2015年11月28日土曜日

The Smoke 極悪非道の蛇少年ゴグ役 サム・ギティンスを追ってみる。

2014年のSky1ドラマ The Smokeでウォッチに配属される新人、デニス(アズボ)の幼馴染の極悪非道少年ゴグ。


デニス(タロン・エジャトン)に頬をすり寄せ、ヘビのように絡む姿が怖くって印象的。
そして、ちょっと(かなり)きれいな顔。 (すくんでいるタロン君の表情も見ものだけど)
↑ のシーンもデニスをいじってます。デニスを殴らないんだけど、デニスが隠しておきたいこと(父親が殺人犯だとか)を囁いて精神的に痛めつけるサディスト。

演じたSam Gittinsサム・ギティンスまだ若いです。デニスと並ぶと年嵩の少年に見えますが(タロン君幼いし)、実際はタロン君の4年下の93年生まれ。ゴグ怪演当時はたちになるかならないか。
ゴグの絡みとヘビのような視線で、うっわぁ、このコ昔絶対デニスになんかしたんだろうなぁと思わずにいられない凄み。
元アマチュアボクサーなので身軽。The Smoke EP1でも飛びかかってきたタロン君をひょいとと胸ぐらつかんで持ち上げてました。そこで頬っぺたさわる姿が、堂に入っていて所有物感あり過ぎ。きれいなにいさんなだけにいっそう怖いです。















EP3でデニスが職場仲間と集うケージファイト会場に現れ、また舐めるように脅す。美貌の有効活用も心得たもの。小柄な女性消防士のジギーに馴れ馴れしくほっぺにキス。そういう時は年上のイカスお姉さんを慕う少年風に振る舞います。目的はデニス争奪相手ケヴがどの男なのか探ること。人質にとるのが一番弱そうな小柄な女性なのがいっぱしのワル。暴力少年だし、何しでかすかわからないしコワイ。ケープ・フィアーのロバート・デ・ニーロを思い出しました。あの復讐相手の恋人や娘を狙う卑怯さと同じくらいの怖さ感。
明るくにこやかに「こいつがさぁ、もうケヴの話ばっかりでうるさくってさぁ。それで、ケヴってどの人?」
すくみ上って緊張感に耐えられなくなったデニスはいきなり猛ダッシュで逃げてしまいます。

ウラ事情も知らずチャーチルで犬嗾けてきた悪ガキを見かけてゴグに声をかけるケヴ。

「おい!お前知ってるぞ」
「よく言われるよ。俺、ブラピに似てるからな。」
「この間会っただろう。名前は?」
「スケベじじい。悪いな、俺は家に帰るんだよ」
「車で送ってやるよ」

・・・ いくらきれいな顔してても、こんなヤツうっかり拾った日にはボコボコにされて身ぐるみだけ剥がれそう。 多分そういう憂き目にあったオッサンすでにいるから↑のあしらいも有りなのでしょう。
きれいな顔とは対照的な年齢に合わないやぁな凄み、ヘビ感にとても興味がわいてしまいました。

っていうかよくこんな少年/青年見つけてきたと思います、配役の人。悪党だからジャイアンみたいないかついだけの男子でもいいかと思うけど、こーいうきれいな顔してこの破壊的極悪非道ぶり。余計にこわいったらありゃしない。キングスマンのディーンの子分5人に取り囲まれるより、ゴグひとりにすり寄られるほうがこわそう。
あ、余談ですが、キングスマン、エグジー継父ディーンのジェフ・ベル氏、EP3に登場してます。ケージファイトのオーガナイザーで八百長試合とかやらせる悪人なんですよね。この方もいい人役をやってることがあるのならぜひ一度お目にかかりたいものです。
もひとつこのEP3ではまーったくの偶然で何も関係ないと思いますが、ウォッチのお笑いコンピが「あぁ、お前はコリンファースだ!オスカーウィナーだよ!」と怒鳴るシーンもあり笑えました。

ユーチューブじゃないけど、ゴグばっか集めたのがありました。
ちょうどEP1-3の登場分が逆順にはいってます。しょっぱなが件のケヴの買春疑惑シーンですね。上述のEP3のシーンほとんど入ってます。

それで現在AXNミステリーで放映中のリッパーストリート シーズン3の第5話 Heavy Bootsにゲスト出演していたのも視聴しました。(ishisan ありがとうございます )

普段リッパーストリート見ていないし、時代劇はあまり好みではありません。純粋にサム・ギティンス見たさに視聴。

酒場で楽士の歌が終わり、集金して退場。入れ違いにどやどやと若者が入ってきます。荒っぽそうなのを率いて入ってくる先頭の青年を見て酒場の客が一言“Nice pretty face.” そう、この『きれいな顔』というのがたいていの人がサム・ギティンス見て最初に思うことでしょう。

ですが、ここでも酒場の主人を脅しにきた暴力青年。ロンドン近郊のビール工場で働く樽職人ですが、弟と二人きりの孤児。舞台はロンドン東部ホワイトチャペル。The Smokeの舞台だったマイルエンドとは目と鼻の先のどちらも治安のよくない場所です。そういう地域性って数百年たっても変わらないものなのでしょうか。

今回のサム・ギティンスは、荒っぽい労働者を率いる若者テディ役。ですが骨の髄までの悪党ではありませんでした。ビール工場でよく働き、他所からビールを仕入れようとする酒場の主人は徒党で脅して自分のところから仕入れ続けさせる。(地域の雇用を守るため) 労働者目線の正義と道義を通すリーダー格の若者。数年前に酒場で火事が起こり、主人が焼死したのですが、焼死体は骨折その他打撲があり、殺人疑惑があがり、犯人かと見なされたものの、GFの証言でアリバイがあり逮捕には至らず。
テディは結核を患い余命幾ばくの状態で、後釜を狙う6歳下の弟が、兄を見習ってるつもりで北部のビールを仕入れた酒場の主人を次々と残忍なやり方で殺してしまうのです。過去の事件の記録があったせいで、テディが逮捕されます。尋問中に殴られて喀血。検視医が診察すると病状はすでに悪化しており、余命はたいして望めないほど。この状態で殺した人間を樽詰めにするような体力があるわけがないと断定します。捜査でテディのGFを訪ねてきた若い警官が弟に殴打されて拉致されます。GFが警察に警官拉致を伝えにやってきます。弟を抑えられるのはテディだけでテディが留置されて不在では何が起きるかしれやしないと。
検視医はテディに死ぬ前に善い行いをしろと促し、弟と徒党がいる場所に案内させます。
数年前の事件は酒場店主を脅していたところ、ランタンが倒れ、酒をかけられていた店主が火だるまになってしまった事故だったと。あくまでもビール工場からの仕入れを継続させ、工場と労働者を守るのが目的で、懲らしめて殺すのは本末転倒で無意味だと。弟を警察に渡したテディは即入院。GFが手を握って看病する中、血を吐き続けて息を引き取ります。
今回は美貌で薄幸の青年といったたたずまいでした。最初が怖かっただけに理由もなく安堵。

これ、画像が全然ないの。一応トレーラーはありましたが うす暗がりの中に0.5秒ほどだけ。せっかくのきれいな顔もよく見えません。(0.11で右側にいる帽子かぶってるの)前エピで主役の警部が頭撃たれて意識不明の重体なもんだから、そっちのほうが重いのですね。

The Smokeより前の出演作でショートフィルムがちょっと見れます。Driftwoodというこのショートフィルム(12分!)はかなりの高評価! IMDBでは8.3. インスタントでなら購入できるようです。(アマゾンのクーポンの案内どこやったっけなー探そう)
水泳に勤しむ15歳の少年。キングスマンでちびっこに見えたタロン君よりもさらに小柄なサム・ギティンス。170cmあるかないかって感じですね。なので睨みさえきかさなれば十分に子供にも見えます。次の二つがいい感じ。↓


こんなに筋肉つけてたら、身長も伸びないですよね。

ボクサー時代?
サム・ギティンス、今のとこ着実にキャリアを積み上げていってるようです。ちらちらとなら何かわかんないのはあがってきます。

こんな普通の人(?)もやってる。Call the Midwife


















Sky1のプロモでEP8 フィナーレとして紹介してるのもありました。ちなみにゴグってGogでいいはず。テロップのGoggは間違いだろうと思われます。



ちなみにこの最後の瞬間、私はゴグが図ってケヴのほうが火に引きずり込まれて殺されるんじゃないかと思って「うわぁ!やめてゴグに手なんか差し出しちゃダメー!」と叫びそうになりました。
(やっぱこわいんだもん)

何かで再登場、活躍を楽しみにしてしまう若手俳優の一人ですね。待ってるからね!




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