2016年5月13日金曜日

BBC ナイトマネジャーを見て納得。スパイがチャーミングなわけ。 The Night Manager

大英帝国がEU離脱するなどと騒ぎ、おかげでポンドは急落。この機会をのがしてなるか!とまた英アマお買い物熱が復活♪。

BBCで今年放送されたジョン・ル・カレ原作のThe Night Manager。早々にDVDゲット、視聴いたしました。

まだ2016年は半分も過ぎてないので気が早いかもしれませんが、今年の一番に挙げてしまいそう。よかったです。ドラマのペースといい緊張感とドキドキ感が。

この数か月、Tumbrl とか眺めるとやたらトム・ヒドルストンが上がっていました。
青い瞳に同色のシャツを着ているトム・ヒドルストン。 
いや、イケメンだし、Hotなのはわかるけど,なんでこんなに??と思っていたのですが、すべての謎が解けた!というか、納得しました十二分に。

これは・・・・騒ぐわ。

めっちゃくちゃチャーミング。

このドラマはBBC制作であること、原作はすでに邦訳本も出てるル・カレの同名小説。ハウスシリーズですでに日本のテレビでもレギュラー登場のヒュー・ローリーが出てること。

これだけ揃っているので、日本放映そこそこであるのではと思っています。旧国営放送様あたり、もう水面下で動いていらっしゃるかもしれませんね。

なのでストーリー解説はしません。役どころだけね。

トム・ヒドルストン演じるジョナサン・パインは元兵士。かつては戦地に赴いていましたが、思うとこあり密かにカイロの高級ホテルでナイトマネジャー(夜勤の支配人です)として、裏方に徹し、セレブのお客様のおもてなしに尽くしています。

セレブのお客様の対応ですから、洗練された物腰で常に笑みを湛え、これだけでもとってもチャーミング。

ですが、その後宿泊客からリークされた武器密輸情報をMI6に流したことから、この武器商人を追い詰めるための潜入スパイとしてリクルートされてしまいます。

これまで映画のスパイがかっこよく、チャーミングであるのは、そうでないとやっぱ誰も映画観る気にならないじゃん・・・?くらいに思っていたのですが、この度、スパイが何故チャーミングでないといけないのか、その理由ものすごく納得しました。

このジョナサン・パインはですね~、敵地に単身乗り込みながら、皆を魅了して味方につけ、着実に自分の仕事を遂行していくのです。

そっか~、スパイがスパイ活動するのには自分の魅力を十二分に活かせて、人に取り入ってしまう器用さが肝なのですね。 ボンドは女にたいしてだけ魅力全開といった感じでしたが、パインはもう、女性はもちろん片っ端から仕留め、子供も百戦錬磨のビジネスマンも、レストランで不快な思いをしたお客様もすべてその笑顔と振る舞いで魅了して丸め込み、流れを自分の方に動かして行ってしまうのです。

このドラマにして初めて気づきました。スパイがチャーミングでないといけない理由。
映画の興行成績の話ではないのですね。

そして世界一最低最悪のオトコと言われる武器商人ローパーを演じるのがヒュー・ローリー。
この帝王っぷりが素晴らしい。

若い愛人に自分の息子の世話をさせ、ちびっこがベッドタイムで愛人と宴会を出ようとすると
「私のワインを盗み、私の女を盗んだな」とちび息子を睨んでみせ、「お前を誇りに思うぞ」って息子に言うの!
これが、すっごく粋なのです。カッコいい!悩殺されてしまいました。カッコよすぎます。
このセリフ、原作者のル・カレのものなのか、脚本がよかったのか。

ローパーの愛人はコードネームアンクルのゴージャスな悪女ヴィクトリアだったエリザベス・デビキ。
ヴィトリアとは全然違うキャラですが、若くて美しいわけあり美女。ホントすらりと美しく、誰よりも背が高いのにこのはかなげな様子は彼女の演技力によるのですね。

ローパーを追うMI6エージェントが、原作では男だったけど、今回は女性に。まぁ、最近ではよくある話ですね、Mだってジュディデンチが長年やったし、キングスマン黒人男性Gazelは女の子Gazelleになったし。
これがおまけに妊婦なのです。 アンジェラ・バー役をオリビア・コールマンに打診したら、妊娠してるんだけどと言われたので、じゃぁ、と妊娠中の女エージェントということになり、詰め物でないパンパンのお腹で動き回って大丈夫なんかい!ッとちょっとは思ったりもしましたが。

彼女がローパー逮捕に執念を燃やす理由、涙をこぼしながら語る彼女に一緒に泣けてきました。
これが一番の、なぜローパーが世界一最低最悪の人間・・・というのを納得させる逸話。
そしてその話の凄まじさ(しかも現実には起こっていることと思われる)にも考えさせられます。


メインキャラ以外のとこもなかなか曲者役者揃いで皆いい味出してるの。

久々にずっしりと見応えのあるドラマをしっかり見せてもらいました。
きっと日本放映はあると思います。(ってほんとにアタクシが思うだけですが)
楽しみに待っていてね。
BBCのトレーラーと



結構かぶってますがアメリカ版AMCのトレーラーです。

7 件のコメント:

  1. れんかさん、お久しぶりです。
    確定という感じのニュースで最近、時期ボンドはトム・ヒドルストンというニュース出ていますよね。
    この記事を読んでヒュー・ローリーが出ているし、主要キャストが有名な俳優ばかりなので見てみたいと思いました。

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    1. Asteroid Cowboyさん!いらっしゃいませ!お久しぶりです!
      トム・ヒドルストンが一番今のクレイグボンドを正当ボンドとてもとらえるなら、タイプ的に似てますよね。金髪碧眼だし。(でもダニエルクレイグ、最初にボンドに決まったときけちょんけちょんに言われてましたよ。まるでKGBの容貌とか言われて)
      これは絶対放映あると踏んでいます。旧国営がいかにもくらいつきそうだと思っているのですが、でもシャーロックだって最初は1年以上たってからでしたからねぇ。ネトフリでロンドンスパイが観れるってのにはびっくりしました(って私はこれもボンド落ちてるうちにと買いました。たぶんネトフリ申し込むより安いとは思う。)
      007はダニエルクレイグ、もう一作契約のこってうはずなのですが、どうするのでしょうねぇ?彼ももう、アラフィフだからあの勢いでアクションやり続けるのはキツイかもしれませんね。

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  2. 新ボンド、僕は一時期名前が上がったダミアン・ルイスに期待していたのでトム・ヒドルストンと最近報じられショックを受けました。れんかさんがおっしゃるように後1作品の契約がダニエル・クレイグにあったと思うので、そっちの方は僕もどうなるんだろうと思っています。

    「The Night Manager」、れんかさんの「旧国営がいかにもくらいつきそうだと思っているのですが」、この言葉に期待します。(笑)

    「ロンドンスパイ」、007の新Qのベン・ウィショーが出ているとだけ知っています。以前、このドラマが記事になっていて、その時にベン・ウィショーがゲイというのを知ったので覚えていました。

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    1. Asteroid Cowboyさん!
      当たるも八卦当らぬも八卦ですよ〜。でも条件揃ってるしゲットせずしてどうする⁉︎感あるので。
      ダミアン.ルイスってダニエルクレイグと似たような年齢でなかったですか?そこそこのスパンを考えると、30代じゃないとあとが続かないですよね。

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  3. れんかさん、お久しぶりです。
    「ナイト・マネジャー」、Amazonプレイム・ビデオの独占配信で日本上陸しましたよ。

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    1. Asteroid Cowboyさん! 
      らしいですね~。なんかTSUTAYAレンタルもあるとか…。
      私の予測は外れましたね~(笑)っていうか強制的に視聴料聴収してんだから、そーいうことも積極的にやってよと思っちゃいますね~。うちだってほとんど見なくなってしまったのに、地上と衛星と両方引き落とされてるし。
      これ、めっちゃくちゃいいからぜひ見てくださいね~。

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  4. Asteroid Cowboyさん!ごめんなさい🙇 大ウソついちゃった!アマゾン独占で、一緒にツタヤにあるわけないですよね。なんか人づてに聞いたのを混同しちゃいました(汗)
    プライム、3000円くらいでなんでもすぐくるし、そのおまけでこれ見れるなら、かなりの儲けもんなんで、もち、プライム会員でなかったらこの機会にぜひ!(ってアマゾンの手先になってどうする!)

    うちはもう、ずっとプライム重宝してます。子供の何々がないーとかいうときにどこに買いに行っていいやらわからなくても、アマゾンにあれば翌日、ラッキーならその日のうちに届くので。3000円ほどの素は十二分に取れてるのですよ。

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