なんとなく買って観ただけなのに、すごく良かった。
キングスマンのリピート観はやはりコリン・ファースの教会ファイトと映画のペースに突き動かされている感じがあるけど、こっち(The Smoke)はタロン君の表情百変化に魅了されてます。そもそもこんなにいっぱい出てると思ってなかったし。
2年前のキングスマン撮影風景写真でコリン・ファースにしか目が行かず、一緒写ってる少年まったくスルーしてた自分がちょっと恨めしいわ。なんてバカ。
キングスマン見て、このコ絶対いい役者になる!とは思ったけど、もうすでに立派に才能ある役者さんだったのね。
なのでしつこく続きも語る・・・。(前半はこちら)
私Spooksは定年後のウォッチリストに入れてるくらいなので、きちんと見てません。 なのでその辺のトーンとか共通点があるのかはよくわからない。
でもこのThe Smokeは制作の方、演出とかも素敵だと思います。よく練ってあるし、クロージングの美しさ、スマートさはちょっとした映画並みです。こういうの作る人だからヴォーン監督同様、タロン君デニス役に抜擢したんだろうなぁと思います。もしかしたら、タロン君当ててみて出番増やしてお話し変えるくらいのことしたのでしょうか? たった8話なので、そんなにそそくさと書き換えもできないとは思うのですが。
The Smoke のタイトル入り宣伝スチルでタロン君出てるのはありません。
主リードはジェイミー・バンバー、トリッシュ役のジョディ・ウィテカー、ケヴ親友マル役のラシャナン・ストーンです。
番組初めのクレジットだとまずこの3人名前が出てきて、そのあとホワイトウォッチの面々が順次出てきますが、2ブロックめの2番目がタロン君。つまりそういうのを見るとただ出てるよーくらいな感じですが、実質準主役級の登場頻度ですしストーリーも濃い。 これタロン君ファン絶対見なきゃ。キングスマンほど派手じゃないので、どろくさい、暗い英国ドラマが苦手な人はダメかもしれないけど、タロン君はとにかく素晴らしい!
で、エピ7以降ですが・・・
先にはしょったEP6までのケヴとトリッシュの関係ですが、トリッシュはマルと関係持ったことがケヴに知れ、ケヴ、マル、トリッシュの3人は距離を置こうと決めます。またトリッシュは長年隠していた秘密もケヴに打ち明けます。10年前に女の子を出産してすくに養子に出したと。さすがにケヴも受け入れられきれず、トリッシュは出ていきます。
チャーチルの火事一周年の日、トリッシュは養子に出した娘と養母と3人でサッカー観戦に出かけます。その前にケヴを案じてステーションに立ち寄るのです。アズボの件で動揺してるケヴは、トリッシュに何があろうとこのままよりはいい。もう自分の一部が無くなってしまったようで耐えられないと、よりを戻したいと伝えます。迎えの車が来てたのでそそくさと立ち去るトリッシュ。
2年前のキングスマン撮影風景写真でコリン・ファースにしか目が行かず、一緒写ってる少年まったくスルーしてた自分がちょっと恨めしいわ。なんてバカ。
キングスマン見て、このコ絶対いい役者になる!とは思ったけど、もうすでに立派に才能ある役者さんだったのね。
なのでしつこく続きも語る・・・。(前半はこちら)
私Spooksは定年後のウォッチリストに入れてるくらいなので、きちんと見てません。 なのでその辺のトーンとか共通点があるのかはよくわからない。
でもこのThe Smokeは制作の方、演出とかも素敵だと思います。よく練ってあるし、クロージングの美しさ、スマートさはちょっとした映画並みです。こういうの作る人だからヴォーン監督同様、タロン君デニス役に抜擢したんだろうなぁと思います。もしかしたら、タロン君当ててみて出番増やしてお話し変えるくらいのことしたのでしょうか? たった8話なので、そんなにそそくさと書き換えもできないとは思うのですが。
The Smoke のタイトル入り宣伝スチルでタロン君出てるのはありません。
こんなのばっか |
DVDカバー |
番組初めのクレジットだとまずこの3人名前が出てきて、そのあとホワイトウォッチの面々が順次出てきますが、2ブロックめの2番目がタロン君。つまりそういうのを見るとただ出てるよーくらいな感じですが、実質準主役級の登場頻度ですしストーリーも濃い。 これタロン君ファン絶対見なきゃ。キングスマンほど派手じゃないので、どろくさい、暗い英国ドラマが苦手な人はダメかもしれないけど、タロン君はとにかく素晴らしい!
で、エピ7以降ですが・・・
先にはしょったEP6までのケヴとトリッシュの関係ですが、トリッシュはマルと関係持ったことがケヴに知れ、ケヴ、マル、トリッシュの3人は距離を置こうと決めます。またトリッシュは長年隠していた秘密もケヴに打ち明けます。10年前に女の子を出産してすくに養子に出したと。さすがにケヴも受け入れられきれず、トリッシュは出ていきます。
これはJamie Bamberファンサイトより |
チャーチルの火事一周年の日、トリッシュは養子に出した娘と養母と3人でサッカー観戦に出かけます。その前にケヴを案じてステーションに立ち寄るのです。アズボの件で動揺してるケヴは、トリッシュに何があろうとこのままよりはいい。もう自分の一部が無くなってしまったようで耐えられないと、よりを戻したいと伝えます。迎えの車が来てたのでそそくさと立ち去るトリッシュ。
ウォッチが間抜けな酔っぱらいのレスキューに出ているさなか、トリッシュからケヴに電話が入ります。 トンネルの中が渋滞してどうも事故らしい。このまま留まっていていいのかプロに尋ねていたのですが、通信状態が悪く切れてしまいます。
そこにステーションから新たな出動指令。トンネル内での交通事故。トリッシュが娘、娘養母と一緒にいるトンネルです。車の渋滞で入れないのでトンネルの反対側に回るメンバーと二手に分かれます。中ではローリーが横転、巻き込まれた車も数台ひしゃげています。
トンネル内部を確認して、ウォッチと警察に指示を出しているケヴは、トリッシュと娘のグレース、養母の無事を確認、エンジンを切って車の窓を閉め、外に出ないようにと伝えます。
反対側では交通事故に巻き込まれ、つぶれた車の中にいる人の救出、ローリー中身がマーガリンで引火の危険があるために、作業を早く行い、ローリーには消火フォームを敷き詰めるよう指示。ローリーは衝突横転の振動で亀裂ができたのか、あちこちから微量のマーガリンが漏れ続けています。換気ファンが故障なのか止まらなかったり、思うように作業が進まない中、ついに火の手が上がってしまいます。トンネル内の人々はパニックで車から降り、我さきにと外に出ようとしますが煙に巻かれます。トリッシュたちもしばらくは車にいるのですが、周りが逃げているのを見て養母がおびえるグレースを連れて社外に出てしまいます。追いかけるトリッシュですが、発見したのは養母だけ。彼女はグレースとはぐれ半狂乱。けがをしていたので車に戻し、必ずグレースを見つけるからと煙の中に出ていきます。
燃え盛るローリーの反対側では間一髪で車に挟まれた人々を引き出したものの、一人は絶命。消火に必死になるウォッチの面々ですが、ローリーいっぱいの可燃物が燃え盛っているので、火は大きくなる一方。 反対側にいるトリッシュたちを案じるケヴがあまりにも火に近づくので、皆に止められます。ずっとケヴの援護とばかりにくっついて消火していたアズボも一旦離れるのですが、皆がケヴに気をとられ、目を離したすきに「俺が彼女を見つけるから」と叫んで燃え盛る火のなかへダッシュで飛び込んで行ってしまいます。燃料いっぱいのタンクの炎に勢いよく飛び込むのですから、さらに炎上。爆風で煽られたアズボは反対側には無事着地しますが、負傷してしまいます。 煙の中をさまよっていたトリッシュは火を超えて飛び込んできた消防士を見つけ、そのトランシーバーからのケヴの声に気が付きます。
EP7のトレーラーがありました!↓
デニスは無事であり、トリッシュも養母も無事。グレースがはぐれたから探しに行くと、トリッシュはまた車を離れ煙の中へ出て行ってしまいます。エアタンクは車の中の人に置いて、トリッシュのあとを追う、アズボですが、負傷と煙にまかれて体が動きません。
反対側では呆然としているケヴにマルが声をかけます。ルーキー(アズボ)でも越えられたんだから、俺たちもできると、二人はそれぞれ予備のエアタンクも担いで炎を超えます。
マルとケヴは二手に分かれてトリッシュを探します。ケヴの姿に動かない体を引きずって隠れようとするアズボ。アズボはケヴに自分は放置してトリッシュを探しにいってくれと頼みます。一旦はその場を離れかけたケヴですが、引き返して来ます。トリッシュのためにタンクは残しておいてくれと、抵抗するアズボを叱りつけ、エアを装着させ、ケヴはまた歩き出します。ケヴに償いたいのに、償えず、足手まといになるアズボは泣き崩れます。通信でグレースは無事表に出て保護されたことが伝えられ、あとはトリッシュだけ。ケヴは煙の中を歩き回るのですが、見つかりません。ケヴのエアタンクも空になり、マスクを外したケヴも煙の中で倒れてしまいます。
救急車で搬送されるケヴ。アズボも同様に病院に収容。ですが、トリッシュの行方は分らず、病院のベッドで泣き崩れるケヴ。
夜中の病室でアズボがケヴを覗き込んでいます。どうして自分を放置しなかったのかと。「それくらいしか俺にはできることはなかったのに。あんたのために他に俺ができることなんてわからない。あんたは何が望みなんだ?」と呟くように言って自分のベッドに戻るアズボ。
翌朝、トリッシュは別の病院に無事収容されていたこと、ケヴの労災認定がおり、15万ポンドが振り込まれたなどの知らせがあり、早々に退院するケヴ。新しい車を買ってトリッシュを迎えに行きます。新車はキャンプ用バンなのですが、ケヴはグレースも連れて、海のそばのサウスエンドに行こうと提案します。Southend on Sea という場所で通称サウスエンドなのですが、二人の間ではS.O.S.と呼ぶのが合言葉。ケヴはトリッシュを送り、ステーションの非番の日バーベキューパーティに顔を出します、がメンバーに前日のねぎらいをすると少し抜けてチャーチルに行ってくると。大火事で死んだ赤ん坊の母親ローザが慰霊の植樹セレモニーを行うので、出てきたいからと。
チャーチルではローザが一人で苗木とスコップ類を持ち込み、中庭で土を掘っています。窓からローザをおちょくるゴグ。通りかかったデニスはローザを手伝い、まだ咳込みながら穴を掘ります。
自宅に戻って手を洗うデニスが窓の外を見るとゴグがローザに絡んでいます。木が目障りだから植樹をやめろと。ローザが無視するとゴグは土に放尿して立ち去ります。
デニスはゴグの家に来て諭そうとします。ローザに謝るようにと。そしてすべてケヴに告白したことも伝えます。デニスはゴグにローザのもとに行って自分のやったことを詫びろというのですが、ゴグは、自分を巻き込むな、自分には妹エミリーがいるのだからとデニスに言います。デニスはゴグがセレモニーに出てせめてもの哀悼をみせ、人としてやるべきことをやってくれるなら・・・とゴグを諫めています。
ケヴもチャーチルに到着。植樹が始まります。ばらばらと集まってきているチャーチル住人。デニスも階下へ降りケヴの隣に立ちます。ケヴはアズボに言います「俺は決めた。お前が自分のやったことに直面する根性があるのか、そうであれば、彼女がすべてを許そうとしているなら、俺だってすべて忘れられる」 ローザは植樹に来てくれた礼と自分の赤ん坊への思いを短く語ります。ですが、その後、ローザは抑えられなくなってわめきます。「みんな誰がやったか、どうしてあたしの赤ん坊が死んだのか知っているくせに!何も言わないあんたたちだって同罪よ!こんなことを起こらせてるんだから!」ばらばらと去っていく住人。ケヴはローザに植樹の手伝いを申し出るのですが、ローザは自分の手でやりたいからと断り、どこかで話をしようというケヴに角のパブで待っているようにと伝えます。ケヴはパブで待ちますが・・・ローザは現れません。ケヴは夫とも子供とも別れて一人になってしまったローザあてに労災で降りた補償の2/3の金額の小切手を書きます。そしてチャーチルに向かうケヴ。
ローザは植樹を終え、ぬいぐるみと自分の十字架を木にかけ、じょうろの入ったビニール袋を手にチャーチルに入っていきます。途中すれ違ったデニスが声をかけるのですが素通り。ローザはゴグの家の前にひざまづき、ポスト口からじょうろで灯油を注ぎ込み火をつけます。そのまま去るローザ。
チャーチルに戻ってきたケヴはローザが木のところにおらず、またローザが身に着けていた十字架まで木にかかっているのを不審に思って手に取ります。そこへパンパンと階上から何かをたたく音。階上の部屋から煙が出ており、中から助けを求めて窓をたたいている音。ケヴはすっ飛んでいきます。窓から中庭をのぞいていたアズボもケヴの様子に事態に気づき、飛び出します。
ゴグの家のドアはすでに火まみれ。それを蹴り倒し、中で倒れているゴグの妹エミリーを運び出すケヴ。ちょうどそこへ来たアズボにエミリーを渡し、まだ中にいるはずのゴグの救出に向かいます。ゴグは寝入っていたので火の手に気づくのが遅れたのです。フラットはすでに火の海。ゴグに向けて手を差し出すケヴ。ですが、火が強すぎ、ゴグは渡れません。パニックになって悪態をつくゴグ。ケヴの頭にフラッシュバックのようにあの大火事からこれまでのゴグ極悪非道ぶりが蘇ります。ケヴは加勢に戻ってきたアズボの目の前で、火の中にゴグを残したまま部屋のドアを閉じます。 「もう間に合わない」とアズボを促し、エミリーを抱いて表に出るケヴ。火の手は強いし、丸腰では何もできず、ケヴについて後ずさって出るアズボ。ケヴはアズボに言います。「これで終わりだ(It's over.)」と。ケヴの顔はすっきりしてますが、アズボは涙まじりに尋ねます。「ローザだと思う?」と。「俺が思うに、俺たちはローザを家まで送っていったよな? だからこの火事が起きたときにはローザはずっと離れたところにいたはずだ。そうだろ?」と返すケヴ。
アズボの顔に当惑と怒りが浮かび、ケヴがまだ抱いていたエミリーを抱きとり、後ずさりします。アズボの様子に驚くケヴ。「あんたは奴が運び出されるのを見るんだろ!俺はごめんだ!」とエミリーを抱いて歩いていくアズボ。振り返りもしないアズボに向かってケヴが叫びます。「お前も俺のそばにいたわけじゃなかったんだな!だからおわりなのか!アズボ!」ケヴの顔は真っ赤で半泣き状態。
「もう大丈夫だから、もう大丈夫だから」と唱えながらエミリーを抱いて歩き続けるアズボ。
・・・・・・ 私、どうしてケヴがそんな悲痛な声で怒っているのかわかりませんでした。アズボが死んだゴグを見たくないのは当然です。悪党で迷惑でも、幼馴染だし、アズボがゴグのために泣いても変ではありません。
この後で、ケヴはこわれて…というか糸がきれたように突拍子もないことをしでかします。
そして、夕方近く、アズボもステーションにやってくるのですが、その時のアズボの表情を見て理解しました。
バーベキューがあるし、移動するマルの送別もあるし、病院収容されたアズボを心配してるだろう皆に顔出しにやってくるのですが、顔つきが変わっています。影が消えて精悍になってるのです。(タロン君つくづく芸達者!)ケヴのオフィスに立ち寄って、当然誰もいないのですが・・・。
ふっと遠い目をするのです。穏やかな笑みをたたえて、ちょっとなつかしい想い出に思いを馳せてるかのように。(この表情、何気に神々しい。タロン君初出の表情。これのちょうど5:15-5:17)
アズボにはケヴのことはもう過去で、あのチャーチルの最後の瞬間が彼らの別れだったのだと。
そういうことだったのだとようやく理解しました。
ここはやるせなく哀しい。
人間そんなに簡単になんでも忘れられない。ローザだって宗教団体に入ったって子供を殺された悲しみとゴグへの恨みは昇華できなかった。ケヴだって、大火で焼かれた恐怖と一生不俱になってしまった体の痛み、辛さ、悲しみ、苦しみはどう理屈をつけてもなかったことにはできなかった。当然だと思います。
ゴグは自業自得ではあるけども、ゴグの環境とゴグが妹エミリーを育てなければならなかった事実も何とも言えない。(話し飛びますが、ゴグも妹エミリーも美形で暴力のメロディーを思い出しました)
ケヴはアズボのためにもゴグを殺してしまいました。 そして、ケヴはその秘密をアズボと共有できると思っていたかのよう。でもアズボは拒否。迷惑なお父さん同様、かかわりたくないと思いながらもゴグを愛してたでしょう。それに、アズボはすべて告白して、捨て身で償おうとしている間に大人になっていた。ゴグとデニスの関係が少し違ってきていたと思いました。 デニスはゴグを諭そし、謝らせようとしていた。ただすくんでまたは乗せられて服従する関係じゃなくなってきていた。アズボはアズボでゴグが人に戻るのを期待していた?ゴグは中庭に降りこそしなかったが、ベランダから植樹を見ていた。アズボが振り返ると中に入ってしまったけど。
なのにケヴの幕引きとはゴグを殺してアズボも解放することだったのでした。
感のいいアズボはケヴがどこかに行ってしまうことも整頓されたオフィスを見て気づいたのでしょう。
チャーチルでアズボが去った後、一度ケヴはステーションに戻り、通信でチャーチルは鎮火、一死体確認の連絡を聞きます。それから思い立ったように、サウスエンドの海にトリッシュを誘うのですが、彼女にメールするS.O.S. - Southend On Seaなのはわかるけど、なんて象徴的な略語! 救いを求めているケヴの心の叫びのようで悲痛なのです。ケヴはトリッシュの家にバンを置き(不在だったの?)ステーションの消防車を一台持ち出します。ご機嫌で運転しているケヴですが、ドアを素手で閉めたやけどは痛み、バックミラーにゴグの亡霊を見ます。ケヴはゴグを殺して、新たな闇を自分の中に作ってしまったかのよう。(事実をアズボと共有できていれば、こうはならなかったの?何故アズボとそんな秘密を持とうとしたのだろう?)
一方アズボは皆がバーベキューをやっている屋上へと向かいます。皆次々と寄ってきてアズボをハグします。ケヴ不在でも、アズボはもう皆に仲間として、家族のように受け入れられるようになりました。かつてケヴが諭したように、ケヴがいなくても皆とやっていけるし、前日のアズボの無鉄砲だけど勇敢な活躍ぶりで、皆からレスペクトもされています。チャーチルのごくつぶしだなんて誰ももう思っていません。
バーベキューが終了、ウォッチのメンバーもそれぞれ帰途につきます。それぞれの将来を示唆するような映像。その中で、階下に降りたアズボが机の上に置かれたタッパーの中から音がするのに気づきます。 タッパーには屋上でバーベキュー準備をしているときにうっかり煙突にいた鳥をたたき落とした年長者ビリーが、失神している鳥を、保護していたのです。アズボがふたを開けると、鳥が飛びだします。窓のところで外に出ようと羽ばたいている鳥を見上げるアズボ。
・・・・・このシーンもとても印象的でした。
まるで傷ついていたアズボも解放されて鳥と同じくこれから飛び立つかのようで。
でもケヴは宿敵のように探していたゴグを殺して解放されたように見えない。(ケヴについては別途)
もう一つ最終エピにはとても印象的なシーンがあります。それはアズボのクロージングショット。
EP1で出動指令が出た時に、ポール(あのブリジット・ジョーンズがおしり丸出しで滑り落ちたあれです。)に向かってダッシュしかけたアズボはマルに叱られてました。階段の方が早いから誰も使わないのだと。
でも、するするするってやってみたかったんだね、きっと。非番で私服姿、出動していく同僚消防士たちの間を抜けてポールに向かうアズボ。 ポールにつかまって、にまっといたずらっこスマイル。その顔がかわいい。これもまた見たことない顔。 同じスマイルでもキングスマン最後のエグジーのにこにこスマイルとは全然違ってます。どっちもかわいいですが、まったくの別人顔なのです。
前にも紹介したFanvidですが、この一番最後がそのするするのところです。
これ、かなり、順を追って最初から最後までアズボのダイジェストになってますね。
ちなみにThe Smoke見て気づきました。キングスマン、タロン君出演シーンで一番最初に撮ったのは子犬選ぶとこだったのだと。 アズボはてっぺんだけ残して両横剃ってるフーリガンスタイルなのですが、実は私あのロキシーとならんでるとこで、きたない頭だなぁ・・・と思ってたのです。(中途半端にちょびっと伸びてるから) 水攻めシーンだってもうちょっと髪長いもん。
ですが最後の最後でものすごく考えてしまいました。このドラマ。主人公ケヴにトリッシュがずっとついて行ってくれることを願ってやみません。この一番最後の海の中の二人のシーンもロマンチックで素敵なのですが、ケヴ本当に大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。
ケヴはものすごく寂しがりやなのでしょう。ウォッチの大将で自分の部下たちを親身になって、まるで親代わり、兄代わりのように面倒見ます。ケヴは18歳からずっと消防士として生きてきました。誇りも持っています。でも消防士って薄給なのに命がけの肉体重労働。みな続かないのです。現にこのお話でもクロージングでホワイト・ウォッチのお笑いコンビ2名はそれぞれ別の道に行きそうな様相です。
ケヴは大火事の後から、かなりこわれていたのでしょう。それはケヴの心情が危うくなると必ず現れるセラピストにも出てると思います。このセラピスト、怖いです。ケヴは子供も望めなくなって苦しんでるのに、このセラピストは今にも破水しそうなパンパンの妊婦。ホルスタインのような乳房といいfertility(生殖)の権化。3か月が経過しているはずのEP7-8あたりでもこの姿で現れるととても気持ち悪くて怖い。Sterile(生殖不能)となったケヴへのあてつけのような姿。そんな幻影が視界にちらちらしてまともなわけがない。
アズボにとってケヴは人生を変え、解放してくれた人。ゴグのことは賛同できなくても、もう許してる顔してます。
だけど、ケヴにとってアズボは何だったのだろう?苦しくて救いを求めていたケヴは救いを求めてる少年を代わりに救おうとしていたのでしょうか。若くて、まだ将来のある少年を正しい道に戻し、歩ませることで、自分の取り返せない時間の代わりにでもなるとでも? ケヴは部下のジギーの子供を見て、自分が子供を持つことはないことを思い出し、一人で泣き崩れるのですが…何を思ったのか電話する相手はアズボです。そしてアズボの留守電に熱い励ましメッセージを残すのです。
トリッシュを別れることにしたあと、いきなり車のキーをとり、向かった先はチャーチル。これはゴグを探しに行ったのかアズボを迎えに行ったのかよくわかりません。アズボがヘンであれば追っかけて保護するし、遁走すれば迎えに行く。ですがケヴ自身が辛い時もなぜかアズボに気がまわるよう。実はアズボに救いをもとめてた?アズボはケヴの癒しにはなってるようには見えました。
アズボが歩めるようになったのはいいけど、解放された瞬間、ケヴから去ってしまうのは(だからとんでいく鳥と重なるの?)冷たい気もしました。(だから翻弄してるかのようにもみえるのよ、この少年)でもその最後の瞬間までは、ケヴのために命投げすくらいな衷心だったのですが。(タロン君曰く、デニスはケヴに対してMad Loyality-狂気ざたの忠誠心があると)
・・・・これがアメリカものだったりしたら、ゴグ退治で正義は勝ったとばかりに野郎二人が並んでゴグが運び出されるとこ見てて、消防車、救急車パトカーがちょろちょろしてる…とかなんだろうなぁ。欧州系はそんな単純にハッピーエンドで終わりゃしません。
このエンディングで確かにしらっと同メンバーでS2は作りなかったんだろうなぁ…とは思いますが、数年後でも、大人になったアズボとケヴをリユニオンしてあげてほしい…くらいには思います。成長したアズボがウォッチの大将になっててもいいと思います。(最もそんな数年後にタロン君が地味目のTVドラマにでれるかどうか、怪しいですよね。今の勢いだと)
その時にケヴにも心の平安と幸せがあることを祈ります。
それで、長々と一人語りをしてしまったのですが、ここまでの乱文を読まれた方ありがとうございます。
タロン君ファンの方、タロン君登場シーンダイジェストのようなのもありました。
が、これだけでは欲求不満になりDVD購入に走ったのが私。
もし英アマで買われる方、同タイトルの華麗なるペテン師たちS5以降に登場していたMatt de Angeloが主人公の同タイトル映画もありますので、くれぐれもお間違えないように。
The Smoke 関連記事はこちら
そこにステーションから新たな出動指令。トンネル内での交通事故。トリッシュが娘、娘養母と一緒にいるトンネルです。車の渋滞で入れないのでトンネルの反対側に回るメンバーと二手に分かれます。中ではローリーが横転、巻き込まれた車も数台ひしゃげています。
トンネル内部を確認して、ウォッチと警察に指示を出しているケヴは、トリッシュと娘のグレース、養母の無事を確認、エンジンを切って車の窓を閉め、外に出ないようにと伝えます。
反対側では交通事故に巻き込まれ、つぶれた車の中にいる人の救出、ローリー中身がマーガリンで引火の危険があるために、作業を早く行い、ローリーには消火フォームを敷き詰めるよう指示。ローリーは衝突横転の振動で亀裂ができたのか、あちこちから微量のマーガリンが漏れ続けています。換気ファンが故障なのか止まらなかったり、思うように作業が進まない中、ついに火の手が上がってしまいます。トンネル内の人々はパニックで車から降り、我さきにと外に出ようとしますが煙に巻かれます。トリッシュたちもしばらくは車にいるのですが、周りが逃げているのを見て養母がおびえるグレースを連れて社外に出てしまいます。追いかけるトリッシュですが、発見したのは養母だけ。彼女はグレースとはぐれ半狂乱。けがをしていたので車に戻し、必ずグレースを見つけるからと煙の中に出ていきます。
燃え盛るローリーの反対側では間一髪で車に挟まれた人々を引き出したものの、一人は絶命。消火に必死になるウォッチの面々ですが、ローリーいっぱいの可燃物が燃え盛っているので、火は大きくなる一方。 反対側にいるトリッシュたちを案じるケヴがあまりにも火に近づくので、皆に止められます。ずっとケヴの援護とばかりにくっついて消火していたアズボも一旦離れるのですが、皆がケヴに気をとられ、目を離したすきに「俺が彼女を見つけるから」と叫んで燃え盛る火のなかへダッシュで飛び込んで行ってしまいます。燃料いっぱいのタンクの炎に勢いよく飛び込むのですから、さらに炎上。爆風で煽られたアズボは反対側には無事着地しますが、負傷してしまいます。 煙の中をさまよっていたトリッシュは火を超えて飛び込んできた消防士を見つけ、そのトランシーバーからのケヴの声に気が付きます。
EP7のトレーラーがありました!↓
デニスは無事であり、トリッシュも養母も無事。グレースがはぐれたから探しに行くと、トリッシュはまた車を離れ煙の中へ出て行ってしまいます。エアタンクは車の中の人に置いて、トリッシュのあとを追う、アズボですが、負傷と煙にまかれて体が動きません。
反対側では呆然としているケヴにマルが声をかけます。ルーキー(アズボ)でも越えられたんだから、俺たちもできると、二人はそれぞれ予備のエアタンクも担いで炎を超えます。
マルとケヴは二手に分かれてトリッシュを探します。ケヴの姿に動かない体を引きずって隠れようとするアズボ。アズボはケヴに自分は放置してトリッシュを探しにいってくれと頼みます。一旦はその場を離れかけたケヴですが、引き返して来ます。トリッシュのためにタンクは残しておいてくれと、抵抗するアズボを叱りつけ、エアを装着させ、ケヴはまた歩き出します。ケヴに償いたいのに、償えず、足手まといになるアズボは泣き崩れます。通信でグレースは無事表に出て保護されたことが伝えられ、あとはトリッシュだけ。ケヴは煙の中を歩き回るのですが、見つかりません。ケヴのエアタンクも空になり、マスクを外したケヴも煙の中で倒れてしまいます。
救急車で搬送されるケヴ。アズボも同様に病院に収容。ですが、トリッシュの行方は分らず、病院のベッドで泣き崩れるケヴ。
夜中の病室でアズボがケヴを覗き込んでいます。どうして自分を放置しなかったのかと。「それくらいしか俺にはできることはなかったのに。あんたのために他に俺ができることなんてわからない。あんたは何が望みなんだ?」と呟くように言って自分のベッドに戻るアズボ。
翌朝、トリッシュは別の病院に無事収容されていたこと、ケヴの労災認定がおり、15万ポンドが振り込まれたなどの知らせがあり、早々に退院するケヴ。新しい車を買ってトリッシュを迎えに行きます。新車はキャンプ用バンなのですが、ケヴはグレースも連れて、海のそばのサウスエンドに行こうと提案します。Southend on Sea という場所で通称サウスエンドなのですが、二人の間ではS.O.S.と呼ぶのが合言葉。ケヴはトリッシュを送り、ステーションの非番の日バーベキューパーティに顔を出します、がメンバーに前日のねぎらいをすると少し抜けてチャーチルに行ってくると。大火事で死んだ赤ん坊の母親ローザが慰霊の植樹セレモニーを行うので、出てきたいからと。
チャーチルではローザが一人で苗木とスコップ類を持ち込み、中庭で土を掘っています。窓からローザをおちょくるゴグ。通りかかったデニスはローザを手伝い、まだ咳込みながら穴を掘ります。
自宅に戻って手を洗うデニスが窓の外を見るとゴグがローザに絡んでいます。木が目障りだから植樹をやめろと。ローザが無視するとゴグは土に放尿して立ち去ります。
デニスはゴグの家に来て諭そうとします。ローザに謝るようにと。そしてすべてケヴに告白したことも伝えます。デニスはゴグにローザのもとに行って自分のやったことを詫びろというのですが、ゴグは、自分を巻き込むな、自分には妹エミリーがいるのだからとデニスに言います。デニスはゴグがセレモニーに出てせめてもの哀悼をみせ、人としてやるべきことをやってくれるなら・・・とゴグを諫めています。
ケヴもチャーチルに到着。植樹が始まります。ばらばらと集まってきているチャーチル住人。デニスも階下へ降りケヴの隣に立ちます。ケヴはアズボに言います「俺は決めた。お前が自分のやったことに直面する根性があるのか、そうであれば、彼女がすべてを許そうとしているなら、俺だってすべて忘れられる」 ローザは植樹に来てくれた礼と自分の赤ん坊への思いを短く語ります。ですが、その後、ローザは抑えられなくなってわめきます。「みんな誰がやったか、どうしてあたしの赤ん坊が死んだのか知っているくせに!何も言わないあんたたちだって同罪よ!こんなことを起こらせてるんだから!」ばらばらと去っていく住人。ケヴはローザに植樹の手伝いを申し出るのですが、ローザは自分の手でやりたいからと断り、どこかで話をしようというケヴに角のパブで待っているようにと伝えます。ケヴはパブで待ちますが・・・ローザは現れません。ケヴは夫とも子供とも別れて一人になってしまったローザあてに労災で降りた補償の2/3の金額の小切手を書きます。そしてチャーチルに向かうケヴ。
ローザは植樹を終え、ぬいぐるみと自分の十字架を木にかけ、じょうろの入ったビニール袋を手にチャーチルに入っていきます。途中すれ違ったデニスが声をかけるのですが素通り。ローザはゴグの家の前にひざまづき、ポスト口からじょうろで灯油を注ぎ込み火をつけます。そのまま去るローザ。
チャーチルに戻ってきたケヴはローザが木のところにおらず、またローザが身に着けていた十字架まで木にかかっているのを不審に思って手に取ります。そこへパンパンと階上から何かをたたく音。階上の部屋から煙が出ており、中から助けを求めて窓をたたいている音。ケヴはすっ飛んでいきます。窓から中庭をのぞいていたアズボもケヴの様子に事態に気づき、飛び出します。
ゴグの家のドアはすでに火まみれ。それを蹴り倒し、中で倒れているゴグの妹エミリーを運び出すケヴ。ちょうどそこへ来たアズボにエミリーを渡し、まだ中にいるはずのゴグの救出に向かいます。ゴグは寝入っていたので火の手に気づくのが遅れたのです。フラットはすでに火の海。ゴグに向けて手を差し出すケヴ。ですが、火が強すぎ、ゴグは渡れません。パニックになって悪態をつくゴグ。ケヴの頭にフラッシュバックのようにあの大火事からこれまでのゴグ極悪非道ぶりが蘇ります。ケヴは加勢に戻ってきたアズボの目の前で、火の中にゴグを残したまま部屋のドアを閉じます。 「もう間に合わない」とアズボを促し、エミリーを抱いて表に出るケヴ。火の手は強いし、丸腰では何もできず、ケヴについて後ずさって出るアズボ。ケヴはアズボに言います。「これで終わりだ(It's over.)」と。ケヴの顔はすっきりしてますが、アズボは涙まじりに尋ねます。「ローザだと思う?」と。「俺が思うに、俺たちはローザを家まで送っていったよな? だからこの火事が起きたときにはローザはずっと離れたところにいたはずだ。そうだろ?」と返すケヴ。
アズボの顔に当惑と怒りが浮かび、ケヴがまだ抱いていたエミリーを抱きとり、後ずさりします。アズボの様子に驚くケヴ。「あんたは奴が運び出されるのを見るんだろ!俺はごめんだ!」とエミリーを抱いて歩いていくアズボ。振り返りもしないアズボに向かってケヴが叫びます。「お前も俺のそばにいたわけじゃなかったんだな!だからおわりなのか!アズボ!」ケヴの顔は真っ赤で半泣き状態。
「もう大丈夫だから、もう大丈夫だから」と唱えながらエミリーを抱いて歩き続けるアズボ。
・・・・・・ 私、どうしてケヴがそんな悲痛な声で怒っているのかわかりませんでした。アズボが死んだゴグを見たくないのは当然です。悪党で迷惑でも、幼馴染だし、アズボがゴグのために泣いても変ではありません。
この後で、ケヴはこわれて…というか糸がきれたように突拍子もないことをしでかします。
そして、夕方近く、アズボもステーションにやってくるのですが、その時のアズボの表情を見て理解しました。
バーベキューがあるし、移動するマルの送別もあるし、病院収容されたアズボを心配してるだろう皆に顔出しにやってくるのですが、顔つきが変わっています。影が消えて精悍になってるのです。(タロン君つくづく芸達者!)ケヴのオフィスに立ち寄って、当然誰もいないのですが・・・。
ふっと遠い目をするのです。穏やかな笑みをたたえて、ちょっとなつかしい想い出に思いを馳せてるかのように。(この表情、何気に神々しい。タロン君初出の表情。これのちょうど5:15-5:17)
(2015.02.10 見つけたので追加しました↓ きれいでしょ、この表情)
その顔をみて、あれが別れだったんだ!と気づきました。だからケヴは悲痛な声でアズボを呼んでたのだと。アズボにはケヴのことはもう過去で、あのチャーチルの最後の瞬間が彼らの別れだったのだと。
そういうことだったのだとようやく理解しました。
ここはやるせなく哀しい。
人間そんなに簡単になんでも忘れられない。ローザだって宗教団体に入ったって子供を殺された悲しみとゴグへの恨みは昇華できなかった。ケヴだって、大火で焼かれた恐怖と一生不俱になってしまった体の痛み、辛さ、悲しみ、苦しみはどう理屈をつけてもなかったことにはできなかった。当然だと思います。
ゴグは自業自得ではあるけども、ゴグの環境とゴグが妹エミリーを育てなければならなかった事実も何とも言えない。(話し飛びますが、ゴグも妹エミリーも美形で暴力のメロディーを思い出しました)
ケヴはアズボのためにもゴグを殺してしまいました。 そして、ケヴはその秘密をアズボと共有できると思っていたかのよう。でもアズボは拒否。迷惑なお父さん同様、かかわりたくないと思いながらもゴグを愛してたでしょう。それに、アズボはすべて告白して、捨て身で償おうとしている間に大人になっていた。ゴグとデニスの関係が少し違ってきていたと思いました。 デニスはゴグを諭そし、謝らせようとしていた。ただすくんでまたは乗せられて服従する関係じゃなくなってきていた。アズボはアズボでゴグが人に戻るのを期待していた?ゴグは中庭に降りこそしなかったが、ベランダから植樹を見ていた。アズボが振り返ると中に入ってしまったけど。
なのにケヴの幕引きとはゴグを殺してアズボも解放することだったのでした。
感のいいアズボはケヴがどこかに行ってしまうことも整頓されたオフィスを見て気づいたのでしょう。
チャーチルでアズボが去った後、一度ケヴはステーションに戻り、通信でチャーチルは鎮火、一死体確認の連絡を聞きます。それから思い立ったように、サウスエンドの海にトリッシュを誘うのですが、彼女にメールするS.O.S. - Southend On Seaなのはわかるけど、なんて象徴的な略語! 救いを求めているケヴの心の叫びのようで悲痛なのです。ケヴはトリッシュの家にバンを置き(不在だったの?)ステーションの消防車を一台持ち出します。ご機嫌で運転しているケヴですが、ドアを素手で閉めたやけどは痛み、バックミラーにゴグの亡霊を見ます。ケヴはゴグを殺して、新たな闇を自分の中に作ってしまったかのよう。(事実をアズボと共有できていれば、こうはならなかったの?何故アズボとそんな秘密を持とうとしたのだろう?)
バーベキューが終了、ウォッチのメンバーもそれぞれ帰途につきます。それぞれの将来を示唆するような映像。その中で、階下に降りたアズボが机の上に置かれたタッパーの中から音がするのに気づきます。 タッパーには屋上でバーベキュー準備をしているときにうっかり煙突にいた鳥をたたき落とした年長者ビリーが、失神している鳥を、保護していたのです。アズボがふたを開けると、鳥が飛びだします。窓のところで外に出ようと羽ばたいている鳥を見上げるアズボ。
・・・・・このシーンもとても印象的でした。
まるで傷ついていたアズボも解放されて鳥と同じくこれから飛び立つかのようで。
でもケヴは宿敵のように探していたゴグを殺して解放されたように見えない。(ケヴについては別途)
もう一つ最終エピにはとても印象的なシーンがあります。それはアズボのクロージングショット。
EP1で出動指令が出た時に、ポール(あのブリジット・ジョーンズがおしり丸出しで滑り落ちたあれです。)に向かってダッシュしかけたアズボはマルに叱られてました。階段の方が早いから誰も使わないのだと。
でも、するするするってやってみたかったんだね、きっと。非番で私服姿、出動していく同僚消防士たちの間を抜けてポールに向かうアズボ。 ポールにつかまって、にまっといたずらっこスマイル。その顔がかわいい。これもまた見たことない顔。 同じスマイルでもキングスマン最後のエグジーのにこにこスマイルとは全然違ってます。どっちもかわいいですが、まったくの別人顔なのです。
前にも紹介したFanvidですが、この一番最後がそのするするのところです。
これ、かなり、順を追って最初から最後までアズボのダイジェストになってますね。
そう、タロン君、アズボはアズボ、エグジーはエグジーで全然違うのです。顔つきから話し方まで。どっちもカウンシルフラットに住んでるガラの悪い子のはずなんですが。
ちなみにThe Smoke見て気づきました。キングスマン、タロン君出演シーンで一番最初に撮ったのは子犬選ぶとこだったのだと。 アズボはてっぺんだけ残して両横剃ってるフーリガンスタイルなのですが、実は私あのロキシーとならんでるとこで、きたない頭だなぁ・・・と思ってたのです。(中途半端にちょびっと伸びてるから) 水攻めシーンだってもうちょっと髪長いもん。
ですが最後の最後でものすごく考えてしまいました。このドラマ。主人公ケヴにトリッシュがずっとついて行ってくれることを願ってやみません。この一番最後の海の中の二人のシーンもロマンチックで素敵なのですが、ケヴ本当に大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。
ケヴはものすごく寂しがりやなのでしょう。ウォッチの大将で自分の部下たちを親身になって、まるで親代わり、兄代わりのように面倒見ます。ケヴは18歳からずっと消防士として生きてきました。誇りも持っています。でも消防士って薄給なのに命がけの肉体重労働。みな続かないのです。現にこのお話でもクロージングでホワイト・ウォッチのお笑いコンビ2名はそれぞれ別の道に行きそうな様相です。
ケヴは大火事の後から、かなりこわれていたのでしょう。それはケヴの心情が危うくなると必ず現れるセラピストにも出てると思います。このセラピスト、怖いです。ケヴは子供も望めなくなって苦しんでるのに、このセラピストは今にも破水しそうなパンパンの妊婦。ホルスタインのような乳房といいfertility(生殖)の権化。3か月が経過しているはずのEP7-8あたりでもこの姿で現れるととても気持ち悪くて怖い。Sterile(生殖不能)となったケヴへのあてつけのような姿。そんな幻影が視界にちらちらしてまともなわけがない。
アズボにとってケヴは人生を変え、解放してくれた人。ゴグのことは賛同できなくても、もう許してる顔してます。
だけど、ケヴにとってアズボは何だったのだろう?苦しくて救いを求めていたケヴは救いを求めてる少年を代わりに救おうとしていたのでしょうか。若くて、まだ将来のある少年を正しい道に戻し、歩ませることで、自分の取り返せない時間の代わりにでもなるとでも? ケヴは部下のジギーの子供を見て、自分が子供を持つことはないことを思い出し、一人で泣き崩れるのですが…何を思ったのか電話する相手はアズボです。そしてアズボの留守電に熱い励ましメッセージを残すのです。
トリッシュを別れることにしたあと、いきなり車のキーをとり、向かった先はチャーチル。これはゴグを探しに行ったのかアズボを迎えに行ったのかよくわかりません。アズボがヘンであれば追っかけて保護するし、遁走すれば迎えに行く。ですがケヴ自身が辛い時もなぜかアズボに気がまわるよう。実はアズボに救いをもとめてた?アズボはケヴの癒しにはなってるようには見えました。
アズボが歩めるようになったのはいいけど、解放された瞬間、ケヴから去ってしまうのは(だからとんでいく鳥と重なるの?)冷たい気もしました。(だから翻弄してるかのようにもみえるのよ、この少年)でもその最後の瞬間までは、ケヴのために命投げすくらいな衷心だったのですが。(タロン君曰く、デニスはケヴに対してMad Loyality-狂気ざたの忠誠心があると)
・・・・これがアメリカものだったりしたら、ゴグ退治で正義は勝ったとばかりに野郎二人が並んでゴグが運び出されるとこ見てて、消防車、救急車パトカーがちょろちょろしてる…とかなんだろうなぁ。欧州系はそんな単純にハッピーエンドで終わりゃしません。
このエンディングで確かにしらっと同メンバーでS2は作りなかったんだろうなぁ…とは思いますが、数年後でも、大人になったアズボとケヴをリユニオンしてあげてほしい…くらいには思います。成長したアズボがウォッチの大将になっててもいいと思います。(最もそんな数年後にタロン君が地味目のTVドラマにでれるかどうか、怪しいですよね。今の勢いだと)
その時にケヴにも心の平安と幸せがあることを祈ります。
それで、長々と一人語りをしてしまったのですが、ここまでの乱文を読まれた方ありがとうございます。
タロン君ファンの方、タロン君登場シーンダイジェストのようなのもありました。
が、これだけでは欲求不満になりDVD購入に走ったのが私。
もし英アマで買われる方、同タイトルの華麗なるペテン師たちS5以降に登場していたMatt de Angeloが主人公の同タイトル映画もありますので、くれぐれもお間違えないように。
The Smoke 関連記事はこちら
どうも、taraです。
返信削除今回はこちらから。
Smoke 購入決めましたが、あいにく12月に引っかかってしまった為、来月以降に注文する事に
しました。 前にこの時期に注文して、えらく時間がかかってヤキモキした記憶があるので。
それから、戦場の~、今日届きました。間抜けな事にDISCASで単品レンタルした同DVDと
一緒に郵便配達の方が届けてくれましたww この時点でおんなじ映画のDVDが三枚も・・・
AXNミスで、タロンがゲスト出演したルイス警部はご覧になりましたか?
私は見たんですが、いまひとつという感想でした。
Legend おそらく日本でも 公開されるとは思うんですが、いつになるんでしょうね。
でも私はこれよりも、イーグルよりも、金持ち坊ちゃんクラブの方が待ち遠しいです。
若い衆が浮かれて、躓いて、どんどん転げ落ちるというサマが見たい!
とりとめなく書いてしまってすみません。
それでは、このあと【レンタル版の】戦場のラブレターを見る事にします。
taraさん! そっかぁーもうじきクリスマスですもんね。 私本頼んじゃった。出荷通知だけはもう来たんですが・・・英アマって何もなければ一週間かからないこともあるのでついついいいほうに思っちゃいます。
削除あ、ルイス警部もう、やっちゃったんだ。 私今ケーブル解約しちゃったから、必要な時だけお友達に落としてもらったりするのですが、シーズンとEP番号勘違いしてたかも。しまった! なので私つべに出てるの程度しか見てません。なんかカレッジが似合わないなーと思ったくらいで。あんまりルイス警部も好みでもないし。 Smokeでもお父さんやゴグはチャブスって呼んだりするんですが、(Chubbyからきてるかと)ルイス警部のもそのままChubs って感じですね。
Legend、タロン君どんだけ出てるのでしょうね。まぁ、これはトムハーディの双子見るだけになってもいいか…くらいで。 坊ちゃんクラブのほうが確かに面白そう。キングスマン2よりは先出るだろうし。私もイーグルは来たら見るけど、そんな興味持ってないかも。でもヴォーン監督プロデューサーっても結構きちんと関わってたみたいですよね。なんか雪の寒空に揃ってインタビューしてんのとかありましたよね。(韓国向けっぽかったけど)
戦場の~ 一緒に届けられたってのは爆笑ですね。私は吹き替え見ようとしたのですが、5分ほどで挫折。やっぱ実写が吹き替え声なのは音だけアニメ的で違和感はんぱじゃなくって。もういいか・・・と。
Legendもだんだん待ち疲れましたよ。 とりあえずはDVD頼もうかなーと。でもタロン君の出番ってそれほどでもなさそう・・・? あれクレイズたぶん逮捕されるから、途中で殺されて消えちゃいますよね、タロン君。
タロン君、あのルイス警部以外、なんか男の人にからむ役ばっかやってますねぇ・・・。 戦場の~もそうだったのか・・・だし。(あ、キングスマンは本当はそうじゃないか、プリンセスもいたし)
クリスマス前に日本版キングスマン来ると思うけど、(結局未公開シーンは入りそうにないので、キャンセルもちょっと考えてます。これこそBD3枚ですもん。)なんかどっかでアップされていた日本版に入ってるだろうインタビューの触りに、ちらっと見ただけだけど、えっとーそれって…と思うのがあったのですが、なんか字幕が配慮されてて・・・届いたら確認しようとは思ってるけど、もう私も黙っとこ…みたいな。
タロン君気をつけないと・・・! なんか熱愛騒動記事へのアクセスがいまだに多いし、Smokeもこの1週間は結構多くて最近「Smoke,タロン、裸(!)」で検索かけてたどり着くかれる方とかもいて、キューピーちゃんヌード、私は好きなんだけど、ちょっと悪かったかなー…みたいな気になってきちゃいました。(まぁ時間の問題でそのうち出るもんだとは思うけど)