2015年11月19日木曜日

コードネームU.N.C.L.E. 私が続きを望む理由

コードネームアンクル 私が続きを望む理由 と ディープな感想を。

やっと日本でも、世界で最後の地として公開されたコードネームアンクル。

旧シリーズ0011ナポレオン・ソロを愛する私、一年ほど前まで思いっきり毒吐いておりました。あのおじいちゃま(ロバート・ヴォーン)とマッカラムさん(現NCISダッキーのデヴィッド・マッカラム氏)のソロとイリヤをイマドキのバタ臭い若造が演じるなんて許せなかったのです。おこがましいにも程があると思ってました。一時のありえないほどの大スター様が名乗りを上げていた時なんて、もう、侮辱だ、冒涜だとすら思いました。

今でもシリーズの方が最高!絶対!という気持ちは変わらないけど、リブートのコードネームアンクル、これはこれでリッチー監督作でベツモンですが、新ソロ、新イリヤもそれぞれ文句もいっぱいあるけど、ちゃんと興味をわかせてくれる、この先も育っていく姿を見たくなるような愛すべきキャラに収まっているじゃないですか!
ガイ・リッチー監督の映画で私が好きなのはスナッチ。 でも今となってはあれはプロデューサーだったマシュー・ヴォーンの趣味が色濃いのではないかと思ってます。
この二人が一緒にやらなくなってからのリッチー作品は私的にはそれほど好みのものがないのです。大ヒットのシャーロック・ホームズも個人的には全然燃えないの。反面マシュー・ヴォーンの映画はレイヤーケーキから大好き。Ⅹ-メンが好きな俳優出てる割には燃えないっていうのはあるけど、あればもうまずマーベルのシリーズの一部だし、ちょっと関係ないかなと思ってます。

なんとなく今回のガイリッチー監督の姿勢は100%気合入っていると思えないのは不満。でも許します。まずは俳優でなく、演出で思ったことから

・私、ボートシーン後、ソロがトラックで酒飲んでる背景部分でイリヤがまだ追い回され、火が上がるのとこと、拷問椅子のルディおじさん放置して二人で話し合ってる後ろでおじさん燃え上がっているシーンで、なぜか周防正行監督の、「ファンシーダンス」や「しこふんじゃった」を連想しました。 メイン画面の後ろでちょろちょろ動き回り、笑いを取る竹中直人を思い出しちゃいました。
・・・・こんなこと考えちゃった人は私だけですね、きっと。 まったく無関係、ただの偶然だろうと思います。(どーでもいっか)

・ペンバートンの音楽が素敵すぎます。これは音楽にケチ付けてんじゃなくって、音楽に合うくらい一つ一つのシーンをもうちょっと練ってほしいと思ったかなぁ。 たまに負けちゃってます、音楽に。でもサントラはとって素敵だったので、そのうち買います。

・ソロさん泥棒、イリヤはサイコ。 ありえない!と思ったけど、映画を見て納得しました。(これについては後述)

・ラジオでほんの一瞬だけ流れたオリジナルナポレオン・ソロのテーマ。めっちゃ粋な計らい。私のおつむの中では映画最後のクレジット手前くらいで第一シーズンのテーマが荘厳に流れる…なんてのを期待してましたが、今回の方がずっと素敵です。何パターンもあるテーマの中でも、一番今回に映画に合った感じのがチョイスされてると思いました。グッジョブです、監督!

・トレーラーを見ていた時に、可愛いガビーちゃんもアンクルにリクルートされるんだろうなぁーとは思っていて、それは大当たりだったのですが、東に帰りたくないガビーちゃんを引き取ったのかくらいに勝手に思っていました。これがなんと、ソロ・イリヤより先にリクルートされてとは! これにはやられたー!ですね。 ヒューグラントのウェイバリーのオヤジ感もええかんじで・・・。(お誕生日1日違いのコリン・ファースと比べたら、素敵感は落ちるけど。昔のアナザーカントリーくらいの頃だとヒューグラント一番美形度高かったのですが)

ではメインキャラについて。まずは多分一番人気になりそうなイリヤから。

元イリヤとの共通点はロシア人というだけ。 元イリヤの背景ロシア人以上のものなんて対してなかったのですが、いろいろな言葉の端々から孤児かなぁと思ってました。今回のギガンティックハマーイリヤ。
父親は元は高官だったのに横領で失脚して一家でシベリア流刑。旧ソの暗部(いや革命前からそうよね、ロシアって)で踏みにじられてきた辛い過去を持つ男。今もKGBにがっちり鎖でつながれている大男。ハマー君にもうチョイ演技幅があれば・・・という気はしますが、あの映画のトーンならオッケーです。ハマー君、ソーシャルネットワークや白雪姫のあーぱー王子のこと思えばずいぶんと成長してます。

強烈なロシアなまり。すごすぎてびっくりしたけど、子供時代から強制労働所に送られるような生活してたんなら英語、ドイツ語が話せるだけマシなのでしょう。

欲を言えば、ハマー君がもうちょっと細やかな演技力のある俳優さんであれば・・・と思うのですが、このどでかさにこのうぶさ…というのがかわいくも見えてきたのでぜひ続投してね!

そうなのです、なぜかこのかわいげのない大男の不器用さ、ガビーちゃんとなんかできそうなのに何もできずに終わってしまったうぶさ、どんくささが、超越したバカ力と武骨な戦闘能力との対称において何気に愛おしく思えるのです。ルックスは全然シュミじゃないけども。
こんな風に趣味じゃねーよなこの顔、と思っている私にでもかわいく思えるのですから、こーいう顔がタイプの人にしてみればかなりの胸きゅん度があるのではないかと思います。

イリヤは不憫なの。過酷な子供時代を経て、うまく成長できなかった
大きな子供。でも優秀な戦闘員を演じていないとお国に殺されかねない、寄るべのなさ。

そんなイリヤが心の支えにしていたお父さんの時計をソロさんが取り戻していて、イリヤに投げ返してあげた瞬間、涙が出ました。
このふたりを堂々と自分の記事で掲載する日が来るとは!

そう、そう!これが私が大好きなソロさんなの!とっても優しい、大きな心を持った鷹揚で大胆な人! カヴィルソロ君が何気におじいちゃま(ロバート・ヴォーン)を踏襲してくれてるような話し方、微笑み、それだけはレスペクトが感じられてそれはうれしかったのですが、終盤のこのシーンで、これが私の愛したソロさん!とばかりにしわの気になるスーツも何もすべて吹っ飛んで宗旨替えしてしまいました。

0011ナポレオン・ソロ第一シーズンを見たときに、そのソロさんの優しさに何度もウルウルしたのですが、感覚的にまったくその時と同じで涙が出てきました。


今、ナポレオン・ソロは衛星劇場で放映してます。それも、初字幕付き放送!これは素晴らしいです。

ちょっとそれますが、私がソロさんの優しさにうるうると涙した第一シーズンエピはふたつあります。
ひとつが The Neptune Affair 「海底王国を破壊せよ」それから The Green Opal Affair「ユカタンの鮫」
まずはイリヤが関係するNeptuneの方から。
冒頭、ソビエト連邦軍服姿のイリヤが水兵仕切ってお仕事中。(旧イリヤはかわいい顔して軍服めちゃくちゃ似合います)
その後楕円球体を前にするソロとイリヤ。普段は冷静でもの静かなイリヤですが、テンパってソロさんに喰ってかかっています。このおもちゃチックな楕円球体が収穫前のソ連農地に次々と落とされ、農作物を特殊な菌で焼き尽くし全滅させてるというのです。そしてこのおもちゃ模様のものがすべてアメリカ製でありアメリカ本土から発射されていると。ソ連もそのような事態に黙っちゃいません。次があれば報復措置に出ます。そこでまたアメリカもさらに報復措置なんぞに出た日には東西2大国が主導を取る世界大戦勃発。地球の終わりです。


別にそのおもちゃロケットもどきをソロさんが作ったわけでもないのに、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとばかりにアメリカ人のソロさんに怒っているイリヤ。自分はいったんソ連に戻らなければならないと大きなため息とともに頭を抱えるイリヤにソロさんは、おもちゃ発射地点周辺は自分が調査に行くからとイリヤをなだめます。次のロケット落下が推定されるのはいつなのかと。
3日後と言われ、「なんだ、まだ72時間もあるじゃないか。よっぽど大急ぎの仕事かと思ったぞ」とイリヤに笑いかけるソロさんの穏やかな微笑がこの上なく優しくって愛情深くって、ソロさんってなんてイリヤにやさしいのかと涙ぐんでしまいました。

そして、このソロさんの素敵さ、素晴らしさは、国宝級の吹き替えでは残念ながら目減りしちゃって、伝わらないのです。吹替えは吹替えでその当時の日本の流行に合ったスタイルで、文化史上素晴らしものなのですが、原語であれば普遍のソロさんの素敵さはどーしても半減してるのです。ちなみにこのシーンでの吹替ソロさんは「あまり急ぎだって言われても困りますけどね」と嫌味ったらしくてがっかりしました。

ですが今回の衛星劇場での放映は初字幕! この機会にぜひぜひソロさんの声で、ソロさんの話し方で、その素敵さを体験してもらいたいと思います。

もうひとつのThe Green Opal Affair. スラッシュの陰謀に巻き込まれてしまった美しい人妻。彼女は夫がMIT卒の優秀なエンジニアで、スラッシュが彼女を利用して夫の方を組織に取り込もうとして誘拐されます。ですが、彼女は夫とは別居中。夫は優秀なのに、野心や出世欲に欠け、地元の少年野球チームの監督になるなどと言い出し、愛想を尽かした彼女は離婚を前提に別居していたのです。潜入していたのを捕えられたソロさんは彼女を連れて脱出を図ります。

夫の向上心のなさを嘆く彼女にソロさんは自分の祖父の話をします。祖父はとても優秀な弁護士で、ウォールストリートの名だたる弁護士事務所から、いつも高報酬でのヘッドハンティングを受けていました。ですが、祖父は地元の森で毎年9月にウズラ狩りをすることを人生で最優先とし、名誉とお金にあふれたそれらのオファーにのることは一度もありませんでした。ソロは言います。「彼は人生の成功者だったと思う。毎年必ずウズラ狩りに行き、季節や自然を愛し道端の花を愛で、(お金で得られない)充実した人生を送ったから。」夫の能力を利用するために、夫の野心を掻き立てさせるために彼女を洗脳利用しようとするスラッシュの恐ろしさが身に染みた人妻。脱出後アンクル本部でソロに礼を言います。夫のもとに帰り、ソロの弁護士の祖父と同じく人生で大切なものをわかっている夫についていくと。そして自分も道端の花を愛でる人生を夫ともに歩んでいくと。


彼女が去ったとたん、イリヤが口を開きます。「あんたの経歴書みたけど、あんたの祖父って海軍提督と大使じゃないか。」「あーじゃぁ、叔父さんだったかもしれないな」と適当に言うソロ。ソロさんは夫をまだ愛している人妻が自分で気付いて夫のもとに戻るよう、でっち上げの弁護士の祖父の話を語りあげていたのでした。
ソロさんはただの女ったらしなのではないのです。夫と別居中の肉感的な美人妻だからと言ってつまみ食いするわけではありません。この人妻が幸せになれるよう、でっち上げの心に染み入るお話を作り上げさりげなく元のさやに戻すのです
名誉やお金以上に道端の花を愛でる人生の大切さと(当時バリキャリだった私にはとても心に染み入りました)、ソロさんの優しさに、エンディングが流れる中うるうるとしてしまいました。

そして…これも、吹替えは、何をトチ狂ったのか、ソロさんのお話の『祖父』を最初から『叔父』に変え、お話自体も異訳というよりは誤訳?(だって半世紀前なんだもん。仕方ありません) 最後のイリヤとのやり取りのパンチラインが全く意味を為してないのです。

でも今回は字幕! オリジナルソロさんの素敵な声とイリヤのハスキーな低めで長々丁寧な(話し方は文字面にすればキングスマン、ガラハッド級です)それでいてどこか舌ったらず感のある異邦人アクセントをぜひぜひ満喫してほしいのです。


そして延々と脱線したのですが、新リブート映画、コードネームにおいて、この鷹揚で優しいソロさんが踏襲されているのなら、俄然もっと見たいの!

博士の核兵器データを巡って双方どっち先に銃を抜くかという緊張の中で銃を取り出しかけたイリヤに時計を投げるソロさん。ミッションのことなんか一瞬で忘れてその時計を即、身に着けるイリヤ。そのしぐさはまるで傷口から大量出血しないように大慌てで止血でもするかのよう。イリヤにとっては自分も命も同然のお父さんの時計。

そんな風に自分の命よりも大事な時計を救ってくれたソロに対して、IMDBページのオリジナルイリヤの説明にあるように、fierce loyalty を新イリヤが持ったとして不思議はありません。流刑者の息子として、ただでさえ、暖かい人間の情に触れたことがないのです。その後イリヤが絶対的な忠誠心を持ってソロについていくのはとても自然です。

おまけにこのふたり、真逆で相性最悪と言いながら、そもそも同じ穴のムジナ。しょっぱなにどっちが屈辱慣れしてるかをあげつらい、イリヤがテーブルひっくり返しますが、(そのあとのSee you tomorrow が本編省かれていたのはちょっとがっかりでした。トレーラーで気に入ってたのに)母国におけるふたりの立場は同じです。どちらも母国に脅され、国家にいいように利用されているのです。ふたりとも自由な人間ではないのです。このためには旧シリーズのソロさんのような生まれ育ちのいい人でなく、本来なら服役中の泥棒だったり、母国に虐げられイカレた戦闘員の理由に納得しました。
そしてそんな二人がお互い共感して手を取り合うことになっても違和感ありません。いやそりゃ取り合うでしょう。
今のままでは、あと2-3か月、お互いに銃を向けずに済むだけです。お互い国からのミッション遂行したくなく、とりあえず飲むか…でごまかしたのが運よく数か月延長されただけなのです。

おそらくこの東西どっちが所有しても危なっかしいこのデータを国家の上を行く組織をウェイバリーが創設して保管するのでしょうね。 戦後20年近くを経た63年にやっと創設じゃおそすぎやしません?とは思うものの、ちゃんとした骨組みがあったのでほっとしました。やはりキングスマンがしっかりとバックグランドあったので、そのあとに公開してこの点どーする?と心配してました。あまり無様な筋書きにもしてもらいたくなくって。

次作はその延期された数か月・・・からウェイバリー大活躍で組織ができて二人の辞職までかな?ガビーちゃんがいればイリヤも国を捨てやすそう。

あ、私はぜひともヴィクトリアにも悪の華として返り咲いてほしいです。 漁船の爆破以外誰も見てないのですから、キングスマンガラハッドの復活よりもずっとたやすいはずです。

これでこのリブート一作で終わりなんてあり得ません。この映画は続きを作ってこそ活きます。
これで終わればWBさんだって、マーケの失敗で終わってしまいます。ですがあと数作作ればちゃんと回収できる投資となるのです。

ということをWBさんに実感していただくべく、この映画をお気に召した方、私と同様に(えっ、ここまで病的に執着したくないって?全然かまいませんから)続きは?と思う方ぜひこちらをご参照ください。一緒に嘆願しましょう。

ところで本日はアンクルブックの著者Jon E. Heitland氏(右から2番目)のお誕生日です。


写真はコードネームアンクルのプレミアパーティの時のものだそうです。
ハイトランド氏以外はみなさんご存知ですよね? ハイトランド氏、今年はプレミアパーティ、レッドカーペット三昧でスペクターのロンドンプレミアも招待客でご参加。 年を取るのも悪くないなぁ…とご機嫌の様子です。おめでとうございます!

ちまにみ・・・アンクルブックとはこれ。↓ バイブルとまで言われています。このたび新作映画を見てファンになられた方、よかったらご一読を。(って言っても私も比較的新参者ファン。なのでまだ完読しておりません。)

こちらはアマゾンでも買えます。 プライムに入ってるので今注文すれば明日にはお手元に来ますよ。







6 件のコメント:

  1. こんにちは。vadimです!コードネーム・アンクルについて、私はどこにもほとんど書いてないのですが、ちょっと、書きたい、というか、ガイ・リッチーの作品について同じ意見をれんかさんが、書かれているみたいなので、こちらならいいかなー、と思いました。すみません。
    同じというのは、私も、彼のシャーロック・ホームズはあまり好きになれなかった、ということです。
    私も、彼の処女作のスモーキング・バレルと、スナッチは、好きでした!つまり、マシュー・ボーンと作ったものですよね。シャーロック・ホームズは期待してみたんだけど、私の場合なんで駄目だったかというと、俺たちカッコイイだろ!みたいな匂いが感じられて、・・・鼻に付いちゃったんです・・・
    元祖ナぽソロも、誰も見てなくても、とってもチャーミングでヒューマニスティック、あったかい心を持った、おちゃめで生かしたスパイ、というおしゃれ感こそが魅力なのですが、コードネームの方は、ほら、おちゃめでしょ!カッコイイでしょ!おしゃれでしょ!って、意識して見せられると・・・違うよー、鼻につくよーと思ってしまったんですよ。
    お笑い芸人が一生懸命笑わそうとしている、それが、お客にわかっちゃう、みたいな・・・
    お笑い芸人に乗せられてるのわかっていても、面白くて笑わずにはいられない、という気持ちにさせてもらいたいんだけど・・・
    あと、私は、映画も音楽と似てるところがあるなー、と思っているのですが、その映画の世界がそこにあるとして、その映画のリズム、盛り上がり、アクセント、・・・などが、心地よく配置されていると、幸せなのですが、なんか、受け取る側の生理にうまくマッチしない、動きをすると、・・・結局不快感、楽しめない感が、生まれるかも。そういうのは、まさにセンスだと思うんですよね。リズム感、みたいな。ガイ・リッチー、リズム感、ずれてんじゃないか?!と思うような・・・マシュー・ボーンのリズム感を、研究してほしい・・と思ってしまうような。
    映画作りなんて、すごーく高度な作業だから、こうやって文句だけ言うのは簡単ですが苦笑

    私は趣味で音楽団体で演奏していますが、おもえば指揮者のセンスを求めてアマチュアと言えども団体をいくつか変わりました。そして、今の団体の指揮者のセンスでやっと、とどまることができました。どうも、センスがあるレベル届かないと、我慢できない、というか、容赦なくその辺の余裕が私にはないのです・・・
    ダニエル・クレイグが007になったときも、あの、混乱した、すっきりしてない顔、というか、短めのスタイル、というか・・・ちょっとチャライかも、くらい派手でうわべがかっこよく目立つスパイじゃなければいけない007には、彼は合わない・・・!と思ってしまって、ishisanのサイトで、どなたかに厳しすぎる・・・と言われてしまったのですが・・・
    どうも、私は、センスをかなりキープしてないと、あんまり評価できず、まして、その人物たちが私の大好きなソロだのイリヤだの、と名乗ると、もう、許せなくなってしまうようです・・・笑

    ガイ・リッチーが同様にシャーロック・ホームズ2本作ったように、コードネーム、おなじおふざけ映画みたいなリズムで続編作るんなら、私はあんまり期待できないけど、何か、ガイ・リッチーじゃなくてもいいから、ビシッとリズムを見出してくれたら、続編も見たいなー、と思っています。

    返信削除
    返信
    1. vadim さん!いらっしいませ~。 確かに責はリッチー監督だろーとしか思えない詰めの甘さ…というかミスマッチ感、随所に感じました、私も。 なので文句もいっぱい垂れているのですが、それでもまぁ、この新コンビも例えば、イーサン・ハントなんかと比べたら、ずっと愛すべきキャラで、これっきりはないだろーとも思ってしまいます。 リッチー監督確かに、あちこち俺様感がぷんぷんしてますよね。
      お坊ちゃんのくせにコックニーもどきのしゃべり方してえらい大口たたいて、反逆児ぶってたり、ちょっとお子ちゃまなのかもしれません。マシュー・ヴォーンのほうが絶対まっとうに男っ気ありますよね。 口出させたくないから自主制作で自費で映画作っちゃったり、レイヤー・ケーキはこっそり結末変えておいたり。(制作会社もプレミア上映で知って大騒ぎになったそうですが) ぎゃぁぎゃぁ大口たたかないけどややることが粋でスマートなのはヴォーン監督のほう・・・ですよね。
      まぁ、この映画決定権はWBが持ってるだろうし、どーなんだろう? 私ッはリッチー監督で、もちょっと何とかなったはずなんじゃない?と思うところは数あれど、まぁ、そこに関しては許容範囲内・・・ですねぇ。誰だったらベターか? ヴォーン監督だったらまずこの不格好なスーツ男配役しないだろうし、そこまで今更はなしもどすんかい!になっちゃうので、配役はそのままで…となるとやらないですよ。自分の作りたい映画で手一杯だろうし。
      それより!なによりこの一話だけで終わらせる、間抜けさのほうが耐えられないですぅー。 ほんとウェイバリーというおっさんが最後にアンクルといっただけの映画になっちゃうのは勘弁…と思ってます。

      削除
  2. 本当に、何度もリメイクの話が持ち上がりながら、やっと半世紀を経てリブートが実現したのに、あの終わりが、本当に終わり、じゃ、上がり損ねた花火、みたいな感じにはなりますよね。しかし、マドンナじゃなくて、ペネロペ・クルスにしようって、ヴォーン氏が言ったのを、却下したあたりから、リッチーのセンスはずれていったんじゃないかなー、と思わずにはいられません。自らの初心のころに返って、人が見ていても見ていなくても、名を知られていても知られていなくても、面白さとは、存在する、という、あの感覚を、思い出して、キチッと作ってくれることを願ってやみません。

    返信削除
    返信
    1. vadimさん! そうですよね~。 面白いことは面白いのだけど、完成度っていうか、もっと練れるんじゃないの~?と思っちゃえるところをきっちりしてよー感は大いにあります。
      そういえば今朝、(あ、もう昨日だ)子供が王様のブランチ見てて、映画の紹介がメイキング映像紹介までして出てたんですよ。そしたらリッチー監督が「音楽は大事だ」と力説していて、いやそりゃ音楽は大事だと思うし、今回のペンバートンのサントラ、単体でかなりいいと思うんだけど、映画シーンが音負けしてちゃ話にならんだろーと強く思いましたね。音楽は大事だけど、あなた映画作ってんだから映画に合わせるか、映画を合わせるかくらいしてよねーと。 リュックベッソンのルーシーという映画があるのですが、スカーレットヨハンセンやモーガンフリーマンまで出てるのに、結構どーでもよく詰まんなくって、エリック・セラの音楽だけ素晴らしいんですよね。 まぁ、ルーシーほどひどい乖離度じゃないのですが、もうちょっととシーンを練ってくれ~とは何回か思いました。要改善点・・・でしょうか。まぁ、改善点としていうからには次作には反映してよね!という思いも込められてるます(笑)

      削除
  3. 確かに!リュック・ベッソンって、いくつか見ましたが、なんか、ぶっきら棒感が否めない映画でした。ガイリッチーも音楽は大事だ!って叫んでいるんですね(笑)映画制作って、体力を要する運動量の作業であると同時に、コンマ何秒かのシーンをカメラ・アングルと演技者の息遣いと映る色や光、そこに付ける音楽というさらなる贅沢を、繊細な神経を使ってマッチさせる・・・それが、頭で分析しなくても、ほとんど感覚で取捨選択できる!というような、センスを要するんでしょうね・・・ガイリッチー、これからもナポソロやるなら腕を磨いてください!!!切に望むって、感じです。ナポソロファンとして。タラちゃんが、イリヤは自分がやりたい、と言ったのは、棚に上げといて…笑・・・彼だったらどんな映画にしたかなー、と、ふと思います。このまま、この調子でガイリッチーがハマーイリヤ使って、凸凹映画作るなら、タラ・イリヤも番外編として作って見せてもらいたかったvadimです!もう、ここまで崩したんなら、なんでもありだ・・・!エグイ顔のイリヤ見せられても耐えるから、ビシッとした映画にしてくれ!なんちゃって

    返信削除
    返信
    1. Vadimさん! うわぁ、タラちゃんイリヤ・・・!私、顔以前にタラちゃん俳優としてあんま高く買ってないのです・・・。
      いや、映画監督として、シナリオライターとしては素晴らしい!!!!と思ってるんですけど、役者は監督業のついでにちょちょっと端にバーのオヤジくらいの役で出てるのがちょうどいいんではないかと。
      でももしフランチャイズとして続いたら、ガイ・リッチー以外の人が監督やる可能性もあるわけで、その時のロテーションの一名にはぜひタランティーノ入ってほしいですね。。

      削除