2016年11月4日金曜日

ピート・バーンズとボーイ・ジョージ 今ふうに言えば80年代2大オネェ?

先々週あたりにThe Riot Club を観ました。フレディ君とダグラス・ブースが出ていたもんで、その勢いでWorried About the Boyを5年ぶりに再視聴しました。 そう、ちょっとふたりの成長ぶりも再確認したくって…といったところでしょうか。

すると先週、全く偶然かと思いますが、奇しくもあのピート・バーンズが亡くなり(黙祷)そのお葬式代をボーイ・ジョージが全額負担するという男前なニュースが流れました。

ピート・バーンズ・・・・めったとない美貌を整形で破壊しまくった男。

あれだけいろんなものを体に埋め込み手術しまくっていたのではいつ亡くなっても驚きません。マイケル・ジャクソンが亡くなったときもそうか…と思ったのと同じ。

はるか昔に音楽雑誌でデビュー間もないころのピート・バーンズの紹介があり、ボーイ・ジョージとの比較は禁句、ピートはボーイ・ジョージを嫌っている云々、書かれていた記憶がありますが…日本の雑誌だったから、ただの創作だったのかもしれません。ピートがボーイ・ジョージを後年どう評していたかは知りませんが、ボーイ・ジョージはピート・バーンズをあの時代のもっともエキセントリックな人と評しています。

昔、海外盤を漁る音楽少女でした。今のようにネットもない時代、頼りにするのはレコジャケのセンス。勘を頼りに日本版の出てないバンドでお気に入りを見つけた時の歓び!

基本ルールは顔写真をレコジャケにしてるバンドはパス。独特の絵だったりオブジェだったり、レコジャケの感性にピンと来るバンドは音もドンピシャである確率は高し!という信念で漁っていました。

バウハウスOrchestre RougeThe Legendary Pink Dotsなどはまさしくそうして巡り合ったバンドです。

そんな中で珍しく、レコジャケがヒトの写真だったにも関わらず、惹かれて購入したのが、Dead Or Aliveのシングル盤 What I Want でした。⤵ コレ、モノクロのポスターがついてました。


B面がThe Stranger というちょっとメロディアスな曲。
粗削りでまださほどソフィスティケートされてないデッド・オア・アライヴ、デビューシングルです。
たぶんB面のストレンジャーはそのあとでたファーストアルバムにも入っていなかったような気がします。

このころはドレッドヘアだったからボーイジョージとよく比べられたのですね。
彼もデビュー当時は三つ編みドレッドヘア。 そして二人とも細眉。そして男に見えません。
ピート・バーンズ
カルチャークラブ思いっきり初期のボーイ・ジョージ





















そしてお帽子姿も・・・ これじゃぁ、そりゃ、まねっことも言われちゃうでしょうよ。
でもこのころはドレッドヘア―、一体誰が第一号だったかわかりませんがすごくはやってました。
ハイジファンテイジー、デビューしてからのマリリンなんかもそうです。

2大オネェと最初に書いてしまいましたが、ピート・バーンズ、細身で中性的とはいえ、声といい態度といい、昔っから男っぽいです。それほど女の子感はありません。

おぉっ! メロディアスなストレンジャー、ちゃんと曲ありました。自分のレコードひっくり返し、かけられるところを探さなくとも聴けるなんて!(感涙) 昔はこんなになんでもすぐ手に入らなかったのよ!


ファーストアルバムを出す頃にドレッドヘアはやめ、さらにワイルドに!力強く野太い声にぴったりでした。 MTVでも姿が見られるようになり (カバー曲のThat's the way よく夜中に観ました)セカンドアルバム、Youthquakeが出たら大ヒット。

このころには私の嗜好がおどろおどろしい、ノイズの方に傾倒していたので、さほど追っかけてませんでしたので、ライヴ類は一切いってません。残念ながら。

それでも掟破りで私にシングル盤買わせるほどの秘めたパワーを持った人だったのだろうなぁ。

ピート・バーンズの整形マニア度は顔にずっとコンプレックスがあったから…ということですが、私は彼の整形は自傷行為の延長だとずっと思っています。

ピート・バーンズ、14歳の時にレイプ被害にあっています。その後やはり自殺を考え、未遂やったかはもう忘れましたが、彼の整形はレイプで汚された自分の自己否定感からきていると思っていました。あまりにも痛々しすぎます。

元の美貌だけでなく、今見ても才能あふれる人なのに。



こんなはっきり言って下品に腰振ってるのがこんなにサマになる人なんてほかにいないんじゃない?

彼が整形などに走らず、フツーに年を重ねていく姿を見れなかったのは残念だと思う。
こんな姿になってもパフォーマンスは圧巻。きっとデヴィッドボウイ級のアーティストになっていたのではないでしょうか。そんな逸材をめちゃくちゃにした43年前のレイプ犯、今からでも死刑にしてやって欲しいと切に願います。
 
R.I.P 安らかに眠ってください。

2016.11.06追記

私の記憶のシングル盤とはバージョン違いのレコーディングですが、こんなのがありました。What I Want.
これぞまさしく私の若いころの記憶のピートバーンズなのです。



このクリップの02:28のところの写真、バンドメンバーを後ろにピートが床に半身興してるようなポーズの写真がシングル盤についてたポスターの写真でした。モノクロでピートのアップのような感じでしたが。 今度実家帰ったら取ってこよう。 もともと折られてレコジャケに入っていたので、なんとなくそのまま置いているはず。

8 件のコメント:

  1. 久々にやってまいりました。
    まだ暑い頃おじゃましていましたあえらすです。唐突に消えて済みませんでした。
    せっかく遊んでもらえたのに。
    忙しくてちょっと間が…と思っていたら、あっという間に時間が経ってしまいまして。

    で、また近々遊びに来させてください…と軽く書き込もうとしたら、そうです、ピート・バーンズ急逝。
    ショックですね〜。
    昔のレコード買いって博打ですよね。自分の持てる知識と感覚総動員で。
    私も輸入レコード屋に行ってはジャケット・デザインと、裏のプロデューサー、エンジニア、ミキサーの名前を穴の開くほど眺めて、えいや!と買ってました。
    で、当たった時の快感!

    >このクリップの02:28のところの写真
    この写真、私は雑誌(多分フールズメイト)で見たんですが、ずーっと女だと思ってました。声聞いたことなかったし。
    You Spin Me Round聞いて、初めて男だと知ったわけで。っていうかこんなPopな曲を歌ってるってのがピンとこなくて驚いたものです。ポスター持ってるんですか、羨ましいです。

    訃報で思い出しましたが、数年前VisageのSteve Strangeが亡くなったのも悲しかったです。
    亡くなるひと月くらい前、日本に来たのでライブ行ったばっかりでした。

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    1. あえらすさん!おかえりなさい*\(^o^)/*
      Steve Strangeのラストコンサートに行かれたのですね!それはまた貴重ですね!!! 私はVisage にはちょっと遅れた世代なので、音楽にハマったほどではなかったのですが、やはり時の人でした。私彼の訃報は、ここにSteve Straneで検索してここに立ち寄られる方が急増。どーしたんだろう?と思って追跡するしてしつたのてした。昔のように常に追っかけしてるわけでもないので、何かと後追いになってしまいます。
      DOAもあの大ヒットのYou Spin Me Round の前まではボジパンの流れか?みたいな感じでした。Gene Loves Jesabel とかみたいな。アルバム出す前は、美形のスティーブ・ローリング(?でしたっけ?)率いるダンスソサエティみたいな感じかな?にも見えましたけど、バリバリディスコ(これも死語ですかね?)に変わっていっちゃって。でもピートの声やパフォーマンスには合ってましたよね。
      なんか今年は特に訃報ばかりの気がして淋しいですね。

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  2. 返信有り難うございます。
    Gene Loves Jesabel!これまた懐かしや。双子の兄弟でしたっけ?ジャケットがなかなかかっこよかった気がします。ダンスソサエティは秋口にふと思い出して、古い曲を聞いてみたりしました。あのボーカルの人は他のメンバーとあまりうまく行かなかったみたいですね。
    ピート・バーンズはあの野太い声が好きでした。私がちゃんちゃかサウンドと呼んでいるStock-Atkin-Waterman Soundには面食らいました。ミュージシャンの訃報を聞くのは辛いですね。

    今、ここ2ヶ月の記事を読んでいますが、ブリクサ・バーゲルトに行かれたんですか、楽しそうですね。

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    1. あえらすさん! Gene Loves Jesabelのレコジャケ、めっちゃよかったんですよ。それでつられて買ったんですが、音の方はいまいち切れが良くなくって、まぁゴロゴロあったポジパンバンドにひとつって感じでした私的には。
      ピートバーンズは声が圧倒的にパワーありましたよね。私もどすの利いた(?)低い野太い声が大好きで・・・ニック・ケイヴもピーター・マーフィーも声で好きでした。
      もちろんブリクサも。
      ブリクサ、今回のはものすごく良かったですよ~。5年前にアルバ・ノトと一緒に来たときはちょっと寂しい気持ちになったのですが、今回のは圧巻でした!ホントに追っかけててよかったと思いました。私、31年前の初来日コンサートも行ってるし(京都のですが)。あの激しいコンサートを思えば、今の落ち着き、成熟はとっても不思議な気がします。でもこっちもトシとってるわけだし。
      あの頃には、ちょこっとお話したり、一緒に写真撮らせてもらう日があるとは夢にも思いませんでした。

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  3. バウハウスのジャケットに、白黒でオールバックのピーター・マーフィーが写ってるのってありました?なんかおおー!カッコイイ!って見た覚えがあるような。ソロの一枚目は聞いた覚えがあります。
    こっちは白っぽいジャケットで、さっきの白黒と正反対。
    CDになって、ジャケットしげしげ眺めるなんて時代じゃなくなって、今やMP3のDLですし時代を感じますね。
    代官山UNIT、たまに行きますよ〜。ブリクサもUNITだったんですね。
    今日はTVでクラフトワークやってたんで見ました。同じドイツということでちょっと書いてみました。

    あとナポソロのプチオフ会も楽しそうですね〜(羨)

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    1. あえらすさん!ありましたよ!オールバックで正装みたいなかっこしてるの! ピーター・マーフィーは正統に男前でしたよね~。私、ボウイとカトリーヌドヌーヴの出てたハンガー、バウハウス見たさに観に行って、もう、最初のライヴシーンの主役以上に吸血鬼チックな様相に惚れこみました!
      私はマスクのジャケットがめちゃくちゃ好きで…あーいうアート系はアッシュ君でしたよね。
      なんかピーターってもともとストリッパーだったのをアッシュ君にスカウトされちゃったからか、解散した後、自分で曲作るのが大変だったそうです。声やパフォーマンスはスゴイのにね。
      意外と地味にスゴイのがジェイ君。バウハウスの歌詞とかはジェイ君なしでなかっただろうと思われる実はインテリさん。なんか再結成した時に、全くシルエットが変わってなくって驚きました。
      でも彼らはピーターの髪が後退したくらいで全員体形たいして変わらないのがスゴイですね。まぁ、アッシュ君がちとついた…てっも全然細身だけど。

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  4. そ~そ~!正装っぽかったです。あのジャケ好きだったなぁ。バウハウス、ハンガーに出てたんですか!知りませんでした。見よう見ようと思いつつ、見そびれた映画でした。スカウトされた元ストリッパーってのも驚きです。なんだかディスコでボーカル見つけたヒューマン・リーグみたい。

    話変わって、「トランプ当選したら新譜出しちゃうから」って言い切ってしまったエルドリッチ、シスターズ・オブ・マーシーの新譜は本当に出るんでしょうか。出たら聞きたいけど、

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    1. あえらすさん!いつもありがとうございます。今週はショックが大きすぎて…
      ピーターはスカウトっても、アッシュ君が通い詰めて口説き落としたのだという話を遠いに昔にきいたことがあります。ウィキとかだと、10代のころから友達だったけど、学校卒業して、アッシュ君はアートスクール、ピーター就業だったのを再会したように書いてあった記憶が・・・バウハウスだか解散後だかのライブで上半身だけでなくかなり脱ぎまくってる写真は見たことはあります。

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