2016年5月7日土曜日

スウィート・ムービー 少女の私を東欧に駆り立てた不可解な映画 Sweet Movie

あぉ~~ん!やっと再会できた♡ 90年代のどこかで2回映画館に行ってみた不思議に取りつかれてしまった映画。
ツタヤにDVDのリクエストも出したこともあるこの映画 スウィート・ムービー。

ついにUS版DVDが存在することも発見!(2008年ころには出てたようなので、もっと早くに出会えなかったのが痛恨の極み)来週には届くはず。

ウィキの説明に不満はありません。エログロ不可解。はい、その通りです。とても不思議な映画。
ですが、その映像と音楽が頭から離れなくなってしまうのです。

おぼろげな記憶なので間違っているかもしれませんが、この映画のスゴイところは、のちにソ連のゴルバチョフ書記が正式に謝罪した「カチンの森」の虐殺の映像を初めて世に出したこと。

モノクロでひどすぎて目に余るむごたらしい映像ですが、そのシーンで流れるもの哀しい音楽とともに忘れられないモノとなります。
この不思議な映画のサントラもずっと探していて数年前にCD発売されたようなのですが、どのアマゾンで探ってもプレミアついて二の足を踏むお値段です。 でも一応、ユーチューブにアップされていることも発見しました。

映画を観たのも25年以上前。遠い記憶の映画をもう一度大人になってみてどう感じるのか。

昔、まだ壁があった頃、東欧にはすごく行ってみたいと思ってました。私がかの地に足を踏み入れたのはベルリンの壁が崩れた後ですが、それでもつたないドイツ語で何とかコミュニケーションとっていた旧東側。時が流れ外資の製造メーカーで働くようになり、旧東側の工場にも頻繁に行き、英語でオッケーの時代になっていた時には感慨深いものがありました。少女時代に自分にそんな日がくるなんて想像もしませんでした。
このスウィート・ムービーは旧ユーゴスラビア出身のデュシャン・マカヴェイエフ Dušan Makavejevのもの。

私はクシシュトフ・キェシロフスキ Krzysztof Kieślowskiの映画もDVDそろえているほど好き。キェシロフスキはポーランドの方。ポーランド人の監督としてはロマン・ポランスキーが一番有名かもしれませんが私はキェシロフスキ監督が一番好き。なぜか少し黄味が勝ったような東欧独特(?)の光の映像がとても好き。 理屈でなく、本能で直感で恋に落ちるような感じでしょうか。

この度、ユーチューブで私の頭から離れなかったあの歌も上がっているのを見つけました。
映画を2回観に行ってるので、2回目の時にエンドクレジットに目を凝らし、歌手名だけ記憶して返り、思い出したように探しておりました。ギリシャの作曲家Manos Hadjidakis(日本語読み不明です)Maria Katiraという方の歌うギリシャ語らしいこの曲。

やっと再会することができ、、もう思い残すことはない…くらいな勢いです。
こうやって見ると自分がいかにカワリモンだったかということも実感するのですが・・・まぁ、今更もういいよね。♪ 好きなものを好きと言って何が悪いの!?くらいに開き直る根性がついてしまいました。

今日はこの動画を再会の歓びと懐かしさと見るのが辛い映像の3点盛りで涙しながら繰り返し見てしまいました。幸せ。
これからゆっくりお風呂に入って寝ることにします。おやすみなさい。


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