2015年2月17日火曜日

現代版アンクルKingsman vs 新ナポレオン・ソロ(仮称) 公開前検証②


さて、当初2月6日には劇場リリース、その前にはネットに上がると言われていたのに登場せず、旧ハードコアファンはヒステリー状態に陥りました。
The Man from U.N.C.L.E.(2015) - 新ナポレオン・ソロ(仮称)と一応呼んでおきましょう。
1週間遅れで登場した公式トレーラーがこちら↓


今さらですが、新キャストは下記の通り。(今回はシリーズからのメインだけに言及します)
ナポレオン・ソロ:ヘンリー・カヴィル
イリヤ・クリヤキン:アーミー・ハマー
アレクサンダー・ウェイバリー:ヒュー・グラント

薄暗がりの中、”are they still following us?" と低めの静かな口調で始まり、女性エージェントの相槌に続いていく、
キザなセリフは、ばっちし、かつてのソロさん調。(声は違うのだけど) 

意外でした。意外過ぎて…ちょっと感動。ロバート・ヴォーンのソロさんキャラをちゃんとレスペクトしてくれてたんだと。
思わず、ヴォーンさんの声で妄想入ってしまいました。ヴォーンさんの声なら、もう、絶対ゾクゾクものなのです。
想像させてくれてありがとう。カヴィル君の声質では私にはそこまでの効果はないけどそれは望みすぎというもの。
そんな高望みはしないわ。

なのですが・・・


ちょっとこの体型はやはり許せない。(怒) このはち切れそうなスーツ姿に太い首。不恰好過ぎます。
角度によっちゃ、着ぐるみでも着ているのかのよう(泣)。おじいちゃまはあんなに素敵だったのにー!
いや、それでカヴィル君責めちゃいけない事情は頭ではよくわかってます。
けど、感覚的に、ビジュアル的に受け入れろってもムリ…>_<…。
・・・とりあえず置いておこう。

おじいちゃま(ロバート・ヴォーン)のソロさんキャラが、新映画でも、きちんとナポレオン・ソロとして大筋も脚本も踏襲されているらしいのはとにかくうれしい。トレーラーで流れるセリフはほとんどそのままかつてのソロさんが、言いそうなセリフばかり。あぁ、おじいちゃま、今でもいいからスクリプトの朗読して欲しいです。きっと82歳のヴォーンさんの声の方が私には利くと思う。

もう周知だと思いますが、新ナポレオン・ソロ、アンクル創生前、ソロさんとイリヤの出会いのお話です。そしてソロさんはCIA、イリヤはKGBという設定です。時は1963年。シリーズが放送始まったのは1964年。そのたった一年前の設定。
この説明カード。ご当地の人怒らないかしら?
・・・第4シリーズ The Survival School Affair(アンクル進学教室)でイリヤは1956年にサバイバルスクールを卒業って言ってました。ソロさんもその数年前にはそこでカッター氏の指導を受けていたはずなのに・・・。
細かいことは気にするなって?

元ナチスの悪党が原爆持って悪さをしようとしてる。えらいこっちゃ!西だ東だ、キャピタリストだコミュニストだなどと言っている場合でないので、お前ら一緒に何とかしろーとアサインされてしまうのがCIAきっての優秀なエージェントのナポレオン・ソロと、最年少でKGB入局後、3年でトップになったイリヤ・クリヤキン。

そりぁ、いかに寝首をかくかを狙っていたはずの、親の仇であるかのように刷り込まれてきた敵方といきなり組んで仲良くしろと言われてもできませんわな。
ハマー君演じるイリヤは恵まれた体格で群を抜いてきた、図体がでかいだけのガキ設定のようです。体格と腕力にモノ言わせてきた、洗練さのかけらもない荒削りな小僧っこ。
この小僧っこをいかにこなれたエージェントに躾けるか・・・が今後のソロさんの腕の見せ所でしょう。






そう思ってみれば、仏頂面のハマー君、悪くないです。ほんとは一番イヤだった配役だったのですが、脱のーたりん、
脱カボチャしています。見直したよ!マッカラムさんとは見た目もタイプも違うけど、恐らく、新規シナリオ通りにはイリヤなのです。
マッカラムさんは美貌も突出、あの独特な雰囲気を踏襲しろというのは誰を当てても酷だと思う。 なので、設定ずらしたのはある意味正解なのでしょう。 もともと、ロシア人という設定くらいしかなかったことだし。
トレーラーじゃ暗すぎてどっちがどっちかわかりにくかったけど・・・

ソロさんボートに乗らせて『つかまってろっ!カウボーイ!』と急発進させたはいいけど、
勢い余ってソロさんを海に振り落してしまいます。その姿に、あぁ、イリヤだ…となぜか思いました。
(この直後を落っこちるトラックと重ねる編集カット、かなりダサい。Kingsmanに比べていまいちセンスが・・・)

ソロxイリヤの絡みで一つだけ大いに不満だったのがあります。
ソロ ”The thing is, I work better alone”(悪いけど俺は一匹狼タイプなんだ)
イリヤ ”I work better alone,too” (俺もだ)  ←って言い返すしかないよね。

荒っぽい小僧っこがうっとおしいのはわかるけど、ソロさん、大人はそんなこと言っちゃいけないなぁ。
ここだけはソロさんじゃないと思いました。
もし、こんなセリフを使いたいのなら、ガキのイリヤに先に言わせましょうよ。
逆だったら、つっぱって見せるイリヤに大人の余裕で、にやっと、俺もだよと言って譲ってあげる洗練されたスマートさがあると思いません? ソロさんはこうであって欲しい!!(と脚本にまでケチをつけるアタシって何様?)
そう、このどでかい小僧っこを手の中で躍らせてやるくらいの鷹揚さを見せてほしい。オリジナルソロさんのように。
”Shall we?”
”Shall we?”  でも全然ちがうっ!















そして、終盤、この度のタイトルThe Man from U.N.C.L.E.(この映画においてはソロさんの事ではないのです) ウェイバリー氏がちらっと登場するのですが、これがヒュー・グラント素のまんま。

えーっ!! それはいくらなんでもないでしょう。もういい年だし、ベテラン枠のはずなのに、なんで昔っから定番の
『顔はいいけど抜けたヤツ』のヒュー様そのもので登場するのよー。 これでウェイバリー課長になるのーと卒倒しそうに。 脚本はちゃんとウェイバリー課長ですよ。イメージ湧いちゃうもの。でも言い方はヒュー様以外の何物でもなく・・・。
いや、ほんの3秒未満の登場シーンで決めつけるもんじゃないと言われればそうなのかもしれないけど。軽くショック。

たった3分のトレーラーで残り90分はわかりません。さて、どんなどんでん返しが待っているやら。
でも、見届ける気には大いになっています。
あと、オリジナルテーマの編曲が入るかどうかも興味津々。(入っていてほし)
このトレーラー音楽はすべて無関係。音楽担当のダニエル・ペンバートンの音は一切入ってません。劇場公開でのお楽しみになるようです。映画最後のクレジット前くらいにアレンジものが流れたら、カンド―するかなぁ。 ガイ・リッチ―の良心に賭けてる気分です。

でもやっぱアタシはオリジナルが一番のままだろうなぁ。



追記*
新旧ナポレオン・ソロくらべっこ公開前検証③はこちらでソロとイリヤでぐぐったら・・・








 

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