プレスリリースから日本公開ですら1年以内(本公開はちょうど一年目なのですね)。
サム・メンデス監督が忙しすぎて、延び延びになっていたBond 24. 今回は私のごひいきの俳優さんたち軒並み登場するのでそれだけでご機嫌…ですが・・・。
ケタ違いの製作費といい、メンデス監督のプレッシャーも半端じゃないだろうなぁ…とずっと思ってました。これだけ鳴り物入りじゃ、コケたら目もあてられなすぎる・・・。
スパイ映画あたり年と言われるくらいなので、普段なら劇場まで足運ばないような、ミッションインポッシブルまで、大スクリーンで見てみました。やっぱ比較対象がTV、PCと大スクリーンで見たものでは違って当然。同じ土俵で評価したのではフェアではありません。
まだ公開前なのでザクッとした感想だけにすると・・・。
メンデス監督、前作スカイフォール同様、ものすごく頑張りました!(もう次作はやらないといったお気持ちもすごくわかると思いました)
正直言ってもう、格が違います。007はやはり英国スパイ映画の王道であったのだとつくづく思いました。個々の好みは別として、スケール、完成度、エンタメの極みでしょう。 今どき事情に合わせていながら、昔ながらのスタイルも踏襲。
…といいましたが、私、子供のころ決して007映画のファンではありませんでした。というのも、私が子供のころ観たのって全部テレビの吹き替え、ロジャー・ムーア全盛期。 ロジャー・ムーアがそれほどかっこいいとも思わなかったし、吹き替えで見た記憶で一番印象に残ってるのはジョーズのリチャード・キール。
…お話になりませんね。(恥)
なのであまり歴代のものと比較して語れる立場ではございません。一度きっちり古いものも見直そうとは思ってます。 お祭り気分で劇場行って見るようになったのはピアス・ブロスナンから。この頃ってロビー・コルトレーンとかロバート・カーライルとか味のある好きな俳優が登場してたのも大きいです。 きっちり劇場で見てきてます。 特に最近のはスケールでかいからやっぱ劇場で見ないともったいないし。
それで本題スペクター。もう、王道なのでほかのスパイ映画と比べるのは野暮すぎます。まぁ、製作費レベルでミッション・インポッシブルくらいそこそこオッケーかもしれませんが、それならそれで、もう、質が違いすぎてやはり格違いだと思います。
映画本体とあんまり関係ないのですが・・・。大好きだけど、格下感は否めないキングスマンのおかげでそれまで気にも留めなかったところで笑えました。
ウォッカ・マティーニをボンドが頼んでも、スパイなんてかっこつけてマティーニ頼むやつ多いし、まったくスルーしてましたが、今回はキングスマンのあてつけのおかげで、ほんとだ…と吹き出しそうになりました。
![]() |
今回も登場してました |
そしてエンディングが・・・前回はMが無くなってちょっと寂しい感じで終わりましたが、今回はいかにも・・・でボンドがボンドガールをアストンマーティンにのっけて走り去るエンディング。
ダニエル・クレイグ、これボンドでやったの初めてじゃない?(カジノ・ロワイヤルはヴェスパー死んだし、そのあとのはちょっと印象薄くて覚えてないわ)
この美女と颯爽と車で走り去る…というのはマシュー・ヴォーン監督のレイヤー・ケーキで、制作会社が意図していたエンディングで、ヴォーン監督も一応撮るだけ撮ったのです。
ですが、反骨児童のヴォーン監督、プレミア上映でびっくり、エンディングをまったく違うものにしており、フランチャイズで2作3作目も目論んでいたスポンサーはカンカン。でも反響はよかったので、そっちが正となりました。
そのレイヤー・ケーキで没となったものを再度ダニエル・クレイグが演じ、今回活用されているのにはなんとなく笑いが・・・。
↑のあと、こうなる↓予定が・・・・ふたを開けてみると・・・でした。(観た人は知っていますよね)

ボンドガールの評判は海外レビューでは大半がモニカ・ベルッチに軍配があがってました。 でも私はレア・セドゥーが好き♡
なので表情に乏しかろうが何だろうが許します。

それにしても、前作スカイフォールでも思いましたが、メンデス監督の昔ながらのファンへの気遣いも半端じゃありません。
いや、これだけ気遣いながら、かつ完成度もこれ以上ないくらいに頑張らないといけないのですから、やっぱ大変。
ちなみに、私のお気に入り、ヴァルツさんと、特にアンドリュースコットの活躍は・・・ちょっと期待未満だったかなぁ。残念ながら。
真面目なレビューは後日古巣に書かせていただきます。今日はここまで。