2016年1月18日月曜日

ルイス警部 さすらいの君にて リア・ウィリアムズに再会(驚愕) Dirty Weekend

普段は見ていないルイス警部をわざわざお友達に録画していただきディスクでいただきました。
もっちろん, このところ一番ご贔屓のタロン君登場エピ 『さすらいの君(The Ramblin' Boy)』を47’画面で見るためです。

このお話では珍しくタロン君、ガールフレンドがいます。おまけにOxfordの大学生。 前に登場シーンだけ集めたのをユーチューブで見た時、いまいちあのOxford独特の街並みに似合わないなーと思っておりました。(でも戦場のラブレターではしっかり馴染んでましたね。大人になった?)

タロン君演じるリアムはアル中の父子家庭出身の貧乏学生でバイトに励んでるのですが、お勉強にはあまり身が入っておらず、ある日遅刻していったチュートリアルで、先生にもう来なくていいとコース脱落を宣告されてしまいます。

この女性教授を演じていたのがリア・ウィリアムス。こ、こわい!こんなところで再会するなんて!
ということで意外なところで再会してしまった彼女と代表作のご紹介を。



この方、ダーティウイークエンドというB級映画が今でも出演代表作となっております。日本ではテレビ放映とVHSビデオの発売のみ。このVHSビデオ、今でもアマゾンに中古品が売られてます。ほしいのですが、我が家にはもう、VHSの視聴環境があらず・・・我慢しております。

このVHSビデオがですね~、実は世界的には唯一の残存映像含む貴重なものなのです!

このダーティウィークエンドという映画の監督はマイケルウィナー。狼よさらばシリーズで有名な方。そしてこの狼よさらばシリーズとか、チャールズブロンソンものって、もう、70-80年代に私を見事にアンチ米国に育て上げてくれた、意味もなくセックスとバイオレンスをせっせと見せる映画。

そのような監督がお撮りになった映画なのでもちろん、B級の駄作です。(←イチ個人の見解だからね) じゃぁ、そんなものどーでもいいじゃん!って思うじゃないですか。でもそうはいかないの。

それは件の希少な残存映像のため。アマゾンで出てるのを見るたびにうーん買って業者さんもってってDVDに落としてもらうか否か…を考えます。

その映像とは・・・。

制作国英国で検閲に引っかかり騒動になり、公開が遅れること数年。(遅れなければ私はかの地で映画館で確実に見てたことでしょう) 結局そのシーンを削除して劇場公開。英アマで購入できるDVDもそれと同じです。字幕すらない、特典もなんもついてないそっけないDVD。

リア・ウィリアムズ演じるベラという地味めの秘書の女の子。彼氏は不誠実な奴で喧嘩別れ。向かいの建物に住む男に日々覗かれ、ストーカーされキレます。キレて男どもの都合で虐げられてきたベラは、不届きな男ども征伐の旅に出るのです。ふざけた野郎どもを情け容赦なく殺していくのですが、この映画作り方次第ではいっぱしのフェミニスト映画に出来上がりそうなの。 ですが、監督が無意味なセックスと暴力がお得意な方。コミック調でオッサン共は当然、ベラにもあんまりシンパシーは持てません。
なんで、こんなに変態ばっか寄ってくるねん、なんでそこで車にのるかーみたいなのばっか。

でまぁ、それはともかくその中の殺されるオッサンの一人がなんとデヴィッド・マッカラム。 そして、検閲で引っかかって削除されたのも、このマッカラムさん登場シーンなのです。
歯医者さんのレジーというオッサンなのですが、ベラを車で送ってあげると乗せておきながらあらぬ方向へ運転していく嫌な奴。自分が稼ぐ医者なのや高級車の自慢をするうざいオッサン。初対面の男の車に乗るベラを怪しからん売女とブ○ウジョブを強要。車には娘の写真があり、娘自慢もするんだけど、このオッサン、絶対娘も虐待してそーだと思われる気色悪さ。
この映画マッカラムファンサイトでは、なんでこんな映画に出たのーと嘆く姉さま方も多いのですが、そんなのいい人ばっかやってたってツマンナイだろうし、私はこのマッカラムさんの、堂に入った変態オヤジぶりにさすが役者だなぁ…と感心しておりました。
ベラをハンドルに括りつけます。
それでそのブ○ウジョブのシーンで恍惚とするマッカラムさんとベラが口に出されたものを吐き出すシーンというのが大問題となり、削除。現存のDVDではあっという間にコトは終わっております。
それが日本の検閲基準は特定部分が写っているかいないか…だけなので、まったくスルーされたようなのです。 日本ではスルーされて残っているシーン、どこかで確認したいとは思っております。

レジー殺害。このベラの笑顔みて! >。<



さて、ことを終えたレジーがすっきりとガレージ立ちションしてるところをベラは車を発進させ、何度もはねて殺してしまいます。その車を運転して立ち去るベラ。 ベラの下衆征伐の旅は続きます。
このベラがですね~、オトコにないがしろにされてるのが似合いすぎてるの。(ってひどい言い方ですが) 女の私が見ても不届きなのは野郎どものせいだけじゃないよなー、彼女が呼び寄せんてんじゃない?と思ってしまうくらい、いかにもそーいうクズ男に寄られそうなタイプなのです。リア・ウィリアムズのなり切りっぷり、熱演に、バカ男どもを増長しそうな感じがして、ムカついてしまうのです。


まだまだ殺す。

そしてこのルイス警部、『さすらいの君』でもまたもや、ベラだったリア・ウィリアムスが、オトコに都合のいい女とばかり粗末に扱われてるオールドミスの先生を演じているのに驚きました。ダーティウィークエンドは93年ころの映画ですが、20年も経てまだタイプキャストされちゃってんのー?と思うとちと気の毒に。 

そしてこの先生怖いよ。リア・ウィリアムズが実はいい役者なのでしょう。また、見たくない居心地の悪さが・・・!
実は彼女が殺人犯かと思ったのですが、そこはひっかけで、無実でした。 ですが、数十年もの間、都合のいいセフレ扱いされてる男の子供を44歳で妊娠。告げれば中絶クリニック予約してやったからと返ってくる。中絶しなかったものの、子供は死産。男に告げても知らん顔。それでもテキトーな時にだけ迫って来るふざけた男。この男も(別件で)殺されてしまいます。 そこで一瞬彼女も容疑者扱いされ、事情聴収があり、そういった事情が分かるのですが、もう、彼女が精神病んでいるのは明らか。誰がカウンセラーくらいつけてあげてよーと、犯人は捕まってめでたしめでたしだけど、この先生、野放しにしたらヤバいよーとうすら寒くなってしまいました。
放映後各地でアップされてたセミヌード(?)
結局彼女がリアムをクラスを追い出したのはガーデンでおふざけ歌の弾き語りを真に受け、彼が彼女を妊娠中絶させたと思い込み、キレたらしい。その後その彼女のほうに勝手に気持ちはわかるわ…とばかりに手厚くおせっかいに構う様子は、当初殺人犯で彼女を狙ってるのかと思っていた時も怖かったけど、そうでなくてもストーカーじみててコワイ。
それで、パパも殺され天涯孤独になったリアム君は無事コースに復帰したような趣でしたが・・・やっぱそんな先生のチュートリアルやばいよ怖いよ。

と、殺人犯はめでたく逮捕され(これがただの自分勝手な悪人なので、全然気持ちも揺さぶられない)ルイス警部と検死官のお姉さんのロマンスでエピは終了。
もう、この病んだ先生のことはみんなスルーなの? 彼女がキレて大学でプレイボーイの少年を連続殺人し始めたりしたりしたらどーするのよー
(そういえば心理探偵フィッツではそういう話がありました。電気ショックで殺しちゃうショッキングな最終話です。)

うすら気味悪さが残ったこのお話。 タロン君観るためだけにいただいたのですが、リア・ウィリアムズとの再会のほうが衝撃度が高く、ぶっ飛んでしまいました。

ダーティーウィークエンドVHS…買っちゃおうかしらん。 映画自体が好きなら迷わずコレクションするのですが、好きでもないから、そのマッカラムさんシーンのコレクションのためだけにそこまで手を尽くすか否か・・・考えどころです。それに希少映像っても持ってたら自慢どころか変態…これ以上子供の前では見れないもの増やすか?と思案中がまた今日も続いてまいります。









0 件のコメント:

コメントを投稿