2015年6月6日土曜日

キングスマン Kingsman:The Secret Service. ピンキーリングがせつない。

あらん、アタシとしたことが!

不覚にもお友達のサイトでこのショットがひっぱられているのを見るまで気付かなかった!
主人公ハリーがピンキーリング(小指の指輪)していることに!そーいえば聞いた(読んだ)ような気はするけど、
百聞は一見に如かず・・・ですね。すっかりスルーしてました。


やっぱりしてる!(それにしてもスーツ姿のコリンファース、なんと素敵なのでしょう♡ 私はリークされた撮影中ショットのスーツ姿にノックアウトされ、もう、はや2年近く、待っていたのよー。)

キングスマン、タランティーノが007にであったような映画…とのキャッチは見かけますが、いえ、これは007よりもナポレオンソロへのオマージュです。(こちらを参照♪)

テーラーショップにガジェットの山。これはもう、間違いなくアンクル(ナポレオン・ソロ)です。
とは言え、ナポレオン・ソロ自体がお茶の間の007版として発想され、イアン・フレミングの原案キャラなのも事実です。

そして、キングスマンは現代版アンクルとささやかれ始めた去年頃から、ちょっと切なさが・・・。

Asteroid Cowboyさんのご質問の何故、心が痛むのか、マシュー・ヴォーン監督の『因縁』にお応えします。
日本では映画版『罠をはれ』 髪型が少し違います。

運転中のナポレオン・ソロ、愛しのおじいちゃま、ロバート・ヴォーンの50年前です。
ピンキーリングしてるでしょ。
これ分かりやすい♪
これも?
いっつもしてますね♪

 
お着替え中のヴォーンさん。
タキシードがこんな似合う人、他にいません。





おうちでホームムービー?


















60年代にはピンキーリングをすることがとってもファッショナブルなことだったんだそうです。
(なのでコードネームアンクル、カヴィルソロもしています)
私の無邪気な質問に、ロバート・ヴォーン氏からそのようなお答えをもらいました。
のちの世代生まれの私は個人的に成金っぽくってどっちかっていうと下品だとおもっていたのです。

それはさておき、なんでナポレオン・ソロへのオマージュとばかりにピンキーリングのハリーを見ると切ないのか。 
いや、薄々、感じてました、リングに気付く前にも。でも、見ないふりしていました。

ウィキとかでも載ってますが、キングスマンの監督、マシュー・ヴォーンはずっとナポレオン・ソロのロバート・ヴォーンがお父さんだと思われてました。 ヴォーンさんはマシュー母と付き合っていたことがあり、子はあんたの子だ、認知しろと訴えられ、苗字を名乗ることは認められたのです。
ですが、いろんな技術が発達し、マシュー少年が成人してDNA鑑定で、実父がはっきりし、ヴォーンさんはお父さんではないと判明しました。

プライベートでは実父側(これがお貴族様)の苗字を名乗ってるそうですが、そのほかはそのまま、ヴォーン姓を使ってます。

この映画エッグシーに憧れる(みたいになりたい)若者出るだろうなーと思ったときに思った。
エッグシーに一番なりたかったのはマシュー少年、監督自身なんではないかと。
こんな写真を見るたびに思ったのです。↓


マシュー少年、きっとお父さん待ってたよね…と。 そう思うと不憫で。
ヴォーンさんには迷惑な話だったろうけど、マシュー少年に罪はないのです。

エッグシー演じる、タロン・エガートン、マシュー監督と面差っつーかタイプ似てません?
マシュー・ヴォーン
タロン・エガートン





















マシュー少年とおじいちゃま、ロバート・ヴォーンはぜんっぜん似てもつかないですが。
マシュー少年、パリッとスーツを着こなしたソロさんパパが迎えに来て構ってくれることを夢見てたかもしれません。

こんな風に一緒にお買い物したり(?)、Manners Maketh Man!と スタイルを持って(これぞ、まさしく、アンクル、ナポレオン・ソロよっ)躾けられたかったかのかもしれない。 この二人は、男版、マイフェアレディ かって感じだけどね。

お躾け完了♪


おっ! カッコいいじゃん♪ パパ(違うって!)に似てきた?
そんなことを想像するととってもせつなく、心が痛みますね。

ヨコに大いにそれますが、こんなサイトがあります。The Suits of James Bond
007映画歴代ボンドのスーツ姿、その他を追及しているサイトです。

その中でのナポレオン・ソロ、60年代アメリカンスタイルの紹介ページです。
ボンドスーツよりずっと洗練されたアメリカンスタイルと評価されてました。
ソロさん演じたおじいちゃま、ロバート・ヴォーン。なにしろこんなにタキシードが決まる人、他にいません。
ショーン・コネリーだって目じゃないです。


ついついおじいちゃまの素敵な姿の話になると脱線して力がはいってしまうわ。いかんいかん。

上述サイトにキングスマンも1ページに入るかしらん?
コリンファースのダブルのスーツ着こなしだって大したものです。 ダブルって本当に難しいですよ。
正統な英国紳士でもなければ着こなせないダブルのスーツ。








昔のプーチンに似てない?(左) イミテーションゲーム












イミテーション・ゲームでマーク・ストロングがMI6エージェントとしてダブルのスーツ姿でした。
髪があるマーク・ストロングは若い頃のロシア首相、プーチンのようでカッコよいと思ったけど(結構萌えでした!) 
スーツはやや成金チック。
カッコ良くても洗練度ではコリン・ファースがダントツ。
ああ、Asteroid Cowboyさんへのお返事の予定が、ずいぶん熱く脱線してしまいました。
ヴォーンさんとスーツの話になると理性なんぞ吹っ飛び、本能には逆らえなくなってしまうのです。
ごめんねー。お騒がせしましたぁ!

6 件のコメント:

  1. リクエストに応えてくださりありがとうございます。
    バッチリおっしゃっていた事が理解できました。
    特に「因縁」の話が興味深く面白かったです。

    こちらもこの記事に触発され、海外と日本の情報を織り交ぜた記事を一つ書いてみました。
    ・スパイアクション映画「キングスマン」 - 「イカレタ教会での戦闘」アクションシーンのビハインド映像を公開!& 日本でのレーティングと特報予定日
    http://asteroidcowboy.blog64.fc2.com/blog-entry-5784.html

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    1. おおーっ!寄らせていただきます!

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  2. 「キングスマン」日本版の特報が解禁されましたよ。
    ピックアップしたので、また観に来て下さい。

    ・コリン・ファース主演の映画「キングスマン」 - オンライン版特報が解禁、これがノンストップ・スパイアクション!
    http://asteroidcowboy.blog64.fc2.com/blog-entry-5791.html

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    1. ありがとうございます! さすがツイッター世代は早い!
      っつーか、私参加したらまたケチつけまくりそうなので今回は遠慮してます。(笑)
      寄りますねー!

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  3. れんかさん、泣けてしまいました・・・

    自分のパパはヴォーン氏だと思っていたマシュー・ヴォーン・・・それを映画に投影してる?感じ?
    私も機会があれば見てみたいです、この作品。

    コリン・ファースも、本当に、様々こなす大した役者、イギリス俳優面目躍如って感じだなー、と前から思っていました。
    なんだったか忘れたけど、こんな役も、あんな役も!するのか!と、驚いたことありました。

    それにしても、認知して!と言われて、認知したヴォーン氏って、やっぱり優しい人ですよね。

    しかも、やっぱ、違ってた・・・って、オチ・・・マシューのお母さん、しっかりしてよって感じ・・・

    小指にする指輪は・・・60年代、ソロが小指にしているので、なんでかなー、と思ったら、
    独身主義者、バチェラー、独身であることをアピールしたい男が、小指にするんだよ、なんて
    当時は大人に教えられましたが・・・なんだろう(笑)

    それで、ソロは幼少期の両親の離婚のトラウマから独身を貫いており、
    イリヤは結婚していて(DM氏がってことですが)、結婚指輪してるんだー・・・なんて、
    クラスでみんなで納得していたのでした・・・小学校のあのころ・・・なつかし(笑)

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    1. Vadimさん、
      私も前評判とトレーラー類でそんな風に思ったりしたのですが、実際映画を見ると…全然そーでもないのです。
      やっぱマシュー・ヴォーンってしっかり練って映画つくる人。そこらに転がっていそうな話をエラく良くできた面白い映画に仕上げちゃう人なんですよね。
      このKingsmanという組織の由来もしっかりしていて、テーラーショップが入り口なのもちゃんと根拠があるのです。逆に、じゃぁ、なんでアンクルはテーラーショップが入り口だったのだろう?と思っちゃうくらい。単におとぎ話風でしたよね。
      これに出られたんじゃ、もう、今更アンクル新作は続きが出てもテーラーショップは使えんわな・・・と思います。
      ピンキーリングもちゃんとガジェットのひとつで活躍してます。
      なので、オマージュなのかもしれないけど、整合性が取れすぎていて、今ではアタシが気をまわし過ぎただけ・・・?感もあります。
      映画は9月11日公開ですよー。ぜひぜひ観に行きましょう♪
      某国大統領らしいヒトの頭が吹っ飛ぶと聞き、9.11なんていいの?と思ってましたが、この展開でなら、別にいいよねーと思いました。

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