弔い合戦に車を暴走させて向かう末っ子。前世紀的な車を緑豊かな田舎道を疾走させるだけのですが、この緊張感ったら! マッドマックスのカーチェイス級に居住まいをただして見入ってしまいます。字面で見てたら、ふーーーん程度にしか思わないシーンでしょ? でもこれがなぜか心臓バクバクするくらいの緊張感にあふれるのですよ。
この緊張感の盛り上がり方がカメラワークなのか、音響なのか、役者さんの迫力なのか・・・。監督は役者さんたちの力をフルに活かしているのでしょう。明らかにミニマムのモノから最大限の効果を引き出しています。

トム・ハーディ、自身の不死身伝説を信じているフォレスト・ボンデュラント、信条は曲げない頑固で腕っぷしだけは強いやや不器用な荒くれ者、でも実はとってもやさしい・・・を見事に演じています。表情がとても良いのです。
ここから発展してレジェンド レジーをサブタイトル通り(あ、これは日本独自か!)狂気を含めて演じてくれたらさぞ素晴らしかっただろうと思います。
つくづく、ご本人が動物的な狂人ロニーの方により力が入ってしまったこと、監督もそれでヨシとして、レジーを標準的に血の絆に悩むだけのイイ男にしてしまったのがザンネンです。動物的ロニーより レジーの方が絶対狂気も残虐性も内蔵だけさせれるポテンシャルのあるキャラなのに。もったいないです。
レジェンドは大スクリーン当然前売りゲットしてますが、ここでヒルコート監督との比較をするのはあながち間違っちゃいないでしょう。どちらも我が家の47インチでの鑑賞後の感想なので。

ヒルコート監督次作『トリプル9  裏切りのコード』の日本での劇場公開日はレジェンドと同日6月18日。(これは当初教祖ニック・ケイヴが音楽のはずだったのに、降りちゃったんですよね)

待てない私はおそらく朝から両映画館走りまわると思いますが、もう待ち遠しい限りです。
DVDリリースは5/31. つまり手配しても劇場公開と1週間ほどしか変わらないのです。

これはもう、このタイミングなので、DVDゲットでなく、待ちます。 
すべての映画がこれくらいのタイミングで初鑑賞劇場となってほしいものです。
トリプル9はやいほうですよね、単館、期間限定上映でも。他国と比べて普通に最後なだけです。
これは快挙ですね!


たしかEddie The Eagleの全米公開と同様の時期の公開だったはずです。そしてEddie The Eagle公開日をIMDBで確認すると、イタリアが最も遅い5月の後に半年遅れての11月・・・・あり得ないですねぇ。
こちらはDVD買いになると思います。 
タロン君出演作、初回鑑賞が劇場だった試しがありません。なぜなのでしょうねぇ?

とりあえずは6月18日の朝からの行動予定を考えながら心待ちにしよっと♪



14 件のコメント:

  1. おすすめの欲望のバージニア、見ました!禁酒法時代のアメリカ・・・アメリカってやっぱり生きていくの、食うか食われるか・・・大変ですよね・・・マギーがいい女で、惚れてしまいました!あと、バナーってギャングを演じたゲイリー・オールドマン!サントラが、いかにもアメリカって感じのサウンド。トム・ハーディはレジェンドのロンのような、笑ってしまうくらいのイッチャッテル感はもちろん無かったけど、断固たる割にはシャイな男を演じていて、そんな人いたんだろうなー、という想像させられました。デイン・デハーンという人のクリケットも好き。密造場所が見つかって、お兄ちゃんが動物みたいに叫ぶところとか、私にはツボが満載でした。弟にイラつき。ガイ・ピアースの憎たらしいぶり、あっぱれですね。教えてくれてありがとうございました。

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    1. vadimさん! ご覧になりましたか! よかったでしょ? ゲリーオールドマン、戦場のサーカスのスマイリーの老人ぶりが堂に入りすぎていて、大丈夫か・・・!?くらいに思てちたので、本作で昔に戻ったようなキレっぷりですごく安心しました。
      このお話、原作を書いた人が末っ子の孫なんですよね。なので、フォレストも実在した人なのですよ。
      脚本書いたのは音楽も担当したニック・ケイヴです。・・・と書いていて、ふと思いました。脚本と音楽の担当って、ちょっと不思議ですよね。ニック・ケイヴは元々パンク・ロッカーですが、物書きの才もあったんですよね。これが脚本2作目なんですよね。

      ガイピアースはヒルコート監督のこれの前の作品、プロポジションには主役で出ています。こっちは180度違っていい奴だったのですが、まず容貌も全然違うし、同じ役者がやってるとは思えないですよー。トムハは出てないけど、プロポジションもお勧めです。
      トリプル9は…最後の最後でハズサレタ感じでちょっと期待を下回ってしまいましたが・・・。

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  2. 音楽もよくって、思わず調べちゃったらBootleggersというバンドが多いけど、その中心的人物がニック・ケイヴという人なんですね!音楽も作れて、脚本や小説も書けちゃうような才人!私、このサントラ買いたいなー、とちょっと思うくらいです。ガイ・ピアース、はじめて見たのはLAコンフィデンシャルでした!昔いたプロテニス・プレーヤーの、イワン・レンドル(しばらく無冠の帝王、と言われた・・・強いけどチャンピオンにはなれなくて、稼いだ賞金総額は毎年1番だったから・・・のちにグランドスラム、タイトル獲りましたが・・・)に似てるって思っていて、そういう、ちょっとずるいんだけど、すごい奴なんです・・・みたいな役が、当時ははまり役だったのですが、その後もいろいろな役をやってるんですね。ほかの映画も見てみます。
    トム・ハーディのクライム・ヒート(The Drop)というのはご覧になりましたか?

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    1. わぁ~ vadimさん!音楽も気に入ってもらえたなんてとてもうれしい!
      私ニックケイヴはもう30年以上の付き合いになります。すっごい昔のバースディパーティというバンドの時代からのファンです。昔は裸で不穏な目つきで叫んでいるお兄さんでした(笑)私にとっては教祖様ですが(何しろこわいので)あの頃、彼が○十年後にこんなに称賛される人になっているとは思いもしなかった!(むしろクスリで短命かもぐらいに…汗)
      私も実はサントラゲット済みです。ニックケイヴは私そこそこにばらばらと記事も書いてるので、ラベルをクリックしていただければ一式あがります。
      ちなみに欲望のバージニアお好きならトゥルーディテクティヴも見てみてください。ツタヤで借りれます。トムハが出てるわけではないですが(笑)マシューマコノヒーが圧巻。今まで見向きもしなかったのに評価が一転してしまいました。そして音楽のトーンがちょっと似ています。監督がケアリー・ジョージ・フクナガという日系の方ですが、名前だけで、日本人には全く見えない方です。音楽はオリジナルスコアもあるのですが、流される音楽の中にニック・ケイヴのも、今回のThe Bootleggersに参加していたEmmylou Harris の曲もかかります。彼女も不思議に惹きつけられ歌声。陰鬱なアメリカドラマですが、一見の価値は絶対にあります。

      そういえば私もガイ・ピアースはLAコンフィデンシャルが最初の出会いでした。あれも良かったですよね~。あの中であの映画の中ではラッセルクロウが結構いいような気がしましたが、今では全然、ケヴィンスペイシーやガイピアースの方がいいですね。キムベイシンガーが凄くきれいでした。確かアカデミーかなんかで賞とってましたよね、彼女。

      クライムヒートってのは知らないです。今度探してみます。

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  3. こんにちは。プロポジション、見ました!オーストラリアの開拓時代・・・そういえば、アボリジニという先住民がいるわけだけど・・・こんな大変なことになっていたとは・・・イギリス人、両方の新大陸で先住民をさんざんにしてきたんですね・・・ガイ・ピアース、良かったです!なんか、ハンサムに見えた。役柄によって、かくも違うとは!これも、ニック・ケイブが書いたんですね!ペキンパーのガルシアの首を思い出す、雰囲気でした。ヒルコートさん、バイオレンスも従来に比べて、あまり伏せないところが、ペキンパーよりさらに踏み込んでる、彼の後を継ぐ人、みたいな、感じしました。

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    1. Vadimさん!ご覧になりましたか‼これも壮大な風景とかがセットでいい感じというか味のある映画だったでしょう? ガイ・ピアースは欲望のバージニアと両方みるとビックリしますよね! 化けっぷりがスゴすぎて、これぞ役者魂って感じですよね。
      プロポジションがニック・ケイヴ初脚本なのですよ。話が来て2週間ほどで書き上げちゃったそうですよ。
      私が持ってるBDは得点で監督とニック・ケイヴのコメンタリー版があるのですが、レンタルのにもついてました?
      なんか先住民族って実は何部族かいたらしく、エキストラの人人+通訳の人もいたはずが通訳の人はその何部族もいるうちのひとつの言葉しか通訳できなかったから、話が全然通じてなくって、演技してもらうのも大変だったとか。オーストラリア人の彼らも撮影が始まるまで気づいてなかったってのもすごいですよね。

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  4. 昨日見たんですけど、今日もずーっと、じんわりずっしりと思い出して・・・いい映画でした・・・激しい内容だけど、半端なく人間というものを描いてくれて、好きな映画だなー、と、何回も思い出すのです!
    ヒルコート監督もガイ・ピアースもニック・ケイヴ氏も、みんなオーストラリア人なんですね!オーストラリア人もいろいろ実力のある人がたくさんいるんですね!
    特典映像は、メーキングのところしか、まだ見てないけど、コメンタリーもあるようです。まだ借りてるので、時間ある時にまた見たいです。
    アボリジニさんたち、やっぱり今でも、アメリカのネイティブ・アメリカンみたいに、どちらかというと肩身の狭い暮らしをしているんでしょうか・・・アーサーの仲間になっていたアボリジニの人は、実名そのまま役名で出ていたみたいだけど、この映画を撮ったことによって、この町ではアボリジニと白人がうまく行くようになった、それがうれしい・・・みたいなことを、おっしゃっていました。部族ごとにいろんな言葉があるんですね。まだ、アボリジニのこともあまり詳しくは世界に知られていないですね。
    ヒルコート氏は、プロポジションでも欲望のバージニアでも、3人兄弟を扱ったんですね。
    両方とも、オープニングのしょっぱなから、ちょっと血生臭を感じさせる始まりですね。
    悪い兄ちゃんをやった、ダニー・ヒューストンって、つまり、ジョン・ヒューストンの息子さんなんですね!
    やっぱり、派手なハリウッド作品じゃない、まぎれもない傑作だ!と思います。
    この映画も日本では劇場公開されなかったのでしょうか?いわゆる派手なメジャーな感じじゃなくても
    見ごたえある映画で、日本では劇場でやらないのが、ずいぶんあるみたいですね。DVDが出れば、まだいいけれども。

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    1. え~!ヒルコート監督が王者感(王者の貫禄みたいな)がいいって言ってたあのお兄さんはジョン・ヒューストンの息子さんだったのですか! それは知りませんでした。でもこの映画、ジョン・ハートもちょこっといるし、意外と結構なキャスト揃えですよね。
      これも劇場公開なかったようです。でもこの風景とかのスケール、劇場で見るべき映画ですよね。欲望のバージニアも劇場行きそこなったの後悔したけど。
      ヒルコート監督、日本受けイマイチだとか?
      でも私、ヒルコート監督の初映画監督作品だと思うけどニック・ケイヴも出てる亡霊の檻は映画館で見てますよ、梅田の。あれは何で公開されたんだろう?確かパンフレットも当時買った記憶があります。
      あの映画も今もう一度見たらかなり印象が違うのかも。あまりにも遠い記憶で、叫んでるニックケイヴしか記憶に残ってなくって。

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  5. れんかさんに、ここのコメントで教えていただいたので、ここに書いちゃってすみません!裏切りのサーカス、見ました!思えばキングスマン以前、最近は映画館に行ってなかったから、ここ数年の面白い洋画を、ほとんど見逃している、ということなんですよ私・・・!
    こちらもジョン・ル・カレ原作。私の場合2回見ないとわかりませんでしたが・・・シブイ!すごい!キツイ!深い・・・!やっぱりゲーリー・オールドマン、ノミネートされるだけのことはあると思いました。長ーい東西冷戦下で神経すり減らし、疲れ切ったスパイ。愛する妻の存在だけが、妻とうまく行くことだけが、彼に生気をよみがえらせる・・・。円熟の演技、という感じしました。悲哀、とか・・・でも、いざとなったときの意志と、スパイとしての眼力、精神力・・・うなる!
    カンバーバッチにいよいよ正念場になったときに、身辺整理しろ、と言われたら、別れる相手が男性だったのがなんか、昔、殺しの許可証という映画でも、冷戦下のイギリススパイ、ゲイだった気がしたのを思い出しました。
    老いたスマイリーが、ロンドンのあんまりきれいでもない川みたいなところで、あまり暑い夏でもなさそうな天気の悪そうな日に、首だけ出してメガネかけたまま泳いでいるのが、面白かったし(その川でほかに泳いでるひと老人ばかり!)、とにかく神経すり減らしていく冷戦下のスパイ活動が、とどのつまりどんなことを人にもたらしていたか・・・最後のビルとスマイリーの会話に集約されていて、いろんな深みのある映画でした。
    トムハーディが出ているの知らなかったのですが、彼は若い時のマーロン・ブランドみたいなやんちゃなふてぶてしさ、あるなー、と思いました。マーク・ストロングが泣かせられました。
    最後、モグラがだれか わかるときですが・・・サーカスで3人がミーティングして、それからロシアのこちら側スパイのアジトといいますか、そこに、情報を流しに来たところをスマイリーが捕まえるわけですが・・・ピーター(カンバーバッチ)が、外で見張っていたんですよね?なのに、なんでもぐらがやってきたのがわからなかったのかなー、顔を見に上がってくるまで?というのが、ちょっと疑問だったけど、良く見たら、なんか私勘違いしてるのかも。
    すごいスパイエンタテイメントだけど、・・・戦争勝ったから、その後の勢力争いでそのまま東西の情報戦に突入したわけで、日本は負けたから、それどころじゃなく、復興して、戦勝国からは、二度と戦争できないように教育され、軍隊もタテマエ持てないようになったために、このような熾烈なスパイ活動や情報戦を、逆にやらないで、ある意味能天気に生きてこれたんだなー、と思います。

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    1. Vadimさん!こんばんは!なんか週末バタバタで今頃になってすみません。
      私、TTSSはどうも、映画館2回、DVDも持ってる・・・のですが、どうしても睡魔に負け・・・。
      なので、べネさん、明らかにゲイのとこも最初の2回くらいはすっ飛んでるんですよね。(汗)
      泳いでる川はたぶんスパ(温泉、でも熱くない)だと思っていたのですが・・・。
      マークストロングが良かったですよね。地味にめっちゃくちゃいい奴。コリン・ファースがキャメルのコートが似合ってて素敵!意外にええとこなしで。なんかスパイになった理由が単純でイマイチつまんなくって。そうだ!コレ宣伝のトレーラーでコリンが「西は汚くなった」とかいうのが入っていて、コレ、勘のいい人が見たらネタバレじゃん、既に!と思ったのを覚えています。
      あと、コードネームはモグラって字幕があったのですが、モグラってフツーにスパイとかのこと指さない?(土の中に潜んでるし)と不思議に思ったのを今でも覚えてます。
      日本の公安ってスパイはいないのかしらん?

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  6. れんかさん、すみません!れんかさん、比較的最近の映画、ということろに、この裏切りのサーカス、TTSSについて、書いていらしたんですね!気が付かなくて。それで、どうかな・・・と思ったんだけど、続きをそちらにコメントちょこっと、書きますね。複雑になって本当にすみません。

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  7. Vadimさん!はーい!お待ちしております。
    私も自分でどこに書いたんだか、書いた記憶はあるけどどこに?みたいなの結構あるのですよ。

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  8. れんかさん、たびたびゴメンナサイ。昨日から何回かトライしたけど、投稿が載らないのです!この投稿は、載るかな?私の操作ミスかな、パソコン弱いから。

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    1. う~~ん。何がいけないのかよくわからないけど、よく、書きこめないともいわれます。
      私も何も設定していないのですが・・・・(汗)

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